きまぐれ☆新春生特番

お年賀投稿第二弾☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

こちらは、現在進行形の二人です。

某CMを見た途端にポポポーン!!と今年の干支が降って湧いたものにつき、ぬるくご覧ください。








ぷきゅ ぷきゅ ぷきゅ ぷきゅ ぷ…っ…きゅぅ~~~

TBMの廊下では、羽織袴に鶏冠をセットアップした干支の着ぐるみが、本日のゲスト控え室の前にたどり着いた。

(つい、この前録画したばかりなのに、もう新春生特番!?)
坊の中のキョーコは、その控え室の前で、ノックができずにいた。

(くっ…、今日のこの日が平和に終わりますように!)
キョーコは、意を決して控え室のドアをノックした。




きまぐれ☆新春生特番!~最上キョーコの受難~




コ…コ…コンコン

「はい。…アレ、君…」
『やあ、ゲストの君を迎えに来たよ。今日はよ・ろ・し・く!』
「そうか、こうやってゲストを迎えに来てくれる番組なんだね。どうもありがとう」

当然カメラが回っている状態での、楽屋お迎え。
坊の中に入っているキョーコは、ゲストの笑顔に坊の中にいてさえ干からびそうになり、目を覆いたくなった。
キラキラスマイルを炸裂させたゲストは、ご機嫌よくスタジオに向かう。

「久しぶりだね。君に会うのも」
『そうだね。まさか番組で一緒になるなんて思わなかったよ。』
「クスクス…そうか、ボードでのおしゃべりになるんだ。了解」

噂には聞いていたが、春の日差しのような敦賀蓮…
バラエティーでも神対応とは、共演していたとき以上に温厚紳士な敦賀蓮だ。

スタジオに到着すると、割れんばかりの拍手に包まれた。
MCであるブリッジロックの面々と握手を交わす。

「敦賀さん、坊と面識あるんですか?」
「ええ、この鶏、坊って言うんですか?彼と話すのは何度目かになりますね。」
「へぇ~そうなんや。せやけど、番組に出てくれはったのは、初めてですよね。」
「そうなんです。彼…坊君とはちょっとスタジオの裏の方で…たまたま偶然なんです。…ね?坊君」
『いやだなあ、敦賀君。二人の秘密にしておこうよ』
「なんや!?逢引してたんかいな」
「嘘や!鶏やぞ!坊やぞ!」
「本当に偶然ですよ」

そんな感じでトークは進み、番宣と映画のPR、ブリッジロックは同じ事務所ではあるが、なかなか接点のない俳優・敦賀蓮に気さくに話しかけていた。

「それじゃあ、新春からかっ飛ばしていくでぇ。坊、ネタ卵!お願い」
『こちらに!』

さっと差し出したネタ卵。
今日は何にも細工はしていない。恐れ多くて細工なんて出来るはずもない。

「では、はじめの一個…風の便りで聞いたのですが…」

(……ん!?)

「敦賀蓮さんは非常に食が細いそうですね。そんなあなたが美味しいと思う食事を教えてください。…って、敦賀さんは食が細いんですか?そんなイメージありませんね。」
「んー…、食が細いというのは、マネージャーからもよく言われます。」
「そうなんや、体力勝負の俳優さんなのに、それは意外や。いつもは何を食べてるんですか?」
「…米粒…ですかね」
「こめつぶぅ~!?敦賀さん!意外やで!?」
「いや、おにぎりとか食べやすいんです。」
「は~、おにぎりか。他に食べたいなあ思うものはないんですか?」
「一応食べたいと思うものは…ありますね。」

そこで、蓮は輝くスマイルを浮かべたかと思うと、ふっとその影を潜めた。

「ほう!例えばそれは、何ですか?」


「…秘密です。」
「嘘や~!ちょっとでいいから、好きな食べ物とか教えてくださいよ。」
「じゃあ…えーと、好き嫌いはありませんよ。」
「つまらん!そんなコメントいりません!って~~~」
「じゃあ…好きな子の作った手作りの料理…とか?」

スタジオから、悲鳴が聞こえる。

それに反して、キョーコの心中は穏やかではなかった。
(食べたい物って…何とかインゼリーとか、コンビニおにぎりとかじゃないでしょうね!?)
思わず、下世話に突っ込んでしまいそうになる。

「え~、つまり彼女とかいてるんですか?」
「いませんよ。残念ながら、振られてばっかりです。」
「好きな子って言うのに引っかかるわ~」
「そこはスルーしてください。」
「またまた~もてるでしょ?」
「もてませんよ。次行きませんか?(キュラッ)」

「…ほんなら次行きます。え~と、風の便りで聞いたのですが、敦賀さんは、日本人らしからぬ言動が時々あるそうですね。…って、なんですか?これ?」

チラッと、蓮を見るとバッチリ視線が合い、慌てて坊は首を千切れんばかりに振った。
(違ッ…!てんてこ舞の話はしてませ~~ん!!)

「多分、海外での撮影とかがあるので、それで時々…って事なのかな?すみません、質問の意図がよく分からなくて…。もしかして、こういうところなのかな?」
「あ!そういえば敦賀さん、アルマンディの専属モデルですもんね。凄くカッコいいです。坊、ポスター出ます?はいこちら!元々日本人離れした体型ですし、海外のモデルさんと一緒にいると、アメリカナイズされちゃうんじゃ?」
「撮影はアメリカだけちゃうやろ!」
「ほんまや」

坊は蓮の新作ポスターを掲げて、“カッコいい”所にコクコクと頷き、精一杯盛り上げようと試みるも、内心冷や汗だ。
どうして、あの場にいた二人だけしか知らない情報がネタ卵に入っているんだろう?

「ええ~っと、次は…敦賀さんは高校生の女の子をどう思いますか?恋愛対称にはなりますか?」

(ひぎゃっ!どぉぉぉしてそんなネタ~~~~!???)
これまた、際どいネタに坊である事を忘れそうになるほど、キョーコは慌てて身体全体で否定した。

「恋愛対象…にはなりますね。一応俺、まだ二十歳ですから。」

またまた、スタジオに悲鳴が起こる。

「でも、今すぐ…って事ではないと思いますし、今は彼女を作る気はありませんよ。それに、もし相手がっ女子高校生だったとしても、多分高校を卒業してからになると思いますよ?」
「なんやリアルな話になって来て…坊、汗かいとるで?」
『敦賀君は広い心でファンを愛するのさ!!』
「おや、見てきたように…極悪面して人をそそのかした君なのに?」
「何?坊と敦賀さんの関係が明らかに!?」
『すっ…すみません、その件は平にご容赦を~~~!!』

坊が泣きを入れながら、蓮の前で土下座する。
スタジオは大きな笑いに包まれた。

「次のネタいくで。…風の頼りに聞いたのですが…ええっ!?」

だが、光はそのまま止まってしまった。
気になる坊が光の読んでいるネタを覗き見て、これもまた、動きを止めてしまった。
慌てた雄生がそのネタを奪い、続きを読んでいく。

「ダークムーンのときに、タレントの京子さんと仲良くしていたって聞きました。本当に仲がいいんですか?もしかして付き合っているとか?…って、リーダー?」

光は本番中だというのに、起動が停止してしまったかのように見える。

(やぁ~めぇ~てぇぇぇぇ~~~!!!こっ…ここで、公開処刑なんてごめんだわ!!)

尋常でない坊の泣きが入る。
勿論坊の中身はキョーコなのだから、触れられたくないに違いない。
それに気がついていたブリッジロックの二人だったが、生本番中なので、必死に蓮にコメントを求めた。

「京子さんとは、同じ事務所ですからね。共演したこともあるので、かなり親しくさせていただいています。」
「ホンマですか?付き合っているわけではないんですよね?」
「俺らも仲いいんですよ!!メッチャ良い子ですよね、京子ちゃん。」
「凄く可愛くて、俺らも惚れてまうもんな!」

キョーコのこともフォローしたかったに違いないその言葉を発した瞬間、ブリッジロックの三人は、“しまった!”という顔をしてしまった。

「…………へぇ~、そうなんですね。」

表情こそ変わらないものの、一瞬の間をおいて発せられた敦賀蓮の言葉には、明らかに何かが滲んでいる。
当然のごとく、坊の中のキョーコのブラックアンテナが、ピョコッと反応した。

(なッ…何故に、ここで大魔王の気配が…?)

ネタ卵のコーナーをひやひやながらに終え、次のコーナーへ。
坊の作る食事を召し上がっていただくコーナー

『敦賀君、君の胃袋…俺が掴んで見せようか?』

一口その食事に口を付けた以降、一瞬蓮の動きが止まった…
その後、並べられた料理に終始ご機嫌な敦賀蓮だったが、どんどん萎れていくのは坊…

なぜか似非紳士な敦賀蓮がちらほらとお出ましになる瞬間が垣間見え、必死に場を盛り上げようとするが、いつもよりキレがない坊の姿。無駄に空回りしている。

(つ…疲れた…気まぐれの収録がこんなにきついなんて…)

疲労困憊のキョーコにようやく訪れたエンディング。
生放送直後に出演者全員で記念撮影をして、各々にご挨拶を述べた。
蓮にもブリッジロックがいる前でご挨拶をした。

…なのに…

「やあ、お疲れ様。そうだ、君、この後俺の楽屋によってくれないかな?」

やたらとキラキラフラッシュスマイルで声をかけてくる敦賀蓮
…危険だ
かなり危険だとアンテナが微妙に反応する…

『はい?何かな?』
「そう、また、君に相談したいことが出来てしまったんだ。時間は取らせないよ。いいかな?」
『恐れ多くて、恐縮しちゃうよ』

そ知らぬふりしてプリティ坊を演じてみるものの、にこやかにブリッジの前でそう告げられれば、断る事もできない。

「筆談だけじゃ物足りないしね。折角だから、久しぶりに直に話したくて。」
「坊、ちょっとだけ寄りや。敦賀さんと会えるなんて、滅多にないチャンスやで?」

さらに追い討ちをかけるブリッジロックの面々…
固まって動けないのは、光だけ…

「じゃあ、待ってるよ。そのままの姿でいいからね?(…最上さん…)」






ぴきっ・・・

(口元が…今…も・が・みさんって…言った?)



うっそりと笑って先に控え室へと向かう蓮の後姿に、坊の中でこれから切腹の準備をしなければと思いをめぐらせる。

新年早々、受難災難…既に燃え尽きそうな最上キョーコであった。






(終わり)



ネタ卵…一体誰が仕込んだんでしょう?

関連記事
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する