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ヒカル君 1

こんばんは~ (^-^)/

無謀にも、追加で連載を始めてしまいます。
こちらは火曜日更新にしようと思っています。

平安モノのパラレルを思いついて、遊んでしまいました。
ちょっとウッカリな源氏物語風に読んで頂けると良いのですが、時代考証をあんまりしていませんので、間違いがありましたら笑い飛ばしてやってください。
キョコさんは、若干大人しいので、物足りないかもしれませんよ?

では、お心の広い方はどうぞお進みくださいませ。
(6/18修正)








光ル君 1




~時は平安~


作者の時代考証なんて、当てにしちゃいけません!
とにかく、かなり適当極まりない設定ながら、この物語は始まる。


それは、今をときめく“ヒカル君”のお話。




「はああああ~」
「どうなさいました?光殿」
「いえね、世の中には本当に不公平な事が起こるんだなあと身にしみて感じているのですよ。」
「ほう…、それはまた、異なことを。」
「光る君…いや、蓮殿。あなたがそれを仰いますか。」

宮中の宿直(とのい)に当たっている彼ら。
一人は時の右大臣の御子息、石橋の光。
恵まれた家柄に生まれ、栄華を極める…筈なのだが、いまいちパッとしない彼。
勿論、申し分ない教養を備え、申し分ない容姿である彼。人柄もよく、華やかなりし近衛の中将である。
…筈なのだが、その人柄のよさが仇となるのか、色恋には周囲の公達に出し抜かれる事がたびたびあり、やはりパッとしない。

「やっぱさ~、歌が苦手なのが敗因なんですよね。蓮殿のその才覚がまことに羨ましい。」

扇の陰からちらりと覗くと、涼やかな直衣姿の同僚が妬ましいほどに美しく笑う。

「時の右大臣の御子息であるあなたが、そのように申されては、私なぞ家に籠っていなければなりませんね。」

もう一人は、今をときめく“光る蓮の君”と噂も名高い、敦賀宮蓮。
先の帝の御落胤でありながら、母の身分が低い事から臣籍に降下された。
だが、眉目秀麗、利発で文武に長けるこの蓮の君は、着々と出世街道を進み、光と同じ近衛の中将の身分である。また、お血筋だけではなくその能力から、参議のお役目もいただいており、宰相の中将とも呼ばれる事もある。
直衣姿もさることながら、浅紫色の束帯の袍がこの男の色気を引き出し、これで同い年なのがなお恨めしい。

「私の名前は光、ですが“光る君”は蓮殿…。宮中の女御たちがなんて言ってるかをご存知で?」
「いえ…?」
「光る光ると言えども、光らぬは右大臣家のボンクラ。それに比べて光る君の麗しき事よ…。光る君はまだ正室も娶られぬが、より取り見取りふかみどりで迷うて居られるのであろう?…こんな風にね?」
「それはまた、辛辣な…。」
「うちの父もなんていっているかご存知で?」
「いえ、何と?」
「光!光る君を我が家の宴に参らせもうせ。我が家の四の姫を光る君がお気に召せば、我が家も安泰。かっかっかー!そなたは左大臣家の二の姫に文でも出さぬか!いや、他にも…数打ちゃそなたにも当たるに違いない!…だそうです。」
「あははははっ!光殿、それは災難。」
「笑い事じゃありませんよ…。」

ぶちぶち文句を言いながらも、光はこの男との宿直が楽しみで仕方なかった。
それは…、蓮は話術に長けており、いろんな書物の話のほか、大陸の書物にも精通している。とても勉強になる。そして、自慢や噂話とは縁遠いようで、イライラする事もない。
そして、極めつけは蓮と宿直をしていると、俄かに宮中が色めき立つのがわかるからだ。

衛士の巡回の隙を見て、普段は歩かぬ女官たちがやたらと覗きにやってくる。

女御や更衣にお使えする女官たちの中には、たまに見目麗しき者もいて、文など交わしたりするのもまた楽しみで…。

周囲の視線を感じていながら、ここまで優雅に振舞えるものかと些か…いや、かなり妬ましい…。

「そういえば、蓮殿。そのうちに蓮殿のお屋敷で、一度管弦の宴など催してはどうかという提案…。アレ、どうなりました?」

「ああ、そういえば、そうでしたね。」

「頭の中将殿も大層、楽しみになさっておられましたし、衛門の佐(えもんのすけ)も是非にといっておられました。とにかく都の名だたる公達が、あなたのお屋敷に招かれたがっておりますよ?」

「―――あなたも…?」

すう…っと蓮の眼が冷ややかになり、あたりの空気が凍りつく。

(ひいっ!!まって、これ、やばいんじゃない?)

「れれれれ…蓮殿?お気を確かに!物の怪でも居りましたか?」

「ああ、失礼。…そうですね。以前からそのようなお誘いはあったのですが、なにぶん鄙びた屋敷ゆえ、皆様に失礼に当たるのでは…と思っております。」

なーにを鄙びたと言うかい?と光は思った。

三条にある右大臣の屋敷に並ぶ広大な敷地を誇るお屋敷…二条堀川の敦賀宮邸。
元服と同時に太政大臣の姫を正室に娶られたが、その御正室は嫁いだ折、既に頭の中将…貴島殿の子を宿しておられ、密かに宿下がりされた折に離縁し、貴島殿が側室として迎えた。
本来ならば寝取られ夫なんて、当時の蓮にしては恥ずかしいあまりだ…。
しかしながら、光る君に差し上げるつもりが貴島を通わせるどころか、子まで孕んだ娘を差し出した事は厚顔甚だしいと、蓮以上に恥ずかしい思いをされた太政大臣は、そのまま慰謝料代わりに蓮の君に広大な敷地を与え、後見人として蓮をサポートしている。
まあ、太政大臣としては左大臣の息子であり、出世頭の頭の中将が婿でもかまいはしないのだが、いかんせん浮名を流す中将と蓮の君とでは評判に雲泥の差があったのだ。

その一件以降は、正室を娶ることなく二条の屋敷に住んでいる蓮だった。


実は…正室も娶っておらぬ蓮の君の屋敷であるが、都の公達たちが、こぞって二条の屋敷での宴を所望するには訳があったのだ。
 



(続く)


こんな感じで物語は進みます。

光君のお話じゃなくて、あくまでも光る君(きみ)の蓮さんです!
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