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蜜月~Honey moon~

10000拍手記念リクエスト
【第3弾】 じゅんこさまのリクエストです
 ①お家ごはんで好き好きモードで思わずキスから~の濃厚ラブ
 ②お互い酔って本能のまま繋がってから~の急接近
 ③ショータロー前でナツモードでの絡みから~の反撃キスで持ち帰り
 ④久遠が蓮だといつのまにかバレて観察するキョコさん
などなど、美味しいネタ振りを頂いています。
今回は②の酔って本能のままコースに決定!きゃ!酔ったのって我が家ではゲロ吐くくらいで数が少ないからね。だけど、今回はちょっと時期が夏(夏至の頃?)をイメージしていただけるといいと思います

では、どうぞ~
(2017.3.4追記あり)







蜜月~Honey moon~




「最上さん、これ…頂き物なんだけど、一緒に飲まない?」

敦賀さんは、とても嬉しそうに頂き物だという白ワインのボトルをワインセラーから取り出した。
それは、とても人気があるワインだとどこかの雑誌で見たような気がするが、ボトルの醸し出す雰囲気は気軽に楽しめそうなカジュアルな一本。
これを敦賀さんに送った方はどんな方なのか想像をめぐらす。
相当熱烈なファンか、もしくは下心がある方のような気がしてならない。

「美味しそうなんですけど、私めが御相伴にあずかっても良いものなんですか?」
「勿論良いに決まってるよ。実はこれ、彼女と一緒に楽しむといいと言われたものだから。」

お?それは…
相当コアなファンに違いありませんけど…でも、彼女?それは一体どなたの事で?私…彼女ではありませんけど…と思わなくも無い。

「えっとー…とても嬉しいんですが、やはりそれは下さった方の意思を尊重してですね、ちゃんと然るべき時に、然るべき方とお飲みになるのが一番ではなかろうかと思うのですが…」
「う~ん、でも昨日うっかり車の中に放置しちゃったから、もしかすると味が変わってる可能性もあるし、あまり長持ちはしないかもしれなくて…だから、せめて美味しいうちにと思ったんだけどな。もし味が変わってたら申し訳ないけどごめんね?」

あまりに残念そうに敦賀さんが言うから、つい

「ならば、不肖最上キョーコ、御相伴に預かります」と言ってしまった。



そのワインは、なかなかどうして…ワイン初心者の私にもとても口当たりが良くて、爽やかで甘く、美味しいものだった。
二十歳を過ぎて少しずつ敦賀さんに教えてもらったお酒。
勿論たしなむ程度で、ちょっとほろ酔い加減の時にいつもストップが掛かる。まあそれもあまり回数があるわけではないし、お酒を頂いた日にはゲストルームに泊めて頂いて、翌朝に御飯を作って失礼する事も時々はある。

でも、今日はこのボトルを飲みきってしまいたい…そんな義務感に駆られたのか、それともあまりにフルーティーな美味しさに脳がびっくりしたのか、私のみならず敦賀さんまでかなりのハイペースでワインがすいすいと口の中に入っていく。

気がついたら、ボトルの中身はあとわずかで…

その時には既に私の記憶は途切れ途切れで、いつごはんを食べ終わったとか、何杯くらい飲んだとか全く記憶に無い。ただ敦賀さんが笑ってくれるのが嬉しくて、けたけたと笑いながらワイングラスを片手に二人してベランダに出た。

偶然にもその日の空に浮かぶのは大きな満月
二人で笑いながら大きな大きな蜂蜜色の月を眺めた。

「うわぁ~!!ね!ね!敦賀さん、凄いですよ、お月様が綺麗ですよ!」
「ああ…今日の満月は大きいね」
「すっごーい!まん丸お月様!ハンバーグの上の目玉焼きみたーい!」
「クスクス…本当だ。凄くまん丸で美味しそうだ。」

ワイングラス片手に満月を仰ぎ見る敦賀さんは、ヴィーナスか!?と突っ込みたくなるほどに綺麗で、月光に照らされた身体には後光が見える…

「綺麗…です。…凄く素敵…です。」

うっとりと敦賀さんに見蕩れてしまうのは、一度や二度や三度や四度ではないけれど、ぽや~っとした眼差しだったんだろうと思う。確実に酔っ払った人間の潤んだ目だったんだと思う。

腰にするりとその長い腕を回されても
“君の方こそ…食べてしまいたい…”なんてうっかりとアレな台詞を耳にしても
柔らかい唇がゆっくりと私に振ってきたことも…

なんもかんもごちゃ混ぜにしていいくらいにうっとりとしたまま、それはそれはふわふわと気持ちがいいまま、そこで記憶が途切れた。



*  *  *



(温かくて、滑らかな肌触り…こんなの知らない…)

とろん…とその気持ちいい肌触りのものに顔をこすり付け、まだ感触を楽しもうとしたその時、神の寵児のお声が意識に喝を入れた。

「凄く積極的…可愛い…」

温かい物が急に動いて自分をぎゅうぎゅう締めにする。
そして、おでこに当たるであろうそれは、多分紛れもない鼻先と唇の感触…

一瞬での覚醒の後、それが裸の…何も纏っていない皮膚の感触で、それは敦賀さんの生肌で、しかもあろう事か温かい感触は布越しではなく直に伝わっている肌の感触であることに気付くのに、0.1秒かかっただろうか?いや、かかっていないと思う。


「!!!!???△□*※☆~~~~~!!!」


声にならない叫び声と同時に跳ね起きようとした私は、その動きさえも出来なかった…
あまりに頭と下半身が痛くて…

「あたっ…あたたたたたた…」

「ん?ケンシロウがいる?そんな急に飛び起きるなんて、無理しちゃ駄目だよ。」
「敦賀さん、ケンシロウ…ご存知で?」
「まあ…一般常識程度には」
「あの…一般常識的には、この状態は何というのでしょう?」
「うん?二人の成人男女が本能のまま情事に耽った後」
「んなっ!!じょっ…情事って!」
「うーん…じゃあ、二人の成人男女が愛を確かめ合った後?」
「愛…愛…って、愛ぃぃぃぃぃぃ~~~??」
「そうだよ?俺が君に愛を囁いて、君が俺に愛を囁いて、互いに求めて求められて…凄く濃密に愛を確かめ合った。…凄く素敵だよ、キョーコ…」

更に降ってくるキスをぐいぐいと押しのけながら、それでも増量して行く夜の帝王の気配に気付かない振りをして、聞いたのが失敗だった。

「愛を確かめ合ったって!いつですか!いつ!」
「午前0時30分、君が俺に綺麗と言った。俺は君を食べたいと言った。そうしたら君は“食べてください”と言って、互いに口付けて…」
「だーーーーーーっっっっ!!もうやめてください!」

そう、記憶は…断片的になら…あるのだ。うん…間違いなく、ある。
限りなく断片的にだが…記憶を辿るとそれはもう噴飯もので羞恥の極み。あんな…動物みたいに性的な欲望に急き立てられてなんて…相当破廉恥で相当ふしだらな事を仕出かした!としか思えなくて、半分泣きそうだった。

「これから…どうなっちゃうんですか…こんなふしだらな事して、お嫁に行けません…」

そう心もとなく呟けば、つい昨日まで健全な紳士で(似非紳士かもしれないが)神の寵児な先輩俳優はさらりとのたまったのだ。

「うん、それについては心配後無用。君と結婚できるなら、これからどんな手段も厭う気はないよ。それに昨日のワインをくれた人は、君と…最上キョーコと飲むようにって、わざわざスペインから旅行中に空輸してくれたくらいだから。寧ろ、早く結婚しろと急かされた様なものだね。」

「……はぁ?」

スペインから空輸、そうなると梱包は完璧。車の中に放置したって、品質管理は万全だったのでは?…………しかも、私とって…どなたがそんな……もしかして、だ、騙された?

「騙してなんかないよ?“かも?”って言ったじゃない。それにしても美味しいワインだったね。俺も本当に酔ってしまった…」

もはや呆然とするしかない私に向かって、敦賀さんは燦然と輝く笑顔でこう言ったの。

「勿論、酔ったのはワインじゃなく、君に…」






ぐほっ………!


一体全体ドコの暗殺者がここに!しかも、そんな甘ったるしいどろっどろした気障な台詞を、バカップル並みのこのイチャラブ状況で言えるあなたはナニ人ですか!???

かくして…そんなやり取りを繰り広げた挙句に、敦賀さんと将来の約束までもが既に取り交わされていた事を知り…
付き合うのをすっ飛ばして、なんだか社長報告まで行ってしまった挙句に…
その送り主の正体まであからさまになり、私はお酒の怖さをまざまざと知ってしまいました。


恐るべし、Honey moon…

お酒はしばらくやめようと思います。





(おしまい)



季節は夏至の頃…
ちょっと甘めの白ワインに酔っ払った二人でした。
読み返すと口からでろっ…と何か零れそうです…

じゅんこさま リクエストありがとうございました(^-^)/


因みに…こっそりと別バージョンを別館にてUPしています。
こちらにUPしました。
蜜夜~Honey night~
それほどのレベルではないので期待しないでくださいね。
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Comment

きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!(^3^)////
ありがとうございますぅぅぅ💕💕💕
心臓がバクバクし過ぎて一回では内容がなかなか入らなくて大変です(((^^;)💦
後で何回も読み返したいと思います。
とっても素敵に書いて頂きありがとうございました☆
蓮さんのケンシロウには吹きましたが(笑)キザなセリフもアタタタタのケンシロウもどちらも最高です。
何個も何個もしつこくリクエストしてしまったのに、私の妄想を素敵な最高な面白さもてんこもりな作品にしてくださり本当に嬉しいです。
夜に叫びそうになりました(*^^*)
興奮し過ぎてへんてこな文章ですが、これからも楽しく読ませてもらいます。
うふふふふふふ💕←今日は寝れないカモ(笑)

Re: タイトルなし
> じゅんこさま

興奮していただいて嬉しいです♪
喜んでいただけて、私も超興奮!!

とても楽しんで書きました。そして、珍しくでろでろな甘系でした。
何回も読んで頂いて嬉しいですが、もしかしたら読みにくかったかな?
点検掛けて修正するかもかもです。

またきてねー
  • 2017-03-02│20:30 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
もっと桃桃しくても…
更新いつも楽しみにしてます。

お酒って怖いけど、こんな風に二人が近づいたのでよかったです。

  • 2017-03-03│19:28 |
  • harunatsu7711 URL│
  • [edit]
Re: もっと桃桃しくても…
> harunatsu7711 さま

いつもお越しくださってありがとうございます。

ふふふ、桃が本当は欲しい感じですよね。
どうしようかな~と迷った挙句に、今回のリクは桃封印でいいかな?っと思いましたの。
皆さんにご提供できるってことで!

ですけど…またちょっとお暇ならば目次なぞ覗いて見てやってくださいませ?
何か面白いものがあるかも…かも?です。
  • 2017-03-04│15:07 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
mufufufufu
怪しい笑いが止まりません!!

楽しかった〜〜!!

今日は時間切れなので、またこそこそじっくりと再読に伺いたいと思います。
別館バージョンも楽しみです。
  • 2017-03-11│21:37 |
  • まじ〜ん URL
  • [edit]
Re: mufufufufu
> まじーんさま

にやっとしちゃいますでしょ?
でも、桃封印の今回リクなので、限定バージョンも作っちゃいました。
言う訳ないない!な状況で、一人萌・・・(えへ)
お忙しい中、お越しくださってありがとうございます。
  • 2017-03-12│12:28 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]

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