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煽る彼女と凹む彼1

ふと、へんなものが降臨しました。

キョコさんがマンションに来てからの蓮さんとキョコさんの日常…。
完全防御の続きと言えなくはないけれど、テイストが違うのです。

いやさ、ほんの出来心で蓮さんに「ある言葉」を言わせたかっただけなので…。
かばぷーの萌え台詞を探してみたい、勇気あるお嬢様はどうぞご覧下さい。









ある日の夕食後、キョーコが呟いた。

「敦賀さん、あの…お願いがあるんですけど…」

可愛い彼女の呟きに、蓮はにっこりと微笑んだ。




煽る彼女と凹む彼 1




長い間の片思い期間を経て、“ヘタレ”と周囲の関係者からの呼び声が高まった俳優・敦賀蓮。
芸能界一抱かれたい男の称号を貰ってはいても、つい先日までは、確実に好きな女も抱けない男と化していた。
それを、何とかして付き合うまでに持ち込むことができたのは、ほんの数週間ほど前の事だ。

防犯対策と称して、キョーコに自分の限定ボクサーブリーフを渡し…
セキュリティー強化のために、自分の住むマンションの下層階への転居を勧め…
つい先日は、キョーコの部屋に押し入った暴漢からキョーコを守るため、一肌脱いだ。
一肌も二肌もキョーコの前で脱ぎたいのは山々ではあろうが、この際それは置いておこう。

自分がいなかったらと思うとぞっとするその出来事を皮切りに、キョーコを最上階自宅マンションの一室に押し込める事に成功した蓮だった。

勿論、そのままの住まいでは危険性があることを重々説明し、自宅マンションへの転居に当たって、自分がキョーコを守る権利が欲しいと言う事を伝えた。
キョーコが言葉通りに、曲解せずに受け取ってくれたのかは疑問だったが、そこはそれ…若干強引に唇を奪い、同居に「うん」と言わせ、自分の思いを(蓮が思うには)ストレートに伝えた…つもりだ。

「キョーコ、お願いって、何?遠慮せずに言ってみて?」
「その…、言いにくいんですけど、敦賀さんって、最近私のこと…その…名前で呼んでくださるようになったじゃないですか。」
「うん、それがどうしたの?」
「その…カイン兄さんで、最上キョーコと対面したら、どんな感じになるかと思いまして…」

えっ!?と、若干蓮が驚いたような顔をする。

「…それが、お願い?」

「う…はい。カインさんでしばらく付き合っていただけないかと…。でっ、でも、私はセッちゃんではないので、妹としてではなくあくまで最上キョーコとしてなんです!」
「出来なくはないけど…」

ぱあああっ!とキョーコの顔が明るくなる。
ソレは不意打ちだろう…と一瞬蓮が固まるが、自分の心を制するのには随分と慣れてしまった。

「あのですね、カインさんも出来ればカインさんの言葉使いをした敦賀さんでお願いしたいのです」
「カインの言葉使いの…俺?」
「そうです!全くのカイン兄さんではなく、敦賀さんのいつもの言葉と態度だけカインバージョンが見てみたくて」
「それはやけに難しい要求だけど…、急にどうしたの?役作り?」

えへへへ…と、花を散らして照れくさそうに笑うキョーコに、ほらほら、それもまた反則技だろう?と内心ドキドキだが、あえてそれを隠してみる。

「いいよ。いつから始める?」
「いいんですか!?」
「いいに決まってるだろう?ほかならぬキョーコの頼みなんだから」

そんな風にさらりと言ってのける蓮を見て、キョーコは頬を染めてしまう。勘違いだと思い込もうとしていたけれど、やっぱり勘違いじゃないらしいと思い始めたここ最近。
いつでも蓮は紳士で優しくて、キスも抱きしめられる事も物凄くふわふわとして、心地いいものなのだと改めて感じていた。だから、やっぱり恋だの愛だのはアホ面晒して何ぼのもんで、且つ、どうしようもなく抗いがたいものだと再確認したのは言うまでもない。

けれど、ちょっとした気持ちがムクムクと自分の中に生まれたのは事実。それを確かめるべく、自分からだいそれたお願いをしているのは重々承知だ。

「じゃあ、今からでお願いします!!」
「クスクス…了解」

そう言うと、ご丁寧にソファーの上で正座をしてお願いするキョーコが、丁度右手を伸ばしたあたりの位置にいるのをいいことに、その腰を攫い、引き寄せた。
驚くほど華奢で、折れてしまいそうな細腰を抱いたまま胸元に引き寄せると、すかさずおでこにキスを落とした。

ちゅっ…ちゅっと、キョーコの瞼や頬に口付ける。
“きゃ!”とキョーコはびっくりして体を強張らせたものの、すぐに口元まで達した唇がキョーコの緊張を解いて行く。
角度を変えながら唇と唇が重なり、啄ばむようなキスはやがて濃厚なキスへと変わる。

まだ、キョーコは慣れなくて息継ぎにも精一杯。
「ふぅん…ん…ふは…」
キョーコの鼻から我慢できずに漏れる吐息は、蓮の脳をいつも痺れさせるが、まだ最終到達点までは行かせて貰っていない。
今日こそはと気が急くが、大事すぎて手も出せていない現状に、心と身体が悲鳴を上げそうだ。

「…お前の唇は、甘すぎる」
「…嘘っ!やだ…」

耳元で囁くとキョーコの体が一瞬硬直し、潤んだ瞳で見上げてくる。

「ダメだ…そんな顔で見るな。押さえが…利かなくなる」

そう呟いたとき、するり…とキョーコの腕が蓮の首に回された。そして、キョーコから重ねてくる初めてのキス…
数日前までどうしていいかわからないと言っていたキョーコからのキスは、遠慮がちに蓮の唇を食み、柔らかな舌先がほんの少しだけ唇を掠めるたびにそれを迎えに行きたくなる。
やはり我慢しきれずに、キョーコの中に舌を割りいれ、吸い付き、絡める。

キョーコがはふはふと息継ぎをしながら唇を離すと、すとん…と蓮の肩に頭を預けた。首筋にキョーコの熱い息がかかる。

「敦賀さん……好き…です」

この状況で…この姿勢で…それを言うのか!?
もう、どれだけ煽って来るんだといいたくなる行動の数々に蓮の理性がじりじりと引きちぎられる。

ダメだ…もう我慢できない。



「そんなに煽るな…」



再びキョーコの唇を塞いだ。



(続く)
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