ボン・ボン・ショコラ ~翌日の彼~

バレンタインが終わり、ボン・ボン・ショコラも終わりました。
社さんメインのお話です。
日付は2月15日の設定で読んでやってください。





「………は?」

そう言って社さんは目を真ん丸くして聞き返した。

「おまっ…我慢できなかったのか!?」

バツが悪い事この上なかった。

「…で?キョーコちゃんはどこに…」

蕩けるように幸せそうな顔をした蓮は、指を一本立てて上を指した。

「部屋で休んでいます。」




ボン・ボン・ショコラ ~翌日の彼~
  



誕生日の夜、こいつはかなり挙動不審だった。
多分キョーコちゃんに会いたいんだろうという推測はできた。

当然だと思う。

去年キョーコちゃんが事故にあってから、こいつは誕生日を祝うどころではなかったから。
2月の二大イベントを楽しみにしていた筈なのに、それが今年も出来ないのなら、今年は一人でそっとしておいてやろうと思ったけど…

だけど…知らなかったな。
俺をマンションに送り届けた後、その足でまさかケーキショップに車を走らせたとは…次の日は朝が早いはずだったのに、妙に機嫌が良かったのも今なら頷ける。

そして昨日…バレンタインデーの夜に仕事を空けてくれと言うのも珍しかった。
まあ、仕事場にいたらいくら雑誌やいろんな場所でチョコレートは頂きませんと宣伝していても、この日とばかりにチョコレート以外のものも持参されるのだから、断る俺のストレスも尋常じゃなくて、正直スケジュールを空けられるものなら空けたかったのは事実だ。

だけど…だけどだよ、まさかキョーコちゃんとそんな急展開になっているとは思ってなかったから油断していた。

だって、アレだぞ?
空港でキョーコちゃんのメールに見入っていたのは一ヶ月前だぞ?
ロケで海外に出ている間に変わった様子もないし、キョーコちゃんから連絡があった様子もない。それなのに帰国後の3,4日で纏まってしまうなんて、誰が考える?

しかも…キョーコちゃんがこの時間になっても部屋にいるってことは、仕事に行かれないほど…ってことですか?

蓮君よ…暴走しすぎでしょうよ…


しかも事後報告とは…きっと俺や社長に『焦るな』とか『急ぐな』と釘を刺される事を見越して黙っていたに違いない。まあそれだけ煮詰まっていたと言えなくもないが。

…お~怖い…げに恐ろしきは男の執念と言うべきか。


「で?どうするんだ?社長には…」
「一応連絡は入れました。」
「…社長は…何て?」

「“バカめが…”と一言…」

あら怖い…喜んでいる風も感じられるが、その一言は社員の俺らには恐ろしい。

「ま、その一言で済んだならよかったんじゃない?で、これからどうするの?」

「すぐにでも一緒暮らし…「ストーップ!」」

「やっぱりそれか、ちゃんと段取り踏めって!本当にキョーコちゃんに関しては学習能力の無い奴だな。」
「すみません…」

やれやれ…先が思いやられる。
本当に大暴走だよ。

これから…

こいつはキョーコちゃんを二度と手放したりはしない。
絶対に放す気なんてあるわけが無い。
そんなことは了解済みだ。

社長と相談とは言っても、きっと社長もこうなることは分かっていて、ただそれがちょっとだけ時期が早まっただけの事だろうと思う。
ただ、箍が外れたこいつがキョーコちゃんを囲い込むことになりふり構わなくなるのだけは避けたいし、パパラッチ対策も講じなければならないんだよ。

だけど…そうだな。
こんなに嬉しそうなお前を見るのは、本当で嬉しい。

うん、こいつに振り回されるキョーコちゃんにはちょっとだけ申し訳ないけど、でも俺も嬉しいんだ。
だから、こいつがこれほどに嬉しそうなのを止められる訳がない。
俺が出来るサポートは、ただ一つ…

こいつとキョーコちゃんを守ることだけ



「良かったな、クオン」


そういう俺の顔を驚いたように見て、蓮は本当に…心底嬉しそうに笑った。






(END)




あら?期待しちゃった?
今回桃無しだってばー!!

お二人のキラキラスマイルに悩殺されたい…(/∀\*)








関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

そうですよね〜。

蓮さんはもう絶対にキョコさんを離さない、離したくないし。
存在を隠す気もなから、すぐにでも結婚したいんでしょうが。

バレたら今は一般人のキョコさんとその後の未来が・・・・

社長とヤッシーの準備やサポートがないと、平和な日常が飛んで新たな危機を迎えそうですもんね。

ここは社長とヤッシーに任せ、蓮くんは良い子にしてないと!!

大変ツボなこのシリーズ。
楽しすぎます。( ̄∇ ̄*)ゞ

ふふ。その後どうなるのか。
続きだ、続き!行ってきま〜〜〜す。

Re: そうですよね〜。

> まじーんさま

やったー!!つぼってもらった!L( ̄∇ ̄*)(←YES!)

今回社さんの出番が少なかったので、物足りなくてどこかでこのネタを使いたかったんですよね。
くふふふふ・・・社さんに黙ったままで行為に及んでしまった蓮さんがちょっぴり呆れられて叱られるの巻。

次の番外編もどうぞお楽しみに~
プロフィール

かばぷー

Author:かばぷー
ス/○/ビ大好き!
脳内妄想☆大暴走中
思いついた言葉を書き連ね
作品置き場にしています。

☆当サイトはリンクフリーではありません☆
二次ルールを守っておられる「ス/◯/ビ」二次サイト様に限り、相互リンクさせていただきたいです。お手数ですがリンクを貼られる前に必ずご一報ください。尚、原作者様の作品画像やアニメ画像を無断掲載をされているサイト様からのリンクは固くお断りさせていただきます。
(リンクはトップページにお願いいたします)

ようこそ
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
リンクご案内
ちょび様
陽のうらうらと
ピコ様 Bubble Shower
sei様
風月様 popipi様 ちなぞ様 惣也様