愛しい朝約束の時 1

こんばんはー(^-^)/

お嬢様方に乗せられて、書いたものにございます。
帰国後編というよりは…別の近未来的なもの編に近いです。

どうぞお楽しみくださいませ。






「おはよう、キョーコ(ちゅっ…)」

「…ん、おはようございます」

「流石に、時差があるからしんどいね。大丈夫?」

碧の瞳をした彼は、朝の穏やかなまどろみの中、優しくキョーコに口付けをした。




愛しい朝 約束の時 1




「キョーコ、準備できた?」
「ちょっと待って。久しぶりにこのネックレスをつけたら、引っかかってしまって…」

「貸して?」

そう言って、キョーコの首筋に近寄る。チェーンが数回よじれてしまっている。それを確認すると、クオンはチェーンを一度外し、くるくると巻き戻すとキョーコの首に付け直した。

「いいよ、どうぞ。」
「ありがとう、助かりました。」
「ちょっと待って、忘れ物…」

「!た…たんま!ストップ、ストップ!!」

「…何?」

クオンは怪訝そうにキョーコを見た。

「今っ…キスマークつけようとしたでしょ?駄目ですって。ここは日本なんですから、自制してください。あれから半年たったって言っても、授賞式のキスマーク、バレバレだったんですから!一緒にいるならつけなくてもいいでしょう?全くもう、油断も隙もない。」

ぶつくさとキョーコがいいながら、クローゼットの中に入っていく。
そんなキョーコの後姿を見送りながら、クオンはにやっと笑う。

「別にいいんじゃないの?もう、当然のことなんだし。それに、昨日の跡…とっくにつけちゃってるよ?」
「何を言って…あ!あーーーっ!!?ちょっ…何でこんなところに!やめてくださいってば!やだ!恥ずかしい~…これ、消えるの?ミューズ様、消して下さるかしら?どうしよう、怒られちゃう。」

振り向いた肩口に、小さな赤いキスマークがいくつか見える。これでは今日着る予定にしていたノースリーブのワンピースは無理だ。ハイネックになっているので、絶対大丈夫だと思って準備した一着。

「久遠~~!絶対確信犯でしょう!?昨日、これ着るってちゃんと教えたのに!!」

「だから、キョーコが俺のモノだってちゃんとアピールしてるだけ。毎回アピールしとかないとね?いろいろと散々だったし?」

いたずらっ子のように、すました顔でからかう。

・・・そう、蓮のアメリカでの助演男優賞受賞から半年、二つ目の撮影の合間に一時帰国した。
今回の帰国の目的は、婚約発表。
既に、あちらでの活動もクオン・ヒズリとして、敦賀蓮と使い分けて活動をしているクオンだが、そろそろ、活動の拠点を本格的にアメリカに移す事にしたのだ。

今朝のようにキスマークを散らすのは、クオンにとっては習慣化していた。
向こうの撮影の合間に、キョーコを呼び寄せては逢瀬を交わし、隅々まで貪るように食べつくす。
当然、キョーコが今一番旬な女優であることは承知の上で、日本にキョーコを帰国させるたびに、色濃く残した独占欲。
あるときは隠れる場所へ、またあるときはぎりぎりのところへ。全く隠れる事など想定できない場所へも、強くその跡を刻んで飛行機に乗せる。

授賞式でのわき腹へのキスマーク。当時インターネット上では若干騒がれた。だが、事務所の意向で軽くもみ消した…はずだったが、なぜか、その後は“ウォー○ーをさがせ”ならぬ、“キスマークを探せ”状態となってしまい、キョーコが帰国するたびに、それがコアな敦賀蓮ファンの間のお楽しみとなってしまっていたのだ。
既にスカーフも、包帯も、バンドエイドなんてお笑いなほどに防御力ゼロ。
キョーコにとっては恥ずかしい事この上なく、どこに口付けられたかなんて一目瞭然で探されるもんだから、堪ったものじゃなかった。

けれど、付けた当のご本人はどこ吹く風。
「京子」は俺のものですが、何か?と公然とキスマークでアピールし続けている。

一番効果てきめんだったのは、左手の薬指につけた、見るも無残な濃ゆ~い跡…。
放っておくわけにもいかず、指輪をつければ当然、指輪の意図が明確なわけで…
報道各社が自主規制に走るほど、インターネット上で荒れ狂った事例である。

その甲斐あってか、ようやく言い寄る馬の骨はなりを潜め始めた。日本での温厚紳士な敦賀蓮時代には考えられない、凄まじいほどの独占欲アピールに他の俳優陣はかなり威圧されたらしい。
 


「どうしよう…時間がない。ちょっとー!!ネックラインにもついちゃってる!?これ…は、これも着れない。やだ、これも…何よこれー、こんなところにも!!くーおーんー!!!」
「あははははっ!ごめん、ごめん。ちょっとやりすぎた。」
「あはははじゃないでしょ!?どうしてくれるのよ?一生に一度の婚約会見なのに!!むきーっ!!お母さんだって見に来るのに!」

ぴたっ…と、クオンの動きが止まる。

「お…母さん、来るの?」
「来るって言ってた。」
「本当に?」
「…本当に。」
「いつ?」
「記者会見が終わってから、事務所に!」

涙眼になって、キョーコは訴える。

「だって、これでもう、しばらく日本を離れるってちゃんと伝えたんですもん。そしたら、一応来てくれるって…」
「…ごめん、キョーコ…調子に乗りすぎた。」

キョーコをそっと抱き寄せて、つむじにキスを落とした。

「…バカ…」
「ごめん。俺からもミスウッズに頼むよ。これは、相当叱られるな。」
「社長にもですよ。」
「全くだ。」

困ったように、でも、それはそれは嬉しそうに蓮はキョーコを抱きしめた。

「服…どうする?ミスウッズに頼もうか?」
「(…クスン)…もういいです。最初ので行きます。ストール…巻いて出ます。」

「ごめんね?」

そういうと、恨めしいほどに神々しい笑みを湛えた金髪碧眼の美男子は、また、キョーコにキスを落とした。




(2に続く)



やばい…でろ甘?
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着物!!

ラブラブでいいですねー。
最終手段は着物!!と思いましたが
指、うなじにつけられたら一緒ですねw
より色っぽい気がして世間を煽って逆効果なような気がしますが…

Re: 着物!!

> Sailee さま

着物!!着物!着せればよかった~。
金髪のクオンと着物美人のキョコさん!!
あああ~いい感じ。
けど、キョコさんはきっと首筋のキスマークを警戒してハイネックのものを選んでいるので、着物だとより艶かしいものになってしまったかも…?

かばぷりんと、次のパラレルでチラッと書いた後、頭の中にその状況は残ってなかった~~。
悔しいな。勿体無いことしちゃった。

そう!そうっ!

さっすがかばぷーしゃんっヽ(*≧ω≦)ノ
そうそう!この感じっ♡
popipiがこのシリーズがスキなのは、未来の蓮キョそのまんまなでろ甘な感じが大好きなのーっ(*゚∀゚人゚∀゚*)♪
嬉しい~っ♡♡♡

Re: そう!そうっ!

> popipiさま

喜んでいただけた?嬉しいな。だって、ぽぴしゃんが上手に煽ってくるからぁ♪
思わず書いちゃった♪
本当にでろ甘なのよ。書いてて恥ずかしかったわ。
後半はちょっと甘封印ですけどね。お楽しみくださいませ。

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