魅惑の産婦人科医6

本当に続けていいのかしら。
皆さん大丈夫?









魅惑の産婦人科医 6





会計を済ませたあと、店の外でキョーコは蓮にたずねた。

「蓮兄…どうして分かったの?」
「ん?何?」
「その…さっき、二人がいろいろ言ってたこと」
「ああ、そこ」

蓮が目線を移した先、カフェカーテンが掛かった窓の奥にさっき自分たちが座っている場所が見えた。

「電話の時、外から見えたから、気になって唇を読んでた。」

読唇術!?あなたそんな事まで…!とキョーコは絶句した。

「キョーコ、帰りは送るから、今日遅くなってもいい?ちょっとクリニックに来客があるんだ」
「それは構わないけど、私が居ていいの?」
「うん、勿論。じゃあ、行こうか」

そういって繁華街を後にした。





敦賀クリニックの駐車場に付くと、これまた高級そうな外車が停まっているのが見えた。
蓮の車が入ってくるのが見えたのか、車から降りる2つの人影が見える。

「オッス!開業祝に来てやったぞ」
「やあ、蓮。久しぶりだな。今日は急に悪いね」
2つの影が、軽快な声を上げた。


「こんばんは、お久しぶりです社さん。急だなんて、いつでも歓迎です。どうぞあがってください。貴島もわざわざありがとう。」

そう言って、蓮のところにやってきたこれまたイケメン二人を自宅玄関に招き入れた。

キョーコが控えめに「こんばんは」と挨拶すると、細フレームの眼鏡をかけた知的男子が、にっこりと人好きのする微笑を返してくれる。

「こんばんは。君がキョーコちゃんだね。はじめまして、社倖一と言います。今日はデート中断させちゃってごめんね?」
「いえ、そんな…。はじめまして、最上キョーコと申します。あの、私なんかが居ても大丈夫でしょうか?お邪魔ではありませんか?」
「お邪魔なんて、そんな事ナイナイ!寧ろ、敦賀の彼女見たさに来たようなもんだよ。ね?社さん」
「まあ、それはそうだね」
「貴島…さっき開業祝に来たって言ってなかった?」
「そりゃそれも勿論だけど、ついに“あの”キョーコちゃんを落としたって聞いて、居てもたっても堪らずに、見に来たってことさ。いやぁ~噂に違わず、カワイコちゃん♡」

にやりと笑って、キョーコに近づく貴島を見て、すかさず蓮が「キョーコに近づくんじゃない」と牽制を忘れない。

「キョーコ、紹介がまだだったね。こちらは社さん。大学からの先輩で皮膚科の専門医。俺が前にいた大学病院に勤めてる。で、こいつが貴島。大学の同期なんだ。」
「専門は肛門科ね!お尻のトラブルは是非、ご相談を!」

「(ぶっ!!)」

「あれ?キョーコちゃん何かヒットした?ちなみに敦賀の尻は俺のものだからね?」
「お前のじゃない!触るな」

蓮の尻に手を伸ばした貴島が、蓮に叩かれて「おぉ、痛い」と手をさする。

「全く油断も隙もない。いつになったら懲りてくれるんだ」
「え~?だって、お前の尻の形がいいんだよ。キョーコちゃんもそう思うでしょ?」
「お前たち相変わらずだね。キョーコちゃんが吃驚してるだろう。貴島も懲りろよ」

いい尻の形…確かにそう思う。それについては激しく同意したいが、返答に困っていたら、すかさず社が助け舟を出してくれた。社さんっていい人だ。

クリニックの様子を本当で見に来たと言う二人。蓮が二人にクリニックを案内している間に、手早くつまみを作る。
最近キョーコが来るようになったからか、大きな冷蔵庫にとりあえず食材はあるのだから不思議だ。

「わ!いい匂い。キョーコちゃんは料理上手なんだね」
「本当だ、いい匂いだね。家庭料理に飢えてるからありがたいよ。蓮、案内ありがとうな」

案内から戻った3人は、設備がどうのスタッフ配置がどうのと話をしながら、リビングでのんびり寛いでいた。あれやこれやと会話に花を咲かせる蓮の様子は、いつもより明るくて、やっぱり爽やかだ。昔話にも花が咲いているようで、専門的な会話になると、キョーコはちんぷんかんぷんだった。
さりげなくお茶のお変わりを入れて戻ってきたとき、貴島が蓮に聞いていた。

「で、ず~~~っと片思いをしていた筈の“あの”キョーコちゃんを、どうやって落としたのよ?」
「秘密」
「か~!何でそこで秘密かな。敦賀君、本当に秘密主義だね」
「別にいいだろう?」
「あの…さっきから、“あの”って何ですか?気になるんですけど」
「キョーコは気にしなくていいよ。俺をからかってるだけだから」

蓮が気まずそうに言うと、貴島が言う。

「“あの”は“あの”だよ?大学時代もず~っとモテモテの敦賀がさ、頑なに年下とは付き合おうとしないの。好きな子がいるからって。まあ、ガードが固いの何のって。イテッ」
「だから尻を触るな」
「いいじゃん、ケチ。まあ、お姉さんたちとは無難に遊んでたみたいだけどって、言っちゃうぞ?」
「もう言ってるだろう。水で酔ったのか?」
「クスクス…貴島も相変わらず蓮のことになると見境ないね。ホントに懲りない。キョーコちゃん、大目に見てやってね。蓮がキョーコちゃん一筋なのは、大げさでもなんでもなく、凄く有名だったよ」
「社さんまで…キョーコは気にしなくていいから。さっきの事も、その…事実だし」

さっき…カフェの事か。
『キョーコのことをずっと好きだったのは俺。俺のほうが先に好きになった。』
その言葉を思い出し、ぽっと頬を赤らめて俯くと、社が声をかけて来た。

「しかし…、本当に綺麗な肌だね。きめが細かくて、トラブルもなさそう…うん。滑らかで綺麗だ。こんなにきめが細かい肌も滅多にないね」
「社さん、駄目ですよ、あげませんから」
「ああ、蓮、すまん。大丈夫だよ、心配するな」
「あ~、ほらね?キョーコちゃん魅力的過ぎなんだよ。自覚ある?無さそうだよね。どうなの、この無自覚。敦賀も苦労しそうだね。」

「…は?」

「そうなんだ。昔から無自覚に煽ってくれるから、害虫退治が大変で。」
「「うん、分かるなあ」」

うんうんと頷きながら同意する男たちを見ていると(…このお医者さんたちは眼が悪いので?)と、なんとなく居心地が悪い。

「キョーコちゃん、ごめんね?男どもばかりがこんな話題で。だけど、キョーコちゃんに会えてよかったよ。蓮がいつも自慢しているのが良く分かった。こいつ、涼しい顔してかなり危ない独占欲を丸出しにすると思うけど、逃げないでやって?」
「そうそう、俺なんかの誘いにも全く乗らないでさ…イテッ」
「だから尻を触るな。頼むから懲りろ」
「ちえっ、ケチ」

一癖も二癖もありそうな、でも非常に魅力的なこの男達3人を見て、キョーコは一般的な医師に対する己の認識を変えざるを得なくなってしまったかもしれないと思った。





(続いてもいい?)
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

かばぷー

Author:かばぷー
ス/○/ビ大好き!
脳内妄想☆大暴走中
思いついた言葉を書き連ね
作品置き場にしています。

☆当サイトはリンクフリーではありません☆
二次ルールを守っておられる「ス/◯/ビ」二次サイト様に限り、相互リンクさせていただきたいです。お手数ですがリンクを貼られる前に必ずご一報ください。尚、原作者様の作品画像やアニメ画像を無断掲載をされているサイト様からのリンクは固くお断りさせていただきます。
(リンクはトップページにお願いいたします)

ようこそ
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンクご案内
ちょび様
陽のうらうらと
ピコ様 Bubble Shower
sei様
風月様 popipi様 ちなぞ様 惣也様