ナツ姫のひまつぶし~リベンジVer.3~

あら?
最後にしたつもりでしたのに、書き足してしまいました。

どうぞ、馬鹿話にお付き合い下さいませ。




ナツ姫のひまつぶし
      ~リベンジVer.3~





アタシの名前は、ナツ。

最上キョーコの別人格と言えるわね。

つい、先日
バカショーに仕返ししたのに、まだ、モヤモヤしてるの。

このモヤモヤ感の正体は分からない。

毎日平凡すぎて、飽きたから?
敦賀さんが、何時もアタシに気付くから?
敦賀さんが、絶対にあたふたしないから?



---違うわ。そうじゃない。



もうこの際、ひまつぶしなんかじゃなくて真っ向勝負ね。


まどろっこしい関係性を解消してあげるわ。



ーーーーーー



“コンコン”

『はい。』と言う聞き慣れた声のすぐ後に、カチャリと静かに扉が開く。

「あ!キョーコちゃん。おはよう!」

「おはようございます。社さん。敦賀さんはいらっしゃいますか?」

「いるよ~。どうぞ入って。いいよな?蓮。」

「はい勿論。おはよう、最上さん。」

「失礼いたします。」

「さ、座って座って。俺、キョーコちゃんにお願いに行こうと思ってたから、丁度良かった。」

「丁度良かったとは、もしかしてお食事のことですか?」

「そうなんだよ!キョーコちゃんに、こいつの晩御飯を依頼したいなぁと思ってた矢先だったんだよ。お蔭で手間が省けた。」

「そうなんですか。今晩で良ければ、伺います。」

「何時も急にごめんね~。助かるよ。」

「いえ、他でもない社さんの依頼ですから!」

ピシッ…と空気が一瞬凍りつく。



「…社さん、打ち合わせに行くって言ってませんでした?」

(ひょえぇぇぇ。蓮くん!目が!目が笑ってない!)

いきなり、凍て付くようなオーラを纏い、“早く行け”と言わんばかりの視線を投げつける担当俳優。
いったいこの男のどこが、春の陽だまりなんだか…?


「あ…あぁ。ちょっと行って来る。キョーコちゃん、ごゆっくり~」


社は慌てて控え室を出た。


(他でもないって、他意はないと分かってても凹むな。)
必死に敦賀蓮を張り付けて、冷静を装う。

「どうぞ、座って。」

「敦賀さん、アタシ今、ナツなんですけど、気がついていました?」

「あぁ、まあね。」

「やっぱり分かるんですね。じゃあもう、まどろっこしい事はしたくないから、単刀直入に聞きますね。これからする質問に答えて下さいます?」

「う~ん。内容にもよるけど、ちょっと怖いな。」

「そうですか。まあ、それほど難しくはありません。」

「うん、分かった。」

「敦賀さん。アタシのこと、どう思ってます?」




「・・・・・・・」



蓮はいきなりの直球に目を見開いた。

「凄い直球だね。最上さんなら考えられないよ。」

「ああ、すみません。もういい加減まどろっこしくて。」


ナツは驚くほどサバサバと、次の言葉を紡いだ。


「敦賀さん、アタシのことが好きですよね?」



再び蓮が固まる。




「違うんですか?」

「…いや。違わないよ?」

「違わないなら、さっさとはっきり言ってくれたらよかったのに。」

「でも、君は“ナツ”だろう?言っても良かったの?最上さんが困らない?」

「困ると思ってたんですか?」

「俺は、“ナツ”である君も勿論好きなんだけど、やっぱり“最上さん”が良いんだ。彼女の事だ、変に誤解されると困る。」

「でも、“アタシ”は“キョーコ”なんです。ちっとも困りません。」

「勿論。頭では理解している。そして最上さんが純情乙女なこともね…。」


ふっと、蓮の雰囲気が変わる。



「…だけど、そうだね。君がまだるっこしいと言うくらいだ。そろそろ本気で言ったほうがよさそうだ。」



穏やかな空気から、所謂“夜の帝王”と名付けた雰囲気に置き換わる。
艶かしく、ナツを見つめる眼差しに、ナツの心臓が跳ね上がり、ドクドクと血液が大量に脈打ち始める。
自分から強請っておいて、いざとなると蓮の出す最上級の色気に怖じ気づいて、尻込みしてしまう。
“つぅ…”と髪を撫でる手の妖しさに、口から心臓が出そうになって、目の前が白んでくるようだ。
ナツである今でさえ、クールになんか振舞えない。
心のどこか奥底で、今日はおやすみの筈のキョーコが『ぎゃわー!逃げて〜!』と騒ぎ始めた。



「ナツ…いや、最上さん。単刀直入に聞かれたからには、単刀直入に応えるよ。」



蓮はナツの背中と頭を抱え、自分の胸にゆっくり押し当てる。













「君が好きに決まってるじゃないか…」





耳元で蕩ける声で囁けば、見る間に赤くなる耳朶。

“ナツ”だろうが”セツカ”だろうが、そんなことは関係ない。



これは”最上キョーコ”だ。




(聞こえただろう?最上さん。もう、俺を止めることはできないよ?)




ナツに仕掛けられたひまつぶし
彼女の『暇』はつぶれたんだろうか?

これからは『暇』など与えるつもりは毛頭ない。

降って湧いたようなラッキーチャンス。
これをモノにせずして何とする?



「もう、手放しはしないよ?覚悟はいいかい?」



真っ赤に染まる“キョーコ”が、腕の中で小さく頷いた。





(おしまい)



ナツ姫は、満足したんでしょうかね?
キョコさんの深層心理が表面化したら、こんな感じになったりして…
なんて、思っちゃいました。

実は、エイプリルフールなので、
『嘘ですよね?冗談ですよね?』
なんて、必死の告白、スルーなネタも考えたんですけど、うまくまとまらず、これにします。
最近、こんな感じのしか出なくて…。こっちも若干苦しいですが、もしよろしければ、ポチッとしてくださいませ。
関連記事
スポンサーサイト

Pagetop

トラックバック

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

Pagetop


プロフィール

かばぷー

Author:かばぷー
ス/☆ビ大好き!
脳内妄想☆大暴走中
思いついた言葉を書き連ね
作品置き場にしています。

☆当サイトはリンクフリーではありません☆
ルールを守っておられる「ス/☆ビ」二/次サイト様、お付き合いあるマスター様と相互リンクさせていただいています。お手数ですがリンクを貼られる前に必ずご一報ください。尚、原作者様の作品画像やアニメ画像を無断掲載をされているサイト様からのリンク、多くのサイトを無断で紹介されているサイトは固くお断りさせていただきます。
(リンクはトップページにお願いいたします)

ようこそ

最新記事

リンクご案内

ちょび様
陽のうらうらと
ピコ様
Bubble Shower
sei様

風月様
popipi様
ちなぞ様