愛しい朝約束の時 2

第1話はでろ甘で失礼しました。書いてて照れてしまった・・・(〃ノωノ)

第2話はでろ甘はちょっと封印。
こんな展開にするなんて~~!!と皆様のお怒りが見えるようです。
はい、こうなってしまいました。
怒らないで?…ね?






「蓮ちゃん…こういうおいたは、お尻ペンペンよね?」

「すみません、ミスウッ…(ギロリ!)…テッ、テンさん。」

「スミマセンですみゃしないわよ。全くいつまでも青いんだから!さ、キョーコちゃん、いらっしゃい。いいわね蓮ちゃん、高くつくわよ!」

そう言って、ミス・ウッズはワゴンの中にキョーコを連れてしばらく篭った。」



愛しい朝約束の時 2




「まぁったく…蓮ちゃんも蓮ちゃんなら、キョーコちゃんもキョーコちゃんよ。あの男の我儘をそのまんま受け止めちゃって!甘やかしすぎなのよ!」
「すみません、気をつけます…。」

「どうせ…まだ、言ってないんでしょ?体調のこと。」

こっそりと、ミスウッズが耳打ちをした。

「う~ん…言わなくちゃとは思うんですけど、切欠がつかめなくて。」
「早いほうがいいわよ?もう分かってるなら。」
「でも、まだはっきりと決まったわけじゃないですから。今日の会見でうっかりとか…あったりしたら困りませんか?」
「そうよね。念には念を入れたほうがいいわよね。」

「はい!できた。」
「ありがとうございます。」
綺麗に赤い跡を消す、美の魔術師。この人にも本当にお世話になった。


授賞式から半年たち、ようやくアメリカに向かう回数も増え始めた。
前回、単身アメリカに向かったのは2週間ほど前。勿論、蓮に呼ばれた上での渡米だったが、その時、ハリウッドのヒズリ邸にクオンとともに訪れ、クー、ジュリエナと正式に対面した。

二人は相当喜び、是非婚約会見は日本に見に行くぞ!なんてクーは意気揚々としていたが、クオンにばっさりと切られて、凹んでいたのは記憶に新しい。

新しい家族とともに紡ぐ楽しい時間。
ゆったりと時間が流れるクオンの部屋。

17歳でこの部屋を後にした息子の帰りを待ちわび、成長の足跡とともに手を入れ、いつか戻る息子がいつでも使えるように準備された部屋で、密かに愛し合った。

その時…もしかしたら、という気持ちがする。
でも、違うかもしれない。

それをクオンに伝えたら、あの子煩悩な二人の息子だ。当然喜ぶに違いない。
しかし、まだ検査薬には引っかからない段階すぎて、この数日の体調の悪さがなんなのかは判別しにくくて、言いそびれた。

キョーコは、念のためにポーチにサニタリーの準備をして記者会見に臨んだ。


* * *


会見場では、多くの取材陣が既に準備万端で二人の登場を待っていた。

そこに、金髪のクオン・ヒズリが現れ、女性取材陣から歓声が上がる。
メディアでは既におなじみとなった金髪の“敦賀蓮”だったが、敢えてこの場に“クオン・ヒズリ”で現れた男は、にこやかに京子をエスコートして登場した。

金髪碧眼の美丈夫と、セクシーで可憐な京子

幸せそうに微笑む二人は流石に画になり過ぎる。
一斉にフラッシュが焚かれ、婚約の報告と今後の予定、渡米と京子の日本での活動の終了についての報告がされた。

不思議なのは、春風のような敦賀蓮のビジュアルの時には、セクシーだけれど真面目で誠実な感じがしてしまうのに、クオンのビジュアルだとキョーコへの過剰なスキンシップも許せるし、ピッタリと寄り添ういやらしさもなく、おでこにキスをしても、手をずっと繋いでいても、あまりに日本人らしくなくて、ああ、彼は本当に欧米の人間なんだなあと思わせてしまう。
そして、年齢も不思議と年相応に見えるから本当に不思議だ。

キスマークの質問が飛び交った時だって、「敦賀蓮が付けたキスマークではないんですよ?クオン・ヒズリとして俺がつけたものです。理由ですか?勿論、彼女を絶対に誰にも渡したくなかったんです。ご存知のように、彼女はとても可愛らしくて、魅力的ですから。」なんて、さらりと独占欲をむき出しにするし、「ちょっとしたゲームのように、皆さんも、楽しんでいただけたでしょう?」なんて、これまたさらりと話題に上っていた事を、楽しんでいたと言う。

キョーコ一筋でお茶目感満載のクオン・ヒズリに、芸能界は改めて度肝を抜かれてしまったようだ。

キョーコは、ただクオンの目線に応えるように微笑んで、肝心なときには照れて「ふふふ…」と頬染めて、これまた“お嫁さんにしたかった女優”とまで言われ、多くの馬の骨たちに指を咥えて涙させた。



無事に記者会見が終わり事務所に戻るころ、やはり、キョーコはだるさに見舞われた。熱っぽいような、吐き気がするような…。けれど、これから事務所に母が待っている。

社長室で待っていたのは、社長と社さんと、母だった。







「クオン、最上君、お疲れさんだったな。」
「お久しぶりね、敦賀さん。」

クオンの姿の蓮が、礼儀正しく挨拶をする。

「こんにちは、お久しぶりです。」

「おう、まあ座れ。どうだ?すっきりしたか?」
「ええ、ようやく一区切りついた感じがします。配慮していただきまして、ありがとうございました。」
「最上君は、これで引退となるんだが…向こうでの生活の準備は万端だったな。」
「はい。久遠との生活の場も準備できていますし、後は残った荷物を処分するだけですので。」

「では…これ、渡しておくわ。」

冴菜が取り出したのは国際結婚に必要な書類一式。
眉間の皺は今日も深い。

「ありがとうございます。」

受け取るキョーコの顔は穏やかだ。
社長はそのキョーコの表情を見て、薄らと笑った。

こんなにも落ち着いて、対面できるようになった事もそうだが、母親がキョーコに会うために事務所に訪れる瞬間が来るとは、思ってもみなかったからだ。
流石に、アメリカくんだりまで嫁にやるとは思っていなかったんだろうから…。

「…あなた、顔色が悪いわ。どうかしたの?」

不意に、冴菜がキョーコに尋ねた。
その時“ツキン…”と急に下腹部に鈍い痛みが走る。

「どうしたの?キョーコ、調子悪い?」
心配そうに覗き込むクオン。

「いえ…すみません。ちょっと失礼します。」
キョーコは慌ててトイレに駆け込んだ。


ジャーッ…

水とともに流れていくいつもの風景…
(そう…か、違ったんだ…)
安堵とも失意とも取れる溜息がこぼれる。ちょっとだけ夢見ていた未来が水の流れとともに消えていく。ぺりぺりとシールをはがす音が個室に静かに響いた。

個室をでると、そこに冴菜が立っていた。

「あなた、もしかして妊娠してたの?」
「いえ、多分遅れてただけだと…」

ふうっと冴菜は息を吐いた。
「それは分からないわ…初期の流産は月経と間違えやすいの。一度、見てもらっておきなさい。」

その言葉に、ふっとキョーコの涙腺が緩みそうになる。

「それと、彼にもきちんとその可能性があったことを伝えなさい。何かあってからじゃ遅いでしょう。」

「…っふ…はい…」

冴菜はバッグからハンカチを取り出し、キョーコの目に当てた。

「馬鹿ね、幸せな日に泣くなんてやめなさい。」




(3に続く)



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