幸せの定義  リク罠 「4周年の部★30行脱出企画」

リク魔人様

4周年!おめでとうございます!!ヽ(≧∀≦)ノ


日ごろの感謝をこめまして、企画にドボンいたします!

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魔人様からいただきました、今回のお題です。

★連続手抜き記念企画投網的リク罠
 「4周年の部★30行脱出企画」


「男の誘い文句は裏の裏を読み切って対処すべき!」お人好し美女な祖母母姉の過去の失敗談を幼い頃から叩き込まれた末娘は、近づく男を滅多切りにする女性へと成長。とても可愛らしく魅力的なこの娘に本気で惚れた美男子君はさあ大変。
誠実に愛を囁くが、バッサリ振られ、拒絶される日々。男が頑張れば頑張る程、不信感は強くなるのだから、どうしようもない。

この冬話題の恋愛コメディドラマ「愛やら恋やら男やら」。
主演の末娘の役;京子
ヒロインの末娘を口説く美男子役:敦賀蓮

母親との問題に決着をつけ、精神的にも随分大人になったキョーコは、女優としても大成長し、恋や愛がテーマの仕事もこなせるようになってきていました。
プライベートな自分自身の人間としての価値は周囲の人からの温かい想いを受け入れ、そこそこ認めるようになっています。しかし、女性としてのレベル評価は相変わらず最低ラインであるという認識です。容姿を褒められても「綺麗=よく化けてるね」という風にしか聞こえないのです。
自身の恋心を認めた相手、尊敬する役者である敦賀蓮が相手役となる現場で、演技は頑張ることができますが、一緒にいる時間が長くなればなるほど「素の自分」の女性としての魅力のなさを「再確認」させられているような気持ちになっていきます。末娘の言動にも心から納得し、「こんな美形がメロメロになるという設定自体がコメディよね。普通に考えたら告白には訳というか、裏があると考えるのが妥当でしょ!」とまで考えるようになってしまうように…。

撮影中、「演じている末娘の価値観による男前の口説き文句への解釈」がどんどんキョーコさんの中に刷り込まれていくことを感じとった蓮さんの中に焦燥感が募ります。




魔人様に捧げる初ドボン、うまくいきますでしょうか?
思い切って行っちゃいます!

どっぼ~ん!(#^.^#)

幸せの定義 


「ふうん…、じゃあ、最上さんは“そんな美男子が自分のことを好きだなんて、絶対ないわ”って、確実に言い切るんだね?」


「はい。だって、おかしいじゃないですか。何のとりえも才能もなく、容姿も人並みの一般ピーポーである末娘が、敦賀さんのような美男子に思いを寄せられる理由がありません!!」


ーーーーー


ここは、ドラマ「愛やら 恋やら 男やら」の撮影現場。
キョーコ扮する恋愛拒否症の末娘は、蓮が演じる自分に恋する美男子が紡ぐ数々の愛の台詞を切っては投げ、踏み潰していた。

演技の最中ならば、それも良いだろうが、いかんせん、衣装がよく似合うと言えば、

『お世辞は不要です。だいたい敦賀さんは、無駄に女性を褒めすぎです。』

と言い、誰でも褒めるわけでは無いと言うと、

『平凡な女性を口説く時に詐欺師は、まず、相手を褒めるんです。ある意味セクハラと一緒ですよ。』

と言う。
食事に誘えば、

『敦賀さんの食事事情が心配ですので、お作りします。お留守の時間を教えてください。』

と言うから、一緒に外で食べようと言うと、

『他にご一緒される方も多いでしょうから、ご遠慮申し上げます。』と

断られる。

休憩時間にコーヒーを勧めても、
『こう言う状況下の時に、下心があるって言うんですね。』
だの、
『上げといて、下げるなんて定番のお笑いネタですよね。』
だの、
『現実世界では、美男子が言い寄る人は美女に決まっているんです。そうじゃなければ、コメディ映画かドッキリですよね。』
だの、言いたい放題。

僅かでもいいから、キョーコと一緒にいたいと思う、控えめな恋心さえ踏み潰されそうな勢いだ。
ドラマ内でも、時々、突き放すような目線を返されて、蓮は今にも凹みそうだった。

(何とかしなくては…。)

今年こそは、キョーコと進展したい。
キョーコの頑なな姿勢を崩して、少しでも一緒にいたいと切実に考えていた。


―――――

「でもね、この話…最終的には主人公の末娘が美男子に堕ちる筈だろう?」

「多分、そうだと…思います。」

「それなら、そうやって否定ばかりすると、自分の役作りに支障をきたすんじゃないかな。」

「え…でもっ!理解できないんです。誰もがうらやむ容姿の男が、誰から見ても男前の男が、こんな平凡な女の子に恋する姿なんて、ありえなさすぎて、想像もできないんです!!」


蓮はきゅぅぅっと俯くキョーコを横目にため息をつき、難しい顔をしながら椅子に背を預けた。


「……(ふぅ)……」

(はっっっ…!ダメ息?今のダメ息なの?…ど、どうしよう。)

「最上さん…。今回のドラマは、まだ後半の台本が仕上がってきていないよね。」

「は!はひぃ?」

「前半部分の美男子の想いが伝わらないという、末娘の拒否感が強ければ強いほど、見ている人は後半に期待する。」

監督からの指示もその通りだ。キョーコは、蓮の顔を見ずにコクンとうなずく。

「幸い、今の君の演技は末娘とぴったりリンクして、監督もご満悦だ。…でも、」

(で…でも?)

キョーコは、不安になって蓮の顔を見上げた。蓮は悲しそうな、困ったような顔をして、ふっとキョーコから目線をはずした。

「美男子への恋心をすべて否定する時点で、このドラマは終わりだ…。」

「…あ…。」

「そう、失敗するんだ。視聴者が期待する、『美男子に見初められる平凡な娘』への興味は消え去り、現実的な空しさだけが残ると思わないかい?」

そう。確かにそうだ。物語の基本的な構造。“ときめく夢を見る”ことは、視聴者にとっての重要事項だ。
キョーコも王子様がお迎えに来てくれる夢こそ捨てたが、かつてはドキドキしながら、ハッピーエンドを求めてときめく感情を確かに持っていた。

「だからこそ、監督も脚本家も悩む…。末娘の気持ちを揺るがす印象的な心理的転換が必要だから…。」

「脚本が出来ないのが…私のせい?」

「うん、残念だけど、そう言っていいね。前半の君は良くできてる。だけど、美男子が告白するのは、詐欺師だコメディだと頑なに演技で訴えれば、監督の意図に合わなくなってくる。」

「私のせいで…。」

「…どうするの?この先が掴めないなら、この役…降りる?」

キョーコは視界が真っ暗になった気がした。
( 嫌だ!自分のせいで迷惑をかけている。でも、でも、降りたくない!)

青い顔をして俯くキョーコの膝の上で、握りこんだ拳が小刻みに震えている。
蓮はそんなキョーコを抱きしめたい衝動に駆られたが、今は我慢が必要だった。

「ど…どうしたら,良いんでしょう…。」

「さぁ?自分で考えたらいいよ。やり方は教えたろ?」

がたっと、蓮が席を立とうとしたとき、キョーコの両手は蓮の腕に縋りつくように握っていた。

「…ん?」

「分からないんです!分からなくなってしまったんです!」

キョーコの目にうっすらと涙が浮かぶ。

「自分の好きな人が、必ずしも自分を好きとは限りません!ましてや平凡すぎる子が目も眩む美男子に好かれる理由も、自分だけを好きな理由も思いつかないんです。だって、他にはもっと綺麗な人もいるしっ…、スタイルがいい人もっ…ひくっ。うっく…。」

泣きじゃくるキョーコの傍らに膝をつくと、蓮の大きな手がキョーコの頭を撫でる。

「ほら…、掴んでる…。」

「つ・・掴んでなんかいません!こんなに不安で、認めたら…認めたら、自分でなくなってしまいそうになる感情なんて!」

ふわっといい匂いがして、蓮に包み込まれる感触がした。

「最上さんの気持ちを、役にのせてそのまま表現すればいい。
…俺はね、相手を信用することより、もっと自分の気持ちに正直になることが大切だと思ってる。
恋って、そういうものだろう?」

社長さんが言っていた…。“経験しないと演れねー表現や表情がある”…と。
先生も言っていた…。“自分の想像力だけでは補えない現実感は『本物』を観察して手に入れろ”…と。
それなら、私はこの感情をもう表に出していい?
ありえないと思っていても溢れる恋心。この胸の中に隠すと決めた恋心。
敦賀さんが私のことを好きだなんて、100%ありえない。
だけど、自分から想うのは許されるだろうか?馬鹿な女になっていいのだろうか?

そっと上目遣いに蓮を見やると、甘やかな微笑。

「世の中には現実より奇想天外で、本人たちの意思に関わらず運命的な不思議があるんじゃないかな。」

「それによって、馬鹿な女になることも…ですか?」

蓮はくすっと笑った。

「それもいいね。どんな馬鹿なことでも…どんな些細なことでもいい。
幸せの定義は、人それぞれだからね。」

「幸せの定義は…?」

「そう、人それぞれ。馬鹿な姿でも、どんなに憎まれ口を聞いても、幸せだと思う時がある。報われなくてもいい。その人の近くにいるだけで幸せな事もあると、俺は思うよ。」

キョーコの瞳に光が見える。

「最上さんの幸せだと思う瞬間は、最上さんが決めたらいい。だけど、それを…その気持ちを隠さないで。」

キョーコの気持ちが、蓮に伝わる。
少しだけど上向きな気持ち。
今はまだ、信頼だけかもしれない。と学習能力が邪魔をするけれど、少しでも感じる彼女のくれる強い眼差し。

(今はまだ、それでもいい。君が僕の近くにいるだけで…幸せ…だからね。)






(終)




いかがでしたでしょうか?
いつもの蓮様で説得しつつ、ちょっとだけキョーコの気持ちの方向転換な感じで書いてみました!
今回かなり原作を意識したのですが、原作に忠実にって実に難しーい。いつも妄想が暴走しすぎなんですよね。

12/27 大幅に修正しました!後シリーズを通して読んだら、書き直したくなっちゃいました。

むーん…、まだまだ力不足ですよね。
精進します( ̄^ ̄)ゞ
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コメント

最速アップお疲れ様です!

蓮さんも男としてのピンチを迎えていましたが、キョコさんの方は役者として、時限爆弾付きのピンチを迎えちゃっていたのですねー。

個人だけの問題なら、キョコさんもまだまだ逃げることが出来たかもですが、仕事が絡むとそうはいきませんよねー。

蓮さんがどこまでキョコさんの気持ちを感じ取れていたのかはわかりませんが、日常的にも二人の気持ちが漏れだしていたいたのでしょうね。二人のやりとりから、そんな印象を受けました。

蓮さんから愛されることが「有り得ないことではない」と認めたキョコさんの今後の開花っぷりにも期待で来そうな?

続編の別枠アップ、楽しみにしてまーす!(大きな収穫カゴ背負って通いますw)

この度は、華麗なる初ドボンを有難うございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。




ありがとうございます

魔人 様

コメントをありがとうございます。いやはや、お恥ずかしいです。
こんなものしかプレゼント出来ませんが、少しでも楽しんで頂けましたか?次も頑張ります。
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