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看病されてもいいですか?(前編)

こんばんはー!!
Peach Timeの連載が終わり、ちょっと小ネタを挟みます。
以前リク受付をいたしました、看病してもいいですか?(前編) → (後編) の続きです。
追加リクで、今度は看病されちゃう蓮さんが見たい!といってくださったお嬢様がいらっしゃいましたので、ついうっかり妄想しちゃいました。

どうかなー?上手く続いているかなー?
交際開始後で、まだ成立前のお話です。





看病されてもいいですか?(前編)




ある日の事、蓮は仕事帰りに自分の体調不良に気がついた。

(寒気がする…)

そう、さっきのドラマの収録中から、少しずつ感じていた違和感。
ゾクゾクと背中を這い上がる尋常らしからぬ寒気…。
運転をしながらも妙にだるくて、すぐにでも路肩に止めて目を瞑りたい…。
すうっと車を路肩に寄せた。

「蓮、どうした?顔色が…」
「すみません、社さん…運転…替わって貰えませんか?」

「えっ…えええっ…!?ちょっと待って!いくらなんでも俺、超初心者!!この車は無理だって!」
「…すみません、あと少しなんですが…寒気と眩暈がして…」

最近、運転免許を取ったばかりの社だが、蓮は無理を承知でそのお願いをした。普通ならありえないことだが、免許を取り立ての社にお願いをしなければならないほど、急速に調子が悪くなってきたのだ。

「分かった。お前…もしかして、この前のキョーコちゃんと同じなんじゃ…病院、寄るか?」
「いえ、そこまでは…でも、すみません。運転お願いします。」
「何の、何の、はぁ~…緊張するよ。左ハンドル…怖いな。う~…今からやっぱりタクシー…いや、免許取ってて良かったんだ。よし。」

なにやらぶつくさいいながら、外回りで社さんが運転席に納まり、ガクガクと車を揺らしながら、発進した。

「うひゃ~、じゃじゃ馬ってこの事だったんだな。アクセルをちゃんと踏まないと、動いてくれないし、踏みすぎると急発進するし…教習所の車とえらい違いだよ。…って、聞いてないか。」

助手席のシートを倒し、おもむろに横になる蓮を横目に、社は蓮のマンションの駐車場に車を入れた。

「すまん、蓮。この車でバックは無理…」
「…すみません、無理を言って…ここまででいいです。ありがとうございました。」

そういうと一緒に車を降り、エントランスに向かった。
荷物はすべて社が持ち、体に手を添えるようにエレベーターに乗った。
触れた体が熱い。
流石に蓮の体は大きくて重い。今倒れられたら、レスキュー隊の出動要請でもしなくちゃならないのではないだろうか?
部屋の前で、蓮にカードキーを出すように促した社は、返事を聞いて吃驚した。

「今日は…最上さんが来てくれてるはずなので…」

(ええっ!?ちょっと待って!そんなに頻繁に?この前も来てなかった!?)

大絶賛で動揺を隠せない社に気付く事もなく、社にもたれかかるようにグッタリとしている。
慌ててチャイムを押すと、奥から“はーい”と聞き慣れた声が聞こえる。
こうやって、蓮を迎えに出てくるんだろうな…とにやける顔が止まらない…が、今は非常事態。きりっと顔を引き締めた。

「お帰りなさ…社さん!?って、敦賀さん!?」
「ごめんキョーコちゃん、手を貸して。ベッドに寝かす。」
「はっ、はい!」

慌てて手を貸すキョーコと社に連れられて、蓮はベッドにその体を横たえた。

「すみません…社さん。どうして敦賀さんはこんな事に…」
「いや、吃驚した。急に調子が悪いって言い出して、運転…替わったんだ。君も倒れてたけど、もしかして急にしんどくなった?」
「はい、あの日はなんとなく体がだるい位にしか思ってなかったんですけど、急に寒気がし始めて、そうしたら視界が揺れて意識がなくなってしまったんです。」
「そうか…こいつも同じだとしたら、風邪…なのかな?医者は感染症じゃなくて疲労って言ってたけど。」
「そうかもしれません」
「だよね。そういえば、キョーコちゃんは、今日は…?」
「あっ…///あの、今日は敦賀さんがコロッケが食べたいと珍しくリクエストをしてくださったので、作りに伺った次第です。本当はもうそろそろ帰る予定だったんですけど…。」

そうか、泊まる予定じゃなかったんだ、と思ったが、先日、蓮がキョーコの宿泊セットがある的なことを言っていた事を思い出す。

「キョーコちゃん、今から医者を呼んで点滴してもらうとして、急で申し訳ないんだけど、看病とかお願いできる?」
「!…っはい。出来ます」

膳は急げと急いで医者に連絡し、時間外出張で点滴をしてもらった。



「ふう…何はともあれ、明日の予定はキャンセルかな。俺がインフルエンザのとき、こいつも熱が出てたけど、良く仕事できたね。」
「代マネのときですよね。あの時は一晩眠ったらかなり回復されたのですが、今回は…様子を見ましょうか。」
「そうだね。実際明日は午後からだから、朝まで様子を見てみようか?」
「それがいいかもしれません。勝手にお仕事をキャンセルしたら敦賀さん、がっかりするかも。」
「明日は…うん、確かにちょっとずらせない。」
「そうですか。でも、お医者様に見ていただいたので、少しは安心ですね。」
「うん、じゃ、朝になったら様子を連絡してもらえる?俺は帰るから。ごめん、蓮の世話、してもらってもいいかな?」
「お任せください。社さんも帰ったら、うがいと手洗い、お願いしますね?」
「うん、そうする。まあ大丈夫だと思うけど…(そんな過剰接触してないし?)」

曖昧に笑って、社はマンションを後にした。


*  *  *


「敦賀さん、服を脱ぎましょうか?寒いですか?」

既に返事はない。
呼吸の荒い蓮を見るのは二度目だ。あの時は、演技に絡めた台詞を告げて、動いてもらったのだが、今回はどんな役柄で仕事をしているのか、どんな台詞があるのかさえ知らない。きっと鞄の中を漁れば台本があるのは間違いないが、それはできそうにない。

点滴が済んですぐに解熱剤が効いてきたみたいで、容態は落ち着いて見える。これなら今すぐに着替えをしたほうが、すっきりと眠れるだろう。

「敦賀さん、服…脱がしますよ?」
「ん…」

そう言って、キョーコは皺になりそうなジャケットに手を伸ばした。
(これは…介護の要領ね、大変だわ。)
いつだったか、仕事のために実習を受けた体験介護実習を思い出す。それが、こんな事に役立つなんて…
蓮の体は大きかったが、一度得た要領を思い出し、器用に体を傾けて袖を外し、蓮の服を脱がせていく。
シャツのボタンに手をかけて、キョーコはどぎまぎした。

(うきゃーーー!!これ…ちょっと、刺激的…)

そう、それはあまりに刺激的な動作…。まるでセツカがカインの服を脱がした時のような感覚に見舞われる。あの時、ジッパーを下げた隙間から現れたカインの…いや、蓮の身体は逞しくて、魅力的で…その身体が再び目の前に現れるかと思うと、ドキドキが止まらない。

「(キョーコ!ダメよ!敦賀さんは調子が悪いの!ドキドキするなんて、破廉恥よ)」
小さく呪文のように呟きながら、ボタンを外した。

布越しの指先に伝わる体温が高い。
(もしかして、敦賀さんもこうやって脱がせてくれたのかしら…)
汗ばんだ肌を顕わにし、目のやり場に困る。男性の体を見てドキドキするなんて、なんて破廉恥な…と思いつつ、蒸しタオルで拭いていく。逞しく盛り上がる胸の筋肉に指先が直接肌に触れ、その体温を感じるたびに動悸が止まらない。

頬を染めて、肌を擦り過ぎないように拭いていると、突然、蓮の左手が、キョーコの背中に回った。  



(後編に続く) 
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