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非凡なる朝

こんばんは かばぷーです。

もしかすると昨日、今日仕事始めの方が多いのかもしれませんね。
「お仕事、がんばれ~!!」なつもりで作ったものが保管されていました。
丁度いいのでUPします。





非凡なる朝



朝 8:00

ピピピピッ ピピピピッ ピピッ…

アラームが小さく鳴る。
流石に昨日は仕事の後でミス・ウッズのヘアケアもあり、てっぺんを軽く越えて帰宅したせいか、少しだけ身体がだるい。
手の甲を額に当てて、仰向けになる。

(今日のスケジュールは…)

スケジュール管理は優秀なマネージャー、社の仕事だが、そればかりに甘えている蓮ではない。
今日の予定を思い浮かべると、同時にあの娘の笑う顔が脳裏に浮かぶ。ふわふわと浮かび上がろうとする気持ちを整えると、むっくりと起き上がった。

バスルームに向かい、熱めのシャワーを浴びる。
ふかふかのバスタオルで体を拭き、下着を替えると、ルームウエアを身に付けて、キッチンへ向かった。

(今日は…これにしておこうか…)

コーヒーのための湯を沸かし、冷凍庫からタッパーを取り出すと、紙に書かれたメモどおりに中身をオーブンに入れた。

程なく湯が沸き、コーヒーをドリップする間に、出来上がりの電子音が鳴る。

(あっつ…)

皿の上にホイルごと温められたものを取り出して、それを開くと、ふわ~っとパンとチーズのにおいがした。
ハムとチーズのホットサンド。にんじんとブロッコリーのゆでたものが添えられ、一緒に温まっている。

それを少しずつ口に入れる。

(旨い…よな、やっぱり)

コーヒーだけで済まそうとする蓮が食べやすいようにと、和食、洋食取り揃えて、タッパーに詰めて置いてある。

(本当は最上さんの顔を見ながら、出来立てが食べられると嬉しいんだけどな…)

そんなことを思うが、まだそれは贅沢すぎる願いというべきだ。
こうやって、朝ごはんを自分のために準備してくれることでさえ、ありえないことだというのに、毎朝一緒に食事を取ることは、現在の蓮にとって贅沢すぎる願望…。

この保存食も、冷凍庫にはあと二食分しか残っていない。

(ご馳走様…今日もおいしかったです)

簡単に食器を片付けると、歯磨きをして、身支度を整えた。
コンタクトを入れ、いつもの“敦賀蓮”になる。


ちょうど服を着終えたあたりで、玄関のチャイムが鳴った。社さんだろう。

「おはようございます。今出ます」

そう言おうとして、モニターの画面に釘付けになった。

急に逸り始めた鼓動に息を詰め、慌てて玄関に出る。
リビングから玄関までのほんの短い距離が何メートルにも感じ、心が沸き立つ。

「おはようございます。敦賀さん!」

元気良く彼女が腰を折る

「やあ、おはよう、最上さん。今日はどうしたの?…ちょうどさっき、君の朝ごはんを食べたところ。」

照れくさそうに、でも、嬉しそうに彼女が頬を染めて見えるのは、俺が嬉しいからだろうか…?

(朝から煩悩だらけだな、俺…)

さあ、取り返しがつかなくなる前に、今すぐ脳に鎮静剤を打ち込んでおこう。
彼のささやかな喜びとともに、非凡なる一日が今日も始まる。



(おわり)




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