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Let's make a Body 1

こんばんはー!!

10000拍手記念リクエスト、最終第7弾!!!

harunatsu7711 さまのリクエスト、
「とある駅近のこじんまりしたスポーツジム。知る人ぞ知るそのスポーツジムは、平日の夕方であっても満員となることはないがコンスタントな客入りでそこそこ儲かっている………。
そのジムでインストラクターを勤めるキョーコと、通っている蓮さんのラブストーリー 」

でございます!( ̄^ ̄)ゞ

随分とお待たせしちゃった申し訳ございません!全4話(実は5話)な作品です。
どうぞお楽しみ下さい。







Do you love muscle?
  ―――Yes! We love musle!




Let’s make a Body 1




『あなたも短期間で健康的にマッスル・ボディを手に入れませんか?』

ここは、駅前一等地にある、フィットネスクラブLME 
都内にいくつかのチェーン店を持ち、こじんまりとしているが、会員数も上昇しているお洒落で人気があるフィットネスクラブである。

平日の昼間は主婦に人気のエアロビクス・ヨガ・ダンスエクササイズ 夜ともなれば仕事帰りのサラリーマンが汗を流しにジムにやってくる。
スイミング教室も併設しており、老若男女楽しんでいる。

「は~い!では、始めからおさらいしてみましょう!」

このジムの人気インストラクターの一人、最上キョーコは今日も元気にフィットネス・ヨガの講師を務めていた。

「吸って~吐いて~吸って~吐いたときに伸ばします。1,2,3,4,5…」


昼下がりの主婦向けヨガ講座が終わると、フィットネスコーナーへ向かう。
夕方からは仕事帰りのサラリーマンがランニングマシンやウェイトトレーニングをやってくる時間帯になる。スイミング教室に通う子供達や学校帰りの学生達の姿も見え、この時間帯はにぎやかだ。

「キョーコさん、ちょっとウエイト調整してもらえませんか?」
「最上先生、マシンの様子が変なんだけど…」
「ねぇ、仕事が終わったら一緒に食事に行かない?」

時々はそんなお声が掛かる。
化粧っ気は殆どないが可愛いらしく、スタイル抜群のキョーコ。
スレンダーなボディに薄らと割れる腹筋がセクシー極まりないのに、いたって本人の自己評価は低い。

(モー子さんみたいに出る所が出てるといいんだけどな…)

受付の琴南奏江は勿論フィットネスLMEの中でも被ナンパ率は高い。けれどこちらもいたってクールに言い寄る男共をなぎ倒していく。

「アンタさー…いいと思う男いないの?」
「残念ながら…モー子さんは?」
「う~ん、フィットネスクラブでナンパする男って、いかにもって感じしない?」
「あ~…そうかも」
「ま、七倉さんみたいにナンパ待ちでどんどん男を食い物にしていくお客さんとか見てるとね、ここはナンパ会場じゃないわ!って突っ込みたくなるわよね」
「…ハア…まあ…」

そうなのだ。
客から声をかけられることもあるが、それ以上にフィットネスにやってきて、出来上がるカップルは意外と多い。
薄着で…汗をかいてセクシーに見えたりするのだろうか?
どうも、出会いの場としてのフィットネスクラブというのは、世間的には“アリ!”らしいが、キョーコは恋愛なんてもうこりごりだと思っていた。



「おねぇちゃん、チョイ、マシンの調子が悪いんだけど?」
「ほへっ!?…はいいいっ!!」

ふと考えに耽っているときに、突然声をかけられてキョーコは小さくジャンプした。

「ほへ…?って…あんた…客の言葉、聞いてる?」
「うっ…すみません、気をつけます。で、ドコですか?」

マシンに近づいていくと、耳に大降りのピアスをつけた男性は小さくキョーコの耳元に囁いた。

「ねえ、もしかして新人さんかなぁ~?」
「えーと、かれこれ二年くらいになりますね」
「へぇ~、結構長いんだ。じゃあ、この辺の事も知ってる?」
「で、どこが調子が悪いですか?ウェイト上げます?」
「ん~~~?ウェイトあげなくていいからさぁ~、この後美味い飯でも食いに行かねぇ?」

その言葉にキョーコは怪訝そうな顔をしたあと、超営業スマイルを返した。

「お客様?大変申し訳ございませんが、予定が入っておりますので他をあたってくださいますか?」
「えー…なに?駄目なの?ちょっとくらい付き合ってよぉ…」
「いえ、お仕事でしたらお世話をさせていただきますけど、外では無理です。」
「俺、機嫌悪~くなっちゃうよ?一緒に行かないと暴れちゃうよ?」
「…お客様、本当に困りますから!」
「そんな事言わずにさぁ…」

過去もしつこく誘ってくる男がいないわけではなかった。
けれど、キョーコはその男を知っていた。
ヨガ講師仲間のネットワークでも要注意人物と名前が知れ渡っている男…若芽だ。
所構わず出没するヤンキー丸出しのチンピラで、この男に弄ばれた女性も多いと聞く。

「本当に困ります!」
「いいから、一度だけ行こうって!」

だんだん声も大きくなりそうになった時、低い声が聞こえた。

「お客様?トラブルは困りますね。現在体験中のご様子ですが、注意書きはご覧になりましたか?」

その助け舟は明らかにジムの従業員ではない者の声で、でも、このジムでは知らないものはいないし、ここに初めて来た若芽には、その男がどんな人間か知らないだろう。

「ちっ…邪魔すんな!」
「邪魔?お客様こそ営業の邪魔をされては困りますね。…必要があれば呼びましょうか?あなたのお嫌いなもの…」
「………っ!!くそっ、」

そう若芽は吐き捨てると、フィットネスルームを後にし、キョーコはほう…っと息を吐いた。

「すみません敦賀さん、ありがとうございました。お客様に助けていただくなんて…なんとお詫びしていいのか…」
「ん?いいよ気にしなくて…」

キョーコがペコリとお辞儀をしたとき、つむじが一瞬チリリッとしたのを感じた。
(…ん?気…のせいかしら?)

「本当に助かりました。」
「そう、ならいいけど………初めて見た顔だったし、雰囲気悪いから気にはなってたけど…君、もうちょっと危機感持った方がいいね。そのヨガのままの服、どうかと思うよ。」

「は…い、すみません」

冷たい視線でそう告げた長身の男は、ペコリと頭を下げたキョーコの脇をすり抜け、ウェイトマシーンのセットを始めた。

彼の名は敦賀蓮
このフィットネスクラブに通うサラリーマンだ。

キョーコがここに就職する前から通っているらしく、週4で彼の姿を見かけた。
週4で鍛えているだけあって、とても美しい筋肉をしているしマシンの扱いもなれたもの。
決して無理難題を言うこともなく、黙々と1時間程度のトレーニングをこなして帰っていく謎の人物。
そして、従業員達の彼への評価は高い。
ちゃらちゃらとしたナンパ目的の若い男女もいる中、筋肉以上に見目麗しい容貌にもかかわらず、自分からナンパをする姿を見かけるどころか、若い女性の声掛けにも応じる様子を見せたことはなかったからだ。

けれど、いくらヨガのままの服装で無防備にナンパされたからと言って、初めて交わした会話でこんなにあからさまな不快感をぶつけられる筋合いは、キョーコには心当たりはなかった。





(続く)






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Comment

ありがとうございます。
こんばんわ。リクエストにお答えいただき、ありがとうございます。これからが楽しみです!

ペコリとしたキョーコのうなじがチリリとした理由…知りたいですね~。

  • 2017-05-01│18:05 |
  • harunatsu7711 URL│
  • [edit]
Re: ありがとうございます。
> harunatsu7711さま

こちらこそ、リクエストをありがとうございました。
大変遅くなってしまって、申し訳ございません~~(涙)

チリリとした理由…あれですよ。うふふふふ

まあ、キョコさんは気が付かないけれど、周りはみんな気付くアレな予定です。

どうぞお付き合い下さい
  • 2017-05-01│21:51 |
  • かばぷー URL│
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