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She is mine !(前編)

こんばんは~

5000拍手記念 リクエスト第1弾は

魔人さまリクエスト【リク罠184】です。

この作品、ご紹介いただいたページの記事を、一回読んで…二回目読んで…
む?むむ?…ぽぽぽぽぽぽーん!!(*゚Q゚*)
と、思い切り勢い良く湧き出したものにございます。

若干リクからそれた感じもありますが、心とフトコロの広~い魔人さまのこと、きっとお許しいただけるのではないかと…(願望)
魔人さま リクエスト、ありがとうございました。

では、どうぞ!





“キョーコ…お前が好きだ…。いつからかなんて分からない。お前の匂いも、肌も、手も…すべてが好きなんだ…。だから、微笑んで…抱きしめて…。ね?キョーコ…”



She is mine!(前編)




ある日の某テレビ局、ドラマの収録が終わって、LMEが誇る超人気俳優、敦賀蓮とマネージャーの社は次の仕事に向かうべく局の廊下を歩いていた。
次の現場まではさほど時間に余裕があるわけではない。無遅刻キングの異名をとる蓮のサポートは、万全に…と社はいつも心がけている。

その時、突然に立ち止まる蓮に社は驚いた。

「…蓮?いきなりどうしたんだ?忘れ物か?」

そこは今日の蓮には全く関係がないスタジオと控え室の廊下。こんなところで、立ち止まっている余裕なんてないし、意味が分からない。

「いえ…社さん、5分…余裕ありますよね?」
「ああ、ないこともないが…一体…」

蓮がくっと顔を上げ、じーーーーーっと見つめる先には一枚の扉。
ドアノブがクリッと下がったとき、聞こえてきたのは彼女の声だった。

「はいっ!ではよろしくお願いします!」

そういって、ドアの近くで丁寧にお辞儀をする彼女の後ろ姿。

(なッ…何ぃ~~~!!??ま…まさか防音の扉の向こうの声を聞いて立ち止まったってか!?)

おそるおそる仰ぎ見ると、それはそれは目も眩むような笑顔で後ろ姿を見つめる担当俳優がいて、途端に……恐ろしくなった。

キョーコはくるりと振り向くと、一瞬ぎょっとした様に飛び跳ねて、その後、ふよっと相好を崩したかと思うと、姿勢を正して明るい笑顔で言葉を発した。

「敦賀さん、社さん、おはようございます!!偶然ですね!今日はこちらで収録ですか?」

そう、彼女とは最上キョーコ。蓮の意中の彼女だ。
だが、芸能界一いい男と言われながら、彼女に告白さえ出来ていないこのヘタレ俳優。
さっきみたいに、あからさまにキョーコちゃんが分かりやすくなった今だからこそ、ようやくちょっとずつ間合いを詰める慎重さ。会いたいからこそ働く、恋する男の驚異的な何か…怖い怖い…。


「うん、そう…最上さんは、今日は…?」
「あのですね!今日は新しい番組の打ち合わせでこちらに伺ったんです!!」
「新しい?…バラエティー?」
「はい!動物ラブリンっていう新番組なんですけど、その中で…きゃっ!!」

((え…?))

「…ふっわあ~~吃驚した。どうしたの?マキシム、ついてきちゃったの?」

キョーコと蓮の間に現れたのは、彼女の腰ほどもある非常に大きな犬。金色と白の豊かなロングヘア、顔の長いロシアンウルフハウンド…通称、ボルゾイという種類の大型犬。こいつが立てば、蓮と張り合うほどに身長が高い。
(で…でかっ!):社
キョーコがよしよしと頭を撫でると、その犬はキョーコの腹にすりすりと頭を擦りつけた。

「もう、甘えん坊さんね」

「あ!いたいた、良かった~キョーコちゃんが部屋を出た途端にシーザーも、マキシムもそわそわしちゃって~。マキシムは勝手に追いかけちゃうし、シーザーは鳴き出しちゃったの。ほら、シーザー、キョーコちゃんまだ帰ってなかったわよ?」
「ミャア~~」

そう言って、飼い主がキョーコに大きな白い猫を手渡した。
抱っこした途端、ゴロゴロとご機嫌に喉を鳴らして、キョーコの指を受け入れる。

「もう…嬉しいな。シーザーもマキシムも甘えん坊さんなんだから」

ほわほわと幸せそうに猫を抱っこするキョーコを見て、社は、恐る恐る隣を見上げた。

「…何ですか?」
「いや…」

「最上さん、どうしたの?その…犬と猫。随分と懐いてるね。」
「あ、この二人が今回の番組の私のパートナーなんです。しばらく局が準備してくださるマンションで一緒に暮らして、番組で一緒に出演する予定の、ペルシャ猫のシーザー君と、ボルゾイのマキシム君です!」

キョーコが意気揚々と紹介すると、流石にタレント犬と猫。
優雅におすまし顔で、蓮を見た。

『やあ、どうも…』

そう言っているように感じる…

「あ…じゃあ、キョーコちゃん、しばらくだるま屋を出るの?」
「はい!ロケになるので、しばらくは、この二人と一緒なんです。」
「ずっと一緒に暮らすんだ?」
「ええ、マキシムとシーザーと24時間一緒の生活になるんですよ?すっごく楽しみなんです!」

ニコニコとそう告げるキョーコちゃんに顔を向けたまま、社の目はちらり…と蓮を見た。

「何ですか?」
「いや、何でも…」
(まずい…これだと、ロケの間は夕飯を頼めないってことだろう~?まずい!凄くまずいんですけど!!)

「最上さん、そのロケ、いつまで?」
「ざっと二週間です。」
「そうなんだ…」

敦賀蓮のにこやか仮面の下で、どんどん不機嫌オーラが濃く発せられているのを察知したのか、ちょっとずつキョーコちゃんの顔が引きつる。
あややや…不味い…と思う。

「蓮、五分経った。移動しよう。」
「もうですか?」
「そう!行くぞ!じゃあ、キョーコちゃん、頑張ってね~~~」

そういうと、後ろ髪を引かれる蓮をせっついて、社は局を後にした。


移動中、なんとなく私語厳禁な雰囲気の車内に耐え切れず、口を開く。

「…あの…さ?」
「…何ですか?」
「だからそのぅ~、キョーコちゃん仕事だからな。」

「…そうですね…何が言いたいんですか?」
「だからな、相手は仮にも犬と猫だから…その…ヤキモチ…とか…」
「分かってますよ。馬鹿馬鹿しい…この件、もういいですか?」
「…そうだよな!馬鹿馬鹿しいな!悪い、気にするな、あははは…」
「全くです。心配しなくても動物は俺も好きですよ?」

柔らかく受け答えをする蓮の姿に、ほんの少しホッとする。
だが、この先、担当俳優にとって、キョーコとのハッピータイムが奪われるどころか、その番組を見ることさえ憚られるような、苦難の二週間となることなど、社はもちろん知る由もなかった。



(続く)


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Comment

お話アップありがとうございます!
うふふ、防音の扉も何のその!蓮さんの人外センサーは高性能ですね!!

ヾ(๑╹▽╹)ノ"

蓮さんのライバルの彼。イメージ通りです!(笑)

優美で可愛い彼とキュートな猫くん。

蓮さんは彼らの存在など何のそので、キョコさんと逢瀬(?)を楽しめるのか・・・・いや、無理なんでしょうね・・・。

なんせ、苦難の二週間ですもんね。

モフモフな恋人達とラブラブな日々を送るキョコさんと、キョコさん欠乏症の発作でも出てそうな蓮さんのそれぞれの二週間。楽しみです。
  • 2016-08-29│14:38 |
  • まじーん URL│
  • [edit]
Re: お話アップありがとうございます!
> まじーんさま

> 蓮さんのライバルの彼。イメージ通りです!(笑)

やったー!!リクエスト、何とかお答えできましたでしょうか?
だって~!ぽぽぽっと、かっこいいイケメンボルゾイ君がでてきやがったんですもの~。こんちくしょうめ!

後は…どこかで見たようなシチュエーションが、待っていますよ。


  • 2016-08-30│20:37 |
  • かばぷー URL│
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