伝説のヘタレ ①

魔人様のリク罠に参戦!

【リク罠143】 「伝説のヘタレと求婚戦線(仮)」
<リク罠>京子23歳。恋人にしたいタレント部門3冠に続き、本年度はお嫁さんにしたいタレント部門でも2冠を達成。6年前にはすでに社長に見破られていた蓮への恋心は、5年前に心の中に新たな置き場所を作ることで、それを否定しないで済むようになり、現在では宝物のような思い出として、大事にしまわれていた。ラブミー部も無事卒業し、今は敏腕マネージャーを相棒に、日々忙しく働く京子。しかし、その相棒マネージャー氏の仕事は非常に過酷だった。スケジュールを無事遂行するには、京子となんとか二人きりになりたい業界関係者等の包囲網を日々掻い潜る必要があったのだ。接待需要は社長の力で撥ね除けていたが、その分、現場での火花のちり様は激しく、目を離した瞬間、我こそは京子を嫁にという男から求婚を受けてしまうのが彼の担当女優だったのだ。「あれもこれもそれも全部丸ごと伝説のヘタレ野郎のせいだ!」彼が酔ったときの口癖がこうなるのは仕方が無いことと思えた。………その、伝説のヘタレ野郎こと敦賀蓮は、只今アメリカに逃亡中(バーイLME経営者談)であり、激化する戦場を納められるには、もう恋人か旦那でも作らせたほうが早いかも?などと、マネージャー氏が思い出すのも時間の問題となっていた。



という、リク罠に嵌ってみました。
オリジナル・キャラが出てくるので、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
ちょこっとタイトルを変えて、全3話でお届けいたします!

さあ行くぞ!! 

どっぼ~~ん!!




伝説のヘタレ ①




「皆さんすみません。京子はこれから別の収録が入っておりまして…ここで失礼します。」
「ええぇ~!?そうなの?京子さん」

にこりと涼やかにキョーコが笑う。

「ええ、すみません。次の収録に向かいますので、お先に失礼します」

優雅に腰を折って、取り巻いた男どもに挨拶をすると、スタジオを後にする。


「すみません、ちょっと押しちゃいました」
「京子、あそこまで丁寧に挨拶しなくていいから!あまりに京子の挨拶が丁寧だから、気があるかと勘違いしてあいつら頭に乗って纏わり着くんだよ」
「すみませんってば!そんなに怒鳴らなくても」
「い~や!私は困る。全くもう、どれだけ気を揉ませるんだ」


マネージャーの名は藤木 優(ふじき ゆう)40歳 
芸能事務所LMEに所属し、現在、新進気鋭のタレント兼女優「京子」のマネジメント業務を引き受け、敏腕マネージャーとして名を馳せる。かつて藤木は外資系某商社の営業だった。真面目で堅物だが、その営業テクニックたるや豪腕と呼ぶに相応しく、どこでどのような接点があったのか、その凄腕の営業テクニックを買われて5年前に宝田社長に引き抜かれた。

「ちょっと車、回してくるから、待ってなさい。」
「一緒に行きます」
「いいから!さっきの現場でちょっと足捻ったね?歩かないほうがいいから、そこで大人しく待ってなさい。」
「気付かれちゃいましたか…はい、お願いします」

藤木が担当する女優「京子」
初めて見たときには、ただ明るいだけの平々凡々のこの娘が、女優だと!?と仰天した。しかも、そんな小娘に、転職したばかりだが、売り込む事にかけては他所でキャリアを積んだ専属マネージャーがつくなど、正気の沙汰かと思ったほどだったが、撮影現場を見て一気に状況を察した。

“化けた…”

後に藤木は彼女のことをこう振り返るが、それは彼女を使いたいという監督やディレクターの多さや、はたまた彼女が次々に獲得するタイトルを見ると、一目瞭然の事と言えた。
どんな仕事でも積極的にこなし、(ただし、社長がらみの依頼には一瞬、悪鬼の形相をするが…)、大して我儘も言わず(たまにお姫様がやりたいと妄想を口にはするが…)、健康管理もバッチリで望むその姿勢は、二十歳にも満たない娘にしては、既にプロフェッショナルだった。
そして、藤木の設定したステップを着々と登り、今年は恋人にしたいタレント部門で3冠を達成し、お嫁さんにしたいタレント部門でも2冠を達成していた。

ただ…、ただ、その事に関してあの状況さえ無かったら、こんなに気苦労はしなかったのだ。

車を取り回して、出口に寄せると、…ああ、まただ。
こんな事ならいつもどおり一緒に車にくればよかったと思ったが、今日はやけにあっさり引き下がってくれたし、歩かせたくなかったから大丈夫だと思ったのだ。

「ちょ…、本当に困ります…」

細々と京子の声が聞こえる。

「京子さん、お願いだから一度デートして?一度でいいから食事に行こう」
「すみません、申し訳ないんですけど…」

「お待たせ、京子、時間が押してる。急ごう」
「あっ!はい!今行きます!」
「マネージャーさん!丁度いいところへ。今ね~、この後のスケジュールどうにかならないかと京子さんに聞いていたところだったんですよ」
「京子に何か?」
「またまたまたまた~、京子さん忙しすぎて休めないじゃない。一緒にどこかに出かけましょう?って言ってるんですよ」
「(ハァ…)そうですか。お蔭様で忙しくさせて頂いております。申し訳ないのですが、まずは事務所を通してください。今日はこれから三ヶ月待っていただいた現場に向かいますので。お先に失礼します。では、行こう!」
「え!?ちょっと待って!京子さ~~~ん!!」

追いすがる男を一瞥し、キョーコを攫うように車に乗せると、撮影現場へと向かった。

三ヶ月待ち…嘘ではない。雑誌の取材であまりに希望時間が長いため、隙間の日程が取れず、お断りをしていた企画物。それでも向こうは絶対に京子さんで!と粘られて、今日の予定を入れた。

「クスクス…」

車の中で、無邪気に思い出し笑いをする。

「何?」
「さっきの藤木さん、まるで敦賀さんみたいでしたよ?」
「どこが!?私をあの男と一緒にするな!」
「え~~、だって~」
「ええぃ!忌々しい!無遅刻クイーンの名を汚したいのか?そうでないなら黙ってなさい」
「は~~~い」

尚も笑い続ける京子を横目に、藤木は目的地を目指した。



(②に続く)
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非公開コメント

ドボン作スタート

ありがとうございます!!

藤木マネージャー、大変そうですね〜。
才能溢れる女優京子に、剛腕マネージャーのナイスコンビ!!良いですね。
某完璧美貌俳優と敏腕マネージャーのコンビとはまた違った力強さを感じます。( ̄∀ ̄*)

今後明かされるだろう、「あの状況さえ無かったら」が何なのか。
某俳優はどうなっているのか。

続きも楽しみにしてます!!

Re: ドボン作スタート

> まじーん様

お越しくださり、ありがとうございます。

いやはや、お恥ずかしい限りですが、楽しんでいただけるよう、ちょっとだけ頑張ってみました。
でも、伝説になるほどのヘタレ・・・ムズカシ~!

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