かばぷりん~栗とお芋の夢見るブリュレ(前編)~

こんにちは

今日は新作のかばぷりんです。
二話連続、かばぷりんにもかかわらず、お昼のUPΣ(ω |||)

どうそお楽しみください。





かばぷりん
  ~秋の恋人 栗とお芋の夢見るブリュレ(前編)~


かば かば かば かば かばぷりん♪
かばぷりんったら、かばぷりん♪
秋の夜長に夢見ましょ?
か~ば~ぷ~り~ん~~~(新発売)



毎度おなじみ、かばぷりんのテーマソングが流れる。

控え室のテレビ画面に目をやると、秋らしい色合いの衣装を纏ったキョーコが、天使と一緒に木立の中をスキップして歩き、可愛いメルヘンのおうちへと入っていく。提げた籠の中から新発売のかばぷりんを取り出し、天使の二人と秋の夜長を楽しみながら食べるという今回の画像。

(やれやれ…ようやくセクシー路線から外れてくれたか…)

この春から、夏にかけては散々な思いをした。キョーコの美肌と美脚を惜しげもなく晒して、セクシー路線を進もうとしたかばぷりん企画。
海外での撮影で、何とかキョーコの美脚の全貌を晒すのを回避できたのはいいが…やはり社長にこってり絞られた。
そしてキョーコからも、ねっちりお仕置を喰らった。
もう、あんな思いはこりごりだ。

「ああ、キョーコちゃん、今回もかばぷりん、通ったんだね。流石だよ。」

社が画面を見て、ポツリと漏らす。

「通ったって…これ、オーディションだったんですか?」
「何?お前聞いてなかったの?何でも、こぞってタレントがオーディション形式にしてくれって希望をメーカーに出したらしくて、急遽今回からオーディションをすることになったそうだよ?」
「そうですか、それは…聞いていませんでした。」
「あ~あ、誰かさんが独占欲むき出しにしちゃってさ、際どいシルシなんかつけたりするから~、相談しにくかったんじゃないの?」
「・・・・・」
「全くなぁ、情けない話だよ?天下の敦賀蓮が、彼女可愛さに、CM企画に口出し!」
「社さん、それって…」
「うん、いくら秘密にしてたって、もう業界中バレバレ。かばぷりんは敦賀蓮の鬼門だってさ。だから、ほら!今回の可愛いコンセプト。メーカーもビビッちゃったのかな?」

「・・・・・」

「どれだけ社長が頭下げたかな~」

「・・・・・(下げたのか?いや、下げたんじゃないだろう、あの人は)」

「まあ、いいけどな。そのほうが平和なら。」
「そのように解釈していただけると、助かります」

“コン、コン!”

「はい!っと、俺出るから」

そんな会話をしているとノックされたドア。社が席を立って確認に行く。

「おはようございます江藤さん、ええ、おります。…蓮、お客さん」
「どなたですか?」
「江藤恭子さん」

社が振り向いたとき、江藤恭子は、ドアの隙間からひょこっと顔を出した。

「おはようございます!敦賀さん。今日は差し入れを持って伺いました!」

そう言って、ころころと元気のいい声を出した。


* * *


江藤恭子は、今回のドラマで共演中のタレント兼女優。
演技もそこそこ上手く、邪魔にはならない。

ただ引っかかる事があるのだ。

彼女の声質や喋り方はとてもキョーコに似ている。いや、似せていると言うべきか。そして、タレントとしては天然無邪気なボケキャラとして、売り出し方も似せている。年齢こそキョーコより年上で、蓮と一歳ほどしか変わらないが、年齢よりも若く見せているし、彼女の所属する事務所の方針なのか、明らかにポストキョーコを狙っているとしか思えない。

「おはよう、江藤さん」
「やだ!敦賀さん、きょうこって呼んでくださいってば。」
「今日はどうしたの?差し入れって。」

「…あのですね、今日はデザートをお持ちしたんです。でも、スイーツなのでもしかしたらお嫌いかも…と思って、で、直接こちらに伺った次第です。」

さらりとかわされたことに気がついたらしい。
一瞬の間をおいて、ニコニコしながら次を話し始める。
そう、彼女は天然なんかじゃない。

「そうだね、甘いものは苦手だから、気持ちだけ頂くよ。ありがとう」
「そんな事仰らず、是非食べてみてください!新発売のかばぷりんなんです!」

蓮が社にしか分からない程度に、ほんの少しの戸惑いを見せた。

「そうなんだ、江藤さん、好きなの?」
「大好きです!かばぷりんって本当に美味しいですよね!だから、今回のオーディションを受けたんですけど、京子さんに取られちゃいました。ちょっと残念。そういえば、敦賀さんって京子さんと同じ事務所ですよね?京子さんと敦賀さん、仲がよろしいんですか?」

ニコニコと笑っている裏の顔で、どんな黒い思惑があるのかと思うと、社は見ていてはらはらする。
(受け取る…よな。多分…だって、受け取らないと彼女(キョーコちゃん)否定だし、受け取ると江藤さんからの差し入れってことになっちゃうし…女って怖ぃ…)
ちょっとした修羅場の予感に焦る社を尻目に、蓮はさらりと言った。

「そうだね。申し訳ないけど、かばぷりんは最上さんから受け取る事になってるから、君から貰う気はないんだ。ごめんね?」

キュラッキュラの笑顔を振りまいて、言葉の中身はかなりきついのに、全くそうとは感じさせない断り方…
(そうだ、こいつにはこんな武器があった…)
男も怖ぇ…と思いながら、社は二人に声をかけた。

「江藤さん、折角持ってきてくれたのにごめんね。実はそろそろメイク室に入る時間なんだよ。これが押しちゃうと次にずれ込むから、君もそろそろ出番じゃないかな?」

「…あ、そうですか…残念です。でも、次、差し入れのリベンジをさせてくださいね?」

一瞬の間の後、そう言ってペロッと笑うと、江藤恭子は控え室を後にした。



「すみません、社さん。助かりました」
「女って…怖ぇ~…あの人、オーディションでキョーコちゃんにも何かしでかしてそうだよな。お前、後でちゃんとフォローしておくんだぞ?」
「そうですね、必要…かもしれませんね」

蓮と社は一抹の不安を引っさげて、メイク室に向かった。



☆後編に続く☆


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