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魅惑の産婦人科医1

やっちゃったよ…

へんた医さんの続編。
しかも、限定取っ払うって…困ったかばぷー。

カテゴリも、「白衣の…」じゃなくて「敦賀クリニック」だからね?
この中にへんた医を詰めていこうと思っています。(←ぎゃ=!)






人生で初めての行為の後に、人生で初めてのキスをした…



魅惑の産婦人科医 1





分娩台となる広いベッドを避け、ソファーの上で抱き合ってキスをした。
愛の言葉とともに送られるキスは、キョーコの脳を溶かすには十分すぎる威力で、思考力と判断力を取り払った。
唇を重ねるなどほんの一瞬の事で、あっという間に口の中に進入した熱い舌の蠢くさまはキョーコの口腔内のすべてを蹂躙する。
甘く…熱く…重ねられた舌はファーストキスとは言い難いほどの官能的なキス。
初めての舌の動きに戸惑い、必死で息をするうちに、色を持った吐息が漏れる。
ぼうっ…と目の前が熱くなって、知らぬ間に夢中で蓮の体にしがみついた。
サラサラの蓮の髪にくしゃくしゃと指を入れて引っ張る。
どこかに触れていないと自分が行方不明になりそうで、ただ、蓮の逞しい体にすがった。

散々甚振られて、ぽってりと腫上がった唇がじんじんする。
それからは、眼が合えば口付けを交わした。

夢心地の中、剥ぎ取られた服の代わりに白衣を着せられ、歩けなくなった代わりにお姫様抱っこで診察棟へ戻ったキョーコ。
診察棟の二階に運ばれる。

産婦人科医である蓮は、診察棟の二階を居宅にしていた。
抱きかかえられたまま、蓮のプライベートルームに通されたキョーコは眼を見張った。

「蓮兄…?ここ、蓮兄の部屋なの?」
「…ん?何かおかしい?」

「……うん。」

キョーコが下ろされたベッドの上で呆然としたのには訳があった。
その空間は、広さとレイアウトこそ違うものの、まるでキョーコの部屋のような調度品ばかりが集められている。
ベッドカバー、チェスト、カーテン…クローゼットの扉の意匠に至るまで、毎日見慣れたものばかりだ。

「なんだか、恥ずかしいけど…もう、白状していいよね?」

蓮は眼鏡を取ると、再びキョーコに口付けた。

「キョーコが一緒にいる感じが欲しくて…、冴菜さんに言って部屋に入らせてもらった。だから、ごめんね?」

――お母さんってば…、年頃の娘の部屋に、いくらお世話になった隣のお兄ちゃんだからって入らせる!?しかも、娘の留守中に!!

キョーコの考えている事が顔に出たらしい。
蓮が眉を下げて、キョーコの顔を覗きこんだ。

「本当にごめんね?許してキョーコちゃん。どうしても、君の部屋の雰囲気が欲しかったんだ…」

なんだかもう、怒る気にもなれない…。
なぜなら、蓮がキョーコの恋路の邪魔をしていたことは、先ほど本人の口から既に申告済みだからだ。

自分の部屋のようだと思うと、ふと、先ほどの事が気にかかる。


「あのさ…蓮兄…。ところで、私の着てた下着とか、どこ?」

「ビニール袋に厳重に入れて所定の場所へ」
「所定の場所…?ゴミ箱?だっ…!ダメッ!!自分で捨てるから、こっちに持ってきて!」
「いいよ。袋に入れとけばわからないし」
「ダメッ!!絶~~~対、ダメ!看護師さんが不思議に思っちゃう。それでなくても、あの看護師さん…凄い眼で見てたのに」
「(クスリ)…焼きもち?」
「違ッ…、あのねえ、蓮兄。いくらなんでもまだ開業してないのに、分娩室に汚れが残っててもいやでしょう?ゴミ袋だって、万が一…いえ、億が一中身を見られたら大変じゃない!変な噂でも立って営業に支障がでるのは困るでしょ?」
「あんなことしたのに、心配してくれるんだ?」
「う…そりゃまあ…」
「大丈夫、掃除は完璧。キョーコも確認したでしょ?」
「で…でも、やっぱりショーツとパンストだけは持ってきて?自分で捨てたい。」
「自分で…捨てるの?…分かったよ。一緒に服も取ってくるから、待ってて」

キョーコに軽くキスすると、蓮は部屋を出て行った。

見渡せば見渡すほど、そこはまるでキョーコの部屋。
家庭教師時代には、何度も入ってもらったことがある部屋だ。
今更、持ち物が変わったからと言って、キョーコの好みが大幅に変わるわけではない。
小さな花柄のベッドカバー…フリルが幾重にもあしらわれた乙女チックなこれを、どんな顔をして買ったんだか…
そして大きなティディベア、リボンが一体ずつ決まっている筈のオリジナルなこれも…なんでここにあるの?

ふと、眼に入った同じチェスト。
キョーコの脳裏に不安がよぎる…

(ま…まさかとは思うけど…いやいやいやいや…でも…あり得る?)

自分の部屋と同じチェストの引き出しをそっと開ける。

----―― パタン…

(・・・・・)

それと同じタイミングで、蓮が戻ってきた。

「ただいまっ…と、あれ?見ちゃった?」

「………蓮…兄…?」

「うん、ダメだった?」


「何で私の下着がここにあるのよ~~~~っっっ!!!!」



キョーコはおどろおどろしい何かを発しながら、絶叫した。
蓮は少しだけ耳を塞いだが、想定内だったのだろう。
耳から指をはずすと、にこやかに切り替えした。

「キョーコ、ここは防音がそこそこの一般家屋だから、大きな声出すと聞こえるよ?」

そんな冷静な指摘に、むぐっと口をつぐむ。

「だって、キョーコのものと同じものが欲しかったんだよ?…はいこれ、さっき穿いてたショーツのセット」

全く動じることなく、所定の場所から抜き取る。
無駄ににこやかにブラとショーツのセットを差し出されても…
そして当然のようにサイズも同じ。

苦虫を噛み潰したような、あいまいな微笑で返すしかない。
しかし、我慢しようにも口の右端がヒクヒクと釣りあがる。

「あ…りがと…」
「着替えていいよ?そっちは貰っておく」
「な…、な…!貰って…って…」
「コレクションするから」

「!×?*“※○~~???」

「…何?そんなにびっくりすること?」

余りのしれっとした告白に、先ほどの会話が蘇る。

「まさか…、さっき切り裂いた汚れたショーツは…」

「所定の場所に入れようと思ってけど…残念。」


残念…って…、残念なの?言う事もできない言葉がくるくると目の前を回る。
まさか、蓮兄の趣味がそんなだなんて…
思わず、思ったことがふいに口をつく。



「……………い…」


魂が抜けたように、俯いたままぶつぶつとある言葉を口にしたキョーコを見て、蓮は妙に嬉しそうに、眼を細めてキョーコの顔を覗きこむ。

「何かな?キョーコちゃん…?」

眼に涙を溜めて、キッとキョーコは蓮を見た。

「…蓮兄の、変態~~~~!!!」

妖しいほどに美しく、に~んまりと笑って、蓮はキョーコの頬を撫でた。



「そうだよ…やっとわかった?」



キョーコは蛇に睨まれたカエルのように…
恐怖に慄く子リスのように、ぶるぶると震え上がった…


(続く)

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