かばぷりん~さくら豆乳プリン味(前編)~

お久しぶりのかばぷりん

季節柄、そろそろお花見の季節ですので春らしく…。
(普段は季節感、全くないくせにね?)

書いていたら、なんだかやたらと綺麗な文章に…!!?
でも、「かばぷりん」ですから!
いつものように、甘い展開と相成りまする。

では、どうぞ!!






かばぷりん
~恋する天使の囁き さくら豆乳プリン味(前編)~




ある日の夕方、蓮が自宅マンションに帰宅する。

今日は、もう仕事は終わっているはずなのに、キョーコの姿は見えない。

若干の寂しさを覚えながらも、夕日が差し込む愛しい人がいないリビングを見渡した。

がらんとした空間は、どうやって今まで一人で暮らしていたのだろうかと思うくらいに切なくて、その空間に一人でいることさえ憚られた。

冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出そうと扉を開く。


ふと蓮の目に飛び込んできたのは…



薄い桃色のパッケージを纏った

――かばぷりん



(キョーコが来てたんだ!いま、どこに?)

玄関には靴がなかった。

急いで携帯に電話を入れる。


“RRRR…RRRR…RR…”

『はい、最上です。』

「キョーコ、今どこにいるの?」

『今ですか?今近くの土手を歩いています。駅に向かおうと思ったんですけど、ちょっと桜の蕾がほころんでいるのが見えたので。』

「土手?もしかして帰るの?ちょっと待ってて、迎えに行くから。」

『え…!?つ…敦賀さん?』

蓮は慌てて、ジャケットを羽織り、帽子を目深に被ると玄関へと急いだ。



*   *   *


(見つけた…)

近くの川土手で、膨らんだつぼみを見上げるキョーコの姿を見つけた。

夕映えのなか、一枝に向かって手を伸ばすキョーコ

それはあまりに幻想的で、蓮は思わず歩みを緩めた。

後ろからゆっくり近づき、伸ばした指先にふれる。



「もうすぐ咲くね。」

「はい…」

少しびっくりしたように、小さな返事をしてキョーコが見上げる

「敦賀さん、今日、遅いと思っていました。」

「うん、ちょっと収録が早く済んで、たまたま取材が一つキャンセルになった。」

「そうだったんですか。」



キョーコの手を握って、ゆっくりと引き寄せた。



「キョーコ、帰るの?一緒にご飯食べよう?」

「うふふ。デザート、気付きました?」

「気がついたよ。どうしたの?新商品だね。」

「エヘへ…実はですね…。あのCM、しちゃったんです。」

「え?かばぷりん?」

「はい!社長さんが、メーカーさんと意気投合して、私がそのCMに出ることになりまして…あ!黒崎監督なんですよ?CMの監督。」

黒崎監督なら、いい画が取れるんだろうけど…でも、かばぷりん…だよ?

「ねえ、キョーコ、今回のコンセプト…なに?」

「え?“恋する天使の囁き”です。」

「ねえ…、もしかしてそれって…。」



名残惜しそうにさくらの蕾にチュッとキスして、キョーコは蓮を見た。
(ふふふ…)
とキョーコは意味深な笑みを漏らして、つないだ手を大きく振る。


「帰りましょ?」



薄く夜の気配が広がり始めた中に伸びる
手をつないだ二人の影。

やがてそれは、薄闇に溶けていった…



(後編に続く)



はい、かばぷりんですから!
次はお約束…です。







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