Please kiss me ~女神のキスをください①~

ピコ様の

『Please kiss  me ~○○なキスを私にして~』
に参加しております。

企画会場はこちらです。↓
Please kiss me ~○○なキスを私にして~

本当は考えていたネタはもうちょっと違うんですけど、なんか書いていたら、こんなものが出来てしまいました。
最近の花ゆめ本誌のネタバレも若干含んでいるので、大丈夫かなあ?

長文過ぎて、① ② ③と分けてしまいました。ごめんなさい。
支離滅裂な感じもいたしますが、読んでやってくださいませ。








「Please kiss me ~女神のキスをください①~」








最上キョーコは悶々と頭を抱えて悩んでいた。

(・・・ずるいっ!あんな顔しておねだりなんて!!)

ここはラブミー部の部室。
時間は30分前に遡る。

  ☆
  ☆    
  ☆

…コンコンコン…カチャ…
「おはよう。最上さん、いる?」
「あっ!敦賀さん。おはようございます!!」
綺麗なお辞儀をいつもどおりにLMEの先輩俳優“敦賀蓮”に向ける。
蓮はキョロキョロと辺りを見回して、キョーコに問いかけた。
もちろん抜かりなく、この時間にはキョーコしかいないのをリサーチしていたのだが。

「今、いいかな?」
「はいっ!むさ苦しい所ですが、どうぞ。」
「うん、お邪魔します。」

蓮が椅子に腰掛けるのを見計らってキョーコがいつものように問う。

「敦賀さん、コーヒーいかがですか?」
「うん、ありがとう。いただくよ。」
「はい。しばらくお待ちくださいね。」

キョーコがコーヒーと自分用のお茶を入れて、テーブルに置いた。
蓮の正面に自分も腰掛けて、蓮の様子を伺った。
「敦賀さん、今日は如何なさったのですか?急用でも?」

その言葉に、蓮は頬杖をつき、じっとキョーコと見つめる。
夜の帝王でもなく、微笑みもない。ただじっと視線を向けられた。
キョーコはその愁いを帯びた秀麗過ぎる眼差しにどぎまぎした。

「いや…。この前の夜のことが気になって…。その後、報告がないから、気になって寄ってみたんだ。突撃…うまく、行ったの?」

(はっっ!!そうだった!!!)
「・・・・っ。すすすすすいません!(ベシン!)」
「いや、謝ってほしいわけじゃないから。」
謝ろうと頭を下げかけたとたん、連にその手で頭を支えられてしまった。
あまりに勢いがよかったから、ちょっと痛い・・・。
おでこをさすり、さすり、キョーコは上目遣いに涙目で蓮を見た。

「はい…。すみません。あの、社長さんには一応報告をさせて頂いて、自分の思うところは伝えさせていただいたのですが、敦賀さんには何と言うか…。お忙しいのではないかと思いまして…。その…、本当にごめんなさい。」
「いや、俺のほうこそごめんね?俺が口出すことじゃないのは分かってるんだけど、この前みたいに、一人で泣いてるんじゃないかと思って…。それで、最上さんは大丈夫?」

ふうっっ。と蓮がため息をつき、さっきより和らいだ優しい眼差しをした。
あの晩、コーンと間違えて、蓮に抱きついた。
やさしく頭を撫でて抱きしめられ、蓮が傍にいることで母と対決する勇気が湧いた。
蓮が自分を心配してくれているだろうことは分かっていたが、なにぶん単なる後輩の個人的な事情で蓮に迷惑をかけるのは嫌だった。でも、こうしてここまで来てくれている。何よりキョーコはその優しさが嬉しいのだ。

「あのっ!敦賀さんに頂いた勇気のスタンプのおかげです!」
「うまく…いったんだね?」
「はい…。上手にお伝えできるかどうか分かりませんが・・・。」

キョーコは母の勤める弁護士事務所に出向いていき、感謝の言葉を伝えたこと。母から、自分の出生について、父の事について、母の受けた過去の傷について…もちろん母のことをすべて話すわけには行かなかったが、出来るだけ、誠実に蓮に伝えようとした。

「・・・自分が、自分でいても良いんだって、心から思うことが出来ました。」
「そう。がんばったね。(よしよし)」
いつものように蓮の大きな手が、頭を撫でてくれる。その心地よさにゆっくりと目を上げると、神々しいほどの微笑を湛えた蓮がそこにいた。

(こっ…神々スマイル!?)
どきりとして、慌てて目を伏せるキョーコ。
(はっ!キョーコ、駄目じゃない。恐れ多くも敦賀さんから目を逸らすなんて。失礼にも程があるわ!)
そろりと目線をあげると、蓮が(ん?)というように、笑顔のまま首をかしげる。
思わずキョーコは自分が赤くなり始めていることを悟った。
(だめ、まだ、知られちゃダメ。)
必死で、自分の中の恋心を押さえることにした。
(まだ、先輩と後輩。それで十分。)

「敦賀さん…。あの、もしよろしければ、お話を聞いてくださったお礼をしたいのですが。」
「コーヒーなら貰ったよ?ご馳走様。」
「あの、そうではなくて…、敦賀さんにあの晩お会いすることが出来て、母に会う勇気が湧きました。それで、母のところに行く時、お守りを持っていったんです。3つのお守り。頂いたスタンプとクィーンローザ様と、コーンの石と…。敦賀さんから頂いたスタンプが無ければ、こんなに早く母と会う勇気は無かったと思います。だから…、お礼をと思ったのですが…ずうずうしい…です…か?」

ふっと蓮の手が離れた。

「お礼、してくれるの?」
「は!はい!」
ガタンと椅子から立ち上がり、はわはわと挙動不審になってしまった。
(ばれる!いえっ絶対ばれちゃダメ!でも、どうやって?)

“ふ~~~~っ” と蓮が深いため息をついた。
「最上さん。怒っていないし、責めるつもりもないから安心して?」
「へ?(そういえば、アンテナも立ってないし、キュラキュラスマイルもない。)」
「本当に、君が一人で泣いていないか、心配だっただけなんだ…。」
「本当…ですか?」
しょぼんとなってしまったキョーコにそういえば、と、蓮は付け足す。

「ああ、でもまさか、御礼をと言われるとは思ってなかったんだけど、君にして欲しいことならあるんだ。」

いつだったか、同じ台詞を言われたような記憶が蘇る。そう、アレはロケバスの中で…。あの時は心を鎧にして固まってしまったんだっけ。

「して欲しい事とは…?」
「う~んとね、一つ目は食事のことなんだけど、ちょっと食べたいものがあって作って欲しいんだ。ついでに食事動画の新作があるから、見て欲しいんだけど、どう?」
「お食事ですね!お任せください。食べたいものって何ですか?準備がありますので、教えて頂きたいのですが。」
「うん、それはまた家に来てもらえるときに伝えるよ。二つ目はね。」
「二つ目・・・ですか?」
すうっと空気が変わる気配がして、キョーコは息を呑んだ。
( く…来る。アレが…!)
キョーコの予想通り、にやりと笑うなまめかしい夜の帝王の顔をした蓮がそこにいた。


「君の…キスが欲しいんだ…。」







(②へ続きます)
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