魅惑の産婦人科医4

どうにも止まらなくなって来た感が強いです…。
蓮兄ってば、自由人過ぎますよね~。分かってるんだけど『かっぱえびせん』みたいなテーマになってきました。
もうしばらくお付き合い下さい。







魅惑の産婦人科医 4




湯船から出た後、ふわふわのバスローブに包まれて、お姫様抱っこでベッドに運ばれるのも、もう既にいつもの事だ。

蓮の逞しい身体は軽々とキョーコを運ぶ。

シャワーを終えてベッドに戻った後も、抱きしめられてはキスの雨が降る。
まさか第2ラウンドでも始めるのではなかろうかとキョーコはひやひやするが、一応蓮は入浴後はしないと決めているようだ。

「ねえ…蓮兄、渡したいものって?」

キスを中断するように問いかけると、少し不機嫌そうに「…ああ」と言って、ベッドサイドテーブルを開けた。
そこから取り出したのは、コロンと丸い半透明のガラスケースで、中から取り出したのは、ローズピンクのドロップカットの石の端に天使の羽がデザインされているネックレス。

「うわぁ!可愛い!」

キョーコは思わず、キラキラの眼をぐりんと開いてネックレスを見つめた。
その様子を見て、蓮がふっと微笑む。

「でしょ?キョーコの好みだと思って。貸して」

そういうと、ネックレスをキョーコの首に回した。
どこかのワンシーンのような設定に、キョーコの心臓がうるさく騒ぐ。
しかも、蓮はネックレスをつけた首筋に“ちゅっ”と小さな赤いシルシをつけることも忘れない。
ひゃっ…と首をすくめるキョーコを、後ろから抱きすくめたまま、キョーコの耳元に囁き始める。

「キョーコはクローゼット…見ないの?服も気に入ると思うんだけど」
「あのね、蓮兄…どうして着るかどうか分からないのに、買うの?もったいないでしょ」
「なんで?キョーコが着たら、きっと可愛いだろうと思ってると、ついつい手が出るだけだよ。」
「無駄遣いですよ。着ないかもしれないんだし。」
「違うよ。キョーコが着ても着なくても、着た姿を想像して買うからいいの。勿論着てくれるとなおさら嬉しいけどね」

でた…。
こうやってどんどん増えていくモノ達。
蓮兄は、いったい妄想世界の私にいくら遣ったのかしら…と心配したくなる。そりゃ勿論お洋服くらいの事、全くお財布には響かないんでしょうけど、もしこれを着る機会がなかったら、本当にどうしてたんだろう?
だが今はそれよりも、クローゼットの中に大事に仕舞われていた、あの物たちの存在が今更ながら気になっていた。
あの日の夜、蓮にキョーコが持っているものと同じ未使用下着セットを渡された。チェストの中身は今も相変わらず。
次いで、クローゼットの中も好みに合うと思うから、好きに着ていいよと指示された。
まさかと思いながら、一度だけクローゼットを覗いてみたことがある。

「あのね…実は、一度だけ覗いてみたの」
「気に入らなかった?」
「ううん、そんな事じゃなくて」
「何?」

確かにクローゼットの中は、キョーコ好みがドンピシャな洋服たちが待っていた。だが、そこにあるべきではない物を、一瞬眼にして、慌ててドアを閉めた。その後も恐ろしくて確認した事はないが、きっと間違いないと思う…。見間違いであればいいのにと、何度思ったことか…。

「その…クローゼットにあるの…中学と高校の制服だよね?」
「ああ、気が付いたんだ。うん。そうだよ?」

あれは自分のではないだろうと…きっと、何とかショップで買ったに違いないと思いたい。

「あのね…先日の下着といい、制服といい、どうしてこんなに簡単に手に入るの?」
「下着は簡単だよ。彼女のプレゼント用に買いたいといったら、ちゃんと出してくれる」
「まだ彼女じゃなかったじゃない。それに、サイズだってそんな簡単に分かる訳ないと思うけど」
「キョーコのスリーサイズは、上から81-5…「わ~!!!た!たんま!言わないで!」」
「?」
「そのサイズはいったいどこから?」
「う~~~~~~~ん……視姦?」
「やめて~~~!!」
「クスクス…冗談だよ。そんな能力、俺にはないよ。キョーコのブラとショーツのサイズはずっと変わってないだろ?一度確認したら覚えてるよ。それに大丈夫、ショップにちゃんと名刺も置いて、会員証も作って、堂々と買ってるよ。」

(---は?何気にさらりと凄い事言いました?いつ確認したのですか!いつ!?)
キョーコがピキンと固まったのを、別の意味に捉えたらしい。

「こういうとき、医師って信用あるよね。本当にありがたい」
(ええ…どんなに変態であってもね。で、いつ確認したのよ!)
と思うが口には出すまい。どうせ言ったって、喜ばせるだけだ。

「まあ、医者が時におかしな性癖を持っているなんてこと、言わずもがなだと思うけど。ステータスとしてはありなんだろうね」
(またさらりとこの人は、性癖とか言っちゃったよ…)

「ねえ、じゃあ制服は、どこで手に入れたの?」
「内緒。あ、ちゃんとキョーコのものだから、安心して。」
「安心!?安心なの?…って、どこかのショップで購入とかじゃないの?」
「いやだなあ、俺がキョーコのもの以外で喜ぶと思うの?キョーコのものじゃなければ収集する理由がないじゃない。」

呆れた…

堂々と言ってのけるあたりが蓮兄らしいといえばらしいが、キョーコとしては複雑な気持ちだ。嬉しいような悲しいような気持ちで開いた口が塞がらず、素直に喜べない…
だって、そのセーラー服は、高校生になって始めての学園祭で、中学校のセーラー服をイベントで着ようとクラス実行委員で盛り上がり、家中探したが一向に見つからなかった品。冴菜に聞いたら「処分しちゃったわよ」と言われたものだと思う。
そして、見まごう事なきブレザーとチェックのスカート…高校生の制服も、とうの昔に処分した筈だったのに…。
一体どんな手を使って…

「クリーニングの後だから、キョーコの匂いが残ってないのが残念だったけどね」
(! 残ってなくていい、残ってなくて!制服をスーハーする蓮兄なんて見たくもないし、想像したくもない!)
青くなって必死に頭を振るキョーコを見て、蓮はニコニコと続ける。

「あ、でも匂いがなくても中身を妄想するくらいは…」

「や~~め~~てぇぇぇ~~~~!!」

キョーコは本当に面白いね。なんて、蓮がくすくすと笑う。

「ねえ、キョーコ。明後日これつけて、デートしよう?」
「デ…デート?」
「うん、今週は緊急事態さえなければ大丈夫。それに何かあっても、総合病院と連携してるから、問題ないよ。ここにある服を着て、ネックレスをつけて、ドライブして映画見て、ご飯食べてお茶しよう。ね?キョーコ」

キラキラしたスマイルでおねだりされてしまい、キョーコはこの変態丸出しのかつての憧れのお兄様に、小さく頷く事しかできなかった。



(まだ続く)

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