死神に役割をあげる

こんばんは

最近、死神さんが好きなんです。
名前もない彼なのに、ビジュアルは神の寵児な蓮さんですので、勝手に妄想膨らむ膨らむ…

どうぞ妄想にお付き合いください。






死神さんに役割をあげる





「死神さん、執事って知ってます?」
「執事…ですか。それはまあ知っていますけど…」

逞しい死神さんの腕の中で、月の光を浴びながら私はうっとりと呟いた。

「執事って…死神さんのイメージなのよね。」
「それはまた…どうしてそう思ったんです?」

私はふふふっと笑って、死神さんの頬をなでる。

「だって、まずその丁寧な言葉。私、こんなふうに丁寧に囁いてくれる経験、今までありませんでしたもん。」
「そうなんですか?」
「はい!それと、その優雅な物腰…死神さんって、所作が綺麗よね」
「それはありがとうございます。」
「あとは…」
「あとは?」

「私の言う事をちゃんと聞いてくれるところ…かな」

そういうと、死神さんは面食らったように目を丸くした後、ふわりと笑った。
ああ、やっぱり目が眩むわ…神々しすぎて。

「キョーコが私を甘やかしてくれるからですよ?今回は何がお望みですか?ご主人様…」

ぐっ…その微笑みは…神々しいを通り越して、危険でしょー!!
夜の帝王…いや、セクシー大魔王になっちゃって、神じゃないじゃん!死神に殺されるー!!

「心臓に悪いわね。そろそろ死期が近いのかしら?」
「ご心配なく。まだまだ期限は長いですよ。」
「そうなの!?」
「ええ、はっきりとはお知らせできませんけどね?」
「じゃあ何よ、ぼんやりとなら教えてくれるの?」

「…………詰め寄りますね」
「だって、知りたいじゃない!この気持ちいい時間がいつまで続くのか!」
「…気持ちいいんですか?」

ああ、ほらまた…反則ですって!
そんなに色気を駄々漏らして、私に何がしたいんですか!?
心臓、ばっくばくのムギューで苦しいっていうのに、どこまで天然タラシなの?

「…気持ち…良いに決まっています。そんなの聞かないで!」
「それは嬉しい。キョーコを気持ちよくできているのなら、冥利に尽きるというものです。」
「ちょっと待って…死神なのに、何で福の神みたいな事言ってるのよ?」
「いけませんか?」
「いや、いけなくはないけれど…」

えーと、何を話していたんだっけ?
あ、執事だ、執事
死神さんが執事みたいだっていうこと。

「話を元に戻します」
「はいどうぞ?」
「あのね、死神さんが執事みたいだっていうこと。」
「ええ、あなたの望む事ならば、何でもして差し上げたい。」
「本当?」
「出来る限りのことはね」
「それってどこまで?」
「どこまで…というと、具体的には難しいですけれど」
「じゃあ、例えば料理を作って!っていうのは?」

死神さんはその綺麗な顔をちょーっとだけ困ったように天井を見上げて答えた。

「作ったことがありません。キョーコが教えてくれますか?」
「…分かった。無理って事ね」
「すみません」

なんの何の、そんなことだろうと思ってた。

「じゃあ、洗濯して!は?」
「洗濯…という概念が無いので、どうしようもありませんね」

え!?じゃああなたの服は?と突っ込みたくなるが、確かに毎回違う服を着ていても、洗濯物が出てきたことはない。

「でも、それって家政婦的なことでしょうか?家事能力があることが執事の条件だとは思いませんが…」

む…やられた。
自分でもなんとなくそう思っていたけど、まさか死神に指摘されるとは…

「キョーコのことをお嬢様、もしくはご主人様と呼んで、あなたに求められるままに、こうやって肌を重ねる事が最近の執事なのでしょうか?」

ぎゃーーー!!!何て破廉恥な!!

「どうして、そういう事言うのよ!」
「違いましたか?それは失礼しました」

眉根を寄せて、本当に申し訳無さそうに謝る死神…
あ~!!もう、キュンキュンしちゃって本当に悔しい!

「そのような執事もまた良いかもしれませんが…」

む…?そんないたずらっ子みたいな顔して、何気に凄い事を言いませんでした?

「死神さん…確認しますが、私が望むからあなたは側にいるのよね?」
「そうですよ」
「でも、私が望まなくても、あなたは側にいるのよね?」
「勿論です」
「あなたに死ぬまで側にいてって言ったけど、こうやってあなたに抱かれている私は、私が望んだから?それとも少しはあなたの意思が入っているのかしら?」

そう切り返すと、死神は少し面食らったように、私をまじまじと見た。

「キョーコは…私のことが嫌い…ですか?それとも、好き…なのですか?」


……は!!!???

今頃そう来る!?


「…いえ、少し質問が急すぎましたね。あなたの望むと望まざるにかかわらず、私はあなたの側にいる。それはお伝えしました。」

ええ、それは聞きました。

「あなたが望んだから、私はあなたという供物を手に入れることができたのです。」

ええ、“贄”といいましたね。

「そう、“贄”です。…つまり…」

つまり…?

「あなたは私にその身を捧げたという事になるのです。あなたは私のものであり、私はあなたと契約を交わしたもの…。ですから、あなたが私を甘やかす以上に、私はあなたを甘やかしたいと願い、側にいるのです…」

えーーーと…日本語が難しくてよく分かりません。

「困りましたね…」

また困るの?困らせちゃった?

「…欲望…というものを私たちは知りません。極めて人間的なその感情は、本来われわれが持たないものです。ただ、願いはあります。我がかくありたいと願う気持ちはあるのです。そして私の場合、あなたが望む事を叶えることがわたしの願いということになるのでしょうね。ですから…困るのです。」
「どうして…死神さんが困るの?」

死神さんは本当に困ったように、ちょっとだけ眉根を下げて私を見た。
つい…とその長い綺麗な指先を私の唇に添えてきたのだけど…ぎゃー!たんま!たんま!色気が出すぎだってば!

「あなたの側にいたいと…あなたを悦ばせたいと…あなたに好きになって欲しいと…それは、欲望…としか言いようのない感情を持ち始めています。」

「…は?」

いま、ヨロコブって、喜ぶじゃなかったよね?悦ぶ…って、ひえぇぇぇ~~

慌てふためく私の唇に、死神さんはその柔らかな唇を重ねた。
あぁ…やっぱりこんなに気持ちいいなんて、反則だと思うのね。

「…こんなふうに、あなたが望まない事でも私がしたいと思っているのです。なので…凄く困ります。あなたが私を嫌いだと、私の心が苦しくて困るのです。」


どうしよう…

こんな告白、初めて…

どうしよう…

…死神さんが好きだ


「苦しい…という感情も、本来持ってはならないものかもしれません…でも、あなたのことを考えると、苦しいのです。」

そんな切なそうな顔をしないで?あなたを困らせるのは私も本意ではないの。
あなたの欲望でなければ、あなたは苦しまない?
困らない?
それなら…

「それなら…あなたにもう一つ…いえ、二つ役割をあげるわ。」

死神さんは私の顔を覗きこんで、その綺麗な瞳で私を見た。
…近い、近い…でも、凄く綺麗。
もう、目が離せない。

「あなたは私の執事になるの。これから、私が死ぬまで…あなたは私に仕えて奉仕するの。私の望みを叶えて頂戴?それが一つ目」

死神さんは何も答えない。

「それと…私を愛して?期限までずっと…ただ、側にいるだけじゃ嫌。言葉と…身体で私を愛して欲しいの。愛し方はあなたが私にしたいことをして。」
「したいことを、して…いいのでしょうか?」
「いいの。愛して欲しいからあなたを私の恋人にしてあげる。」
「…恋人…?」

死神さんは私の提案に、心底吃驚したように目を見開いた。
そんな死神さんに私は囁く。

いい匂いのする額にそっと口付けて、ゆっくりあなたの首に腕を回すの。
あなたの耳に、死神さんの感情の源にちゃんと届くように。



「そう、恋人。あのね…あなたが好きよ…愛しているわ…」





(FIN)




やばいくらい妄想ノンストップ
しかも、また脳内桃色増量中…
連載に影響でないようにしなくては(゚△゚;ノ)ノ  
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