俺様とその男。

アレックスと俺。の続編。

何でここまで妄想しちゃったんでしょうか…。




俺様とその男。





「アレックス~、本当に可愛い!」

『…当然だろう?俺様も、お前のことを可愛いと思うぜ。キョーコ。』

「もう、連れて帰りたい~~~!!」

『…いいぜ?キョーコ、俺様はお前の匂いが好きだ。お前からはいい匂いがする。』

最近、良く連れてこられるスタジオで、俺様はお気に入りを見つけた。
柔らかくて、ふわん…といい匂いがする、キョーコ。
ママと同じくらい好きだ。こいつの傍にいてやってもいいと思う。
俺様を撫で付ける手も、そりゃ気持ちよくて好きだぜ?

『ねえ、ママ、今晩キョーコのところにお泊りしていい?』

俺様はママに問いかけた。

「あら、珍しい、アレクサンダーがキョーコちゃんの所に遊びに行きたいって言ってるわ。仕方が無いわねぇ。キョーコちゃん、本当にもしよかったら、アレックスを一晩、連れて帰ってみる?」

「えっ!!?本当でいいんですか?冗談じゃなくて?」

(ゴロゴロ…ゴロゴロ…)

「良いみたいよ~。うちの子がこんなに懐くなんて、滅多にないもの。お泊りしてもいいと思うの。」

「あの…では、一晩…、一晩だけアレックスを連れて帰ってもいいですか?」

「ええ、勿論!大丈夫よ。」

ママのお墨付きをもらって、俺様はキョーコの自宅にやってきた。
いつものキャリーバッグに行儀よく収まってやる。こうすると、ママも皆も褒めてくれる。

そして、キョーコのお部屋に一歩踏み出す。

『あれ…?雰囲気が違う…。』

そこはとっても広々とした空間で、空気の流れがゆっくりだ。
ほんわりとキョーコのにおいと、嗅いだことの無いオスの匂い…。
パパとは違うけど…うん…、この匂いも嫌いじゃない。
俺様と同じノーブルな香りだ。

かいがいしく世話を焼いてくれるキョーコ。

『おいおい、俺様、そこまで子どもじゃないぜ?』

でも、まぁ…折角だから付き合ってやるか…。

……と思ったら、遊びすぎた。

くそぅ…悔しいけど、俺様を本気にさせたな。キョーコめ。

ふぁふ…疲れたから、一眠り…。俺様の毛布も準備してくれてるし、ここのソファーは肌触りが良い…。むにゃむにゃ…。


ふと気付くと、良い匂いが部屋に立ち込める。
バリンバリンと、起き抜けの爪とぎ。気持ちいいぞ。

「アレックス、起きたの?ご飯よ。」

キョーコはプレミアムなお味の猫缶を開けてくれた。
それより食事の匂いが気になるけどな。うちよりいい匂いだ。
じゅる…。
匂いをおかずに、さらにプレミアム猫缶がうみゃいぜ。

食後に毛づくろいをして、キョーコにもグルーミングをおねだりする。

『ああ…、上手だぜ、キョーコ…うっとりする。天にも昇る気持ちだ…』

良い気持ちでいると、チャイムの音がした。
お客さんかな?
ああ、勝手に入ってきたから、この家の住人なんだろう…。

「お帰りなさい。今日のゲストのアレックス君です~。ウチに一泊してもらうことになりました!」

見上げると、ああ、やっぱり…ノーブルなオスだ。

そいつはふわりと笑って、俺様の頭を撫でた。

『あ…こいつの手もいいな…。』

だが、キョーコはそいつが帰ってきてから、俺を膝からどかした。
なんだか悔しい…。

ようやく、ソファーに座っても、そいつの隣にべったりだ。
イライラを爪とぎで紛らわし、キョーコに呼びかける。

『膝に乗せて?』

「あら、アレックスはちゃんとお断りして乗ってくるのね。賢いわ。」

『そうだろう?撫でてくれ、良い気持ちだ。』

「はぅん。可愛いぃ~。」

ふと俺様は、視線を感じて見上げると、そいつと目が合った。

『…何?…文句ある?』

(…いや、ないけど…、そこ…俺の…)

そうか…、キョーコはこいつのか…。でも今日くらいいいじゃんか。

『あ、そう?』

知らん振りして、キョーコの太腿に鼻をつけた。うん、良い匂い…。
キョーコのぬくもりといい匂いで、またまどろむ俺様。

キョーコのたじろぎで、目を覚ました。

「先にお風呂いただいちゃって良いですか?」

キョーコはそう言うと、俺を抱えあげてそいつの膝に乗せた。
奪われたぬくもり…。
こんな起き抜けに、いきなり潤い奪われる俺様の身にもなってくれませんかね?
イラッとしたところに、伸びてくるそいつの手。
この手もなかなかに気持ち良いから、うっかりすると、もっていかれる。
なびいてなんかやるもんか。

「(がぶっ)!…いてっ…。」

『フン…。キョーコ、入れてくれ、キョーコの傍が良いぞ。』

「あら、一緒に入るの?おいで~」

振り向きざまに、自慢してやった。

『…羨ましいだろ?』

そいつが、あからさまにむっとするのを見て、気を良くする俺様。
キョーコとお風呂。多少飛沫がかかるのは嫌だが、お風呂は嫌いじゃないんだぜ。


風呂上りの暖かいキョーコの傍で眠ろうと思う。
今日は、嬉しかった…。

うつらうつらとしていたら、突然ベッドがゆさゆさと揺れ始めた。

『にゃ!?にゃんだ?』

見ると、キョーコとそいつが睦まじくしている。
あら…?
な…なんだ?
いい匂いがめっちゃする…。

俺様は、ふんふんといい匂いのする耳元へ鼻を寄せた。

「んん…やっ!ちょっと?きゃふ!くすぐったい!」

キョーコの胸元から、実に美味しそうな匂いが漂ってる。
甘い甘いその匂いは、ママの匂い。柔らかいキョーコをフミフミしながら、
俺様は、思わずそのいい匂いを舐め取った。

『~~~んみゃい!』

そう思ったとき、俺様は自分の失敗に気がついた。

『ごめんなさい!ごめんなさい…。もうしません!』

謝っても届かない声。
恐怖に震え、耳と尻尾が垂れ下がる。


『お願い…食い殺さないで…。』


ノーブルだった彼…、ノーブルだったはずの男は、

恐ろしい百獣の王だった…。



(終)


アレックス君目線です。ネコ故に俺様。
あまりに有名な台詞をネコに使うなんて〜!
( ̄◇ ̄;) ←自分でも呆れる。

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Re: ありがとうございます

> 今日のアレックスも最高にかわいかったです。

ありがとうございます。こちらこそ、パスワード申請していただき、感謝しています。
アレックスのお話は、本当についつい楽しくてニヤニヤして書いてしまっています。
傍から見たら、ただの怪しい人でしょうね・・・。
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