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疑問符の行方 2

こんばんは~ かばぷーでございます。
のんびり投稿が定番となりそうで、大変申し訳ありません。

今まではお話を一気に書き上げてきたほうなので、ゆっくりペースにはまだ慣れませんけれど、息切れしないように続けていけたらいいですね。
ぐるぐるハテナ?の蓮さんですよ~。

4/24(一部修正)





疑問符の行方 2





(どうしてここに歯ブラシがあるんだ?)

昨日はなかったはずの歯ブラシ
いなかったはずのキョーコ
一人眠ったと思ったベッドは乱れていて
朝起きたら、キッチンにいたキョーコ…

自分には全く記憶がなくて、キョーコにも聞けずじまい。
ドッキリを覚悟してみたけれど、カメラの気配はない。

考えれば考えるほどに混乱する。

(ダメだ。一度頭を冷やそう…)

薬を盛られたわけでもあるまいし、どうして自分は混乱を極めているのだと、自嘲しながらシャワーを浴びる。
頭から強めの水圧を受けながら、さっきのキョーコを思い出す。

(朝から可愛いな…もう…)

蓮が食事に手をつけないことを気にして、眉をハの字にして見上げる姿なんて、破壊力がありすぎだ。
キョーコの顔を思い出して思わず顔がにやけてしまい、誰も見ていないのにバスルームで口元を手で覆う。

そう…本来であったならにやけて当然。

片思い真っ最中の彼女が泊まりに来てくれて、朝ごはんまで作ってくれて、朝から笑顔が見れるなんて、恋するお花畑な脳みそのこの男にとっては、十分すぎるほどの御褒美なのだから。
今朝はあまりにびっくりしすぎてしまったのだが、そこは健全な二十歳を超えた男。
ふと先ほどの、寝乱れたシーツを思い出す。

彼女が傍にいたかと思うと、自然に下半身は毎朝の妄想を思い起こして、一般的な反応をはじめるわけで…

(あ…、まずい)

酒も呑んでいない朝に記憶がないなんてありえない。
ましてや記憶がなくなったことさえないが、もしあの乱れた痕跡がキョーコのものだったとしたら?
キョーコはどんな艶かしい姿態で横たわったのだろうか?

たくましい想像力がぐんぐんと頭を擡げ、熱い何かが下半身に集中する。
ホテルで雪花と一緒にいたとき以上に、キョーコへの愛情が膨らみきっていた蓮は、朝の勢いも手伝って気持ち以上に膨らみ始める。

(落ち着け…。今はダメだ、最上さんがいる。)

何とか理性を手繰り寄せると、大きな溜息を吐いて蛇口をひねった。

(しかし…、もし記憶がないまま何かやらかしていたら、それはそれで惜しいというか、何と言うか…。誰にも相談できそうにない。)

蓮の目下の心配事は以下の通りだ。

何故、最上さんがここにいるか?
  ―――それは現時点では不明。
キョーコに聞いてみようか?
  ―――一蹴されたらどうしよう。
アレ…しちゃったり…?
  ―――イヤ、それはないから。多分。
ドッキリ?
  ―――カメラがないのは確認した。
寝坊は?
  ―――今日だった。大丈夫。
タイムスリップ…?
  ―――それはあまりに非現実的でしょう。

そうこうしている内に、ふとある人の顔が思い浮かぶ。

もしかして…社長?
  ―――ありえなくはない。だが、鍵は?何のために?
社さんが…?
  ―――最上さんに鍵を渡せるのは社さんくらいだ。でもなぜ?
何の目的で?
  ―――それが分かれば苦労しない。
でも、何故昨日からいたとうそをつく必要が?
  ―――何をたくらんでいる…?


だんだんと覚醒する蓮の頭の中で、既にローリィの仕業に置き換わってしまったようだ。
だが、こんなことをする目的や意図がわからない。

滑らかな肌をすべり落ちる水分をふき取り、蓮は衣服を身に付けるとバスルームを出た。
キッチンでは片づけが終わったらしいキョーコが、食器を食器棚に片付けている。
キョーコは椅子をだして、吊戸棚の上に鍋を仕舞おうとしていた。

「最上さん、上に片付けるときには、言ってくれたら良いのに。」
「いえいえ、いつもどおりなんですから。どうぞお気になさらず。」

(…ん?いつもどおり?)

「最上さん、ちょっと聞くけど、昨日は何時に来た?」
「…?夜の8時には帰ってきましたよ?」

(帰ってきた?)

「帰って来たって…、俺は昨日深夜に帰宅したけど、誰もいなかったよ?」
「え?いましたよ?敦賀さんのお顔を見てから寝ましたから。」
「どこで?どこで寝たの?」
「そ…それは…。」

言い淀むキョーコの頬が、ぱあっっと朱に染まる。
その姿を見て、蓮は嬉しいやら勿体やら…。

「もしかして、一緒…に…?」

「~~~~~~!!」

無言で真っ赤に茹で上がるキョーコの顔を見ていたら、信じざるをえない。

(まさか、本当に俺が気付いていなかったのか?ああっ!くそっ。なんて惜しいことを。)

「あの、でも最上さん、鍵は社さんから?」
「敦賀さん?何を仰っているんですか?ずっと前に渡してくださったものを使いましたけど?」
「渡した!?俺が?」
「はい。ま…まさか、お忘れですか…?」
「や…!それは、そうじゃなくて…。」

(まずい、雲行きが怪しい方向に…)

「最上さん…、ちょっとゲストルーム…見てもいい?」
「は、はい、勿論です。」

依然、キョーコが泊まりに来たときに貸したことがあるその部屋は、勿論キョーコがいつでも泊まれるように整えてある。
その部屋を覗いてみると…、キョーコの私物がいくつか持ち込まれていた。
部屋の様子は今日や昨日のそれではなく、まるで一緒に暮らしているようで、本当で一緒に住んでいたのではないかと思わせる。

(本当にどうなっているんだろう?…どうしよう。これ以上は聞けそうにない。)

「最上さん、そろそろ出かけるんだけど、最上さんのスケジュールはどうなってるの?」
「はい。今日は学校へ行きます。夕方からはTBMなので早退するんですけど。」
「そう、じゃあ学校まで送って行こうか?」
「いっ…いえ!敦賀さんが学校まで来たら大騒ぎになっちゃいます!近くの駅までで結構です。」
「そう?」
「はい!いつもどおりでお願いします。」

(また、いつもどおり…?送って行った事がある設定なのか?)

それならば…と、蓮はキョーコにあわせて、しばし様子を見る事にした。





(続きます)


う~ん、まだまだ疑問符だらけですけどね。
ぐるぐる蓮さん、いつまで続くんでしょう?


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