避雷針 Part2

以前お届けした避雷針
全く関係ないのですが、先日の雷でつい妄想しちゃったものにて、Part2としてアップします。
短いのですが、我輩には珍しいカイ×セツでございます。


では、どうぞ









避雷針 ~Part2~







ピカッ!!
  ドロドロドロドロ・・・


(きゃああぁっ!)

次第に大きくなる雷鳴にセツカは耳をふさいだ。

雷は苦手だ。
一人で我慢していた頃を思い出すから。

(敦賀さんに…いえ、兄さんに聞こえてないといいけど…)

けれど、この狭いホテルの中では、あまり大きな声を出す事はできないとはいえ、聞こえない方がおかしい。

「セツ…どうした?雷が怖いのか?」

濡れた髪のままで、カインがバスルームの扉を開けた。

「だ…大丈夫。それより兄さん、お風呂の途中だったんでしょう?髪が濡れたままだと風邪ひくわ。さっさと拭いて頂戴。」

「お前が乾かしてくれ」
「ンもう、仕方ないわね。困った兄さん」

そういうとセツカはカインをスツールの上に座らせて、ドライヤーのコンセントを繋いだ。


ブウォォォォ…
ピカッ!!バチン!!
「キャアアアアァツ!!!」

ドライヤーの電源を入れたのと、雷が鳴ったのと、部屋の電源が落ちたのはほぼ同時だった。

セツカは気が動転するあまりに、ドライヤーを床にごとんと落とし、その身を屈めた。

(怖い…怖い!!!)

突然真っ暗になった室内。カーテンのレース越しに稲光が見える。
目をぎゅっと閉じて小さく蹲っていると、ふわりと身体が温かいものに包まれた。

「…大丈夫…」

小さくなったキョーコを抱えあげるように包み込む大きな体温
バスローブの隙間から頬に当たる、まだ湿った肌

急速に心臓が逸り始めるのは雷のせい?

ドキドキするような風呂上りの体温とカインの香りに時間を見失ってしまいそうになる。

ほんの僅かな停電の後、部屋の電気が申し訳無さそうに点灯を始め、ドライヤーも再び風を送り始める。
カインはコンセントを引き抜き、またセツカを抱きしめた。


「にぃ…さん、も……だい…じょぶ…」

ぎゅう…

ようやくそう口を開く事ができたのに、更に抱擁は続いた。
まだ窓には叩きつけるような雨音と雷鳴が聞こえ、時折稲光が眩しいほどに視界を掠める。

けれど、不思議ともうさっきのような怖さはない。

寧ろ、温かくて落ち着くような…
ずっとまどろんでいたくなるようなあまやかな抱擁。

「セツ…怖かったら一人で我慢しなくていい。」
「兄さん…?」

「俺がお前の避雷針になってやる…雷が怖い時には、俺の胸の中にいるといい…絶対にお前に雷は落ちてこない。」


「………うん…」


セツカは照れくさくなってカインの胸に顔を埋めた。





(END)




な~んてね

敦賀さんに堕ちたら一緒に感電しちゃうじゃん!何て細かいことはいいのです!!
二人一緒に痺れてくださいなの~。
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コメント

こんばんは(^^)

なーんてね(笑)
良いお話でした。もしかしてその後一緒にお布団に入って寝たのかしら…(^^)ウフフフフ💕
カイン兄さんの生肌の感触を確める時間だよ🎵
セツなら大丈夫!←何が?
カイン兄さん!味見でもなんでもしちゃって!!
妄想膨らむ終わり方だわー❤️
更新ありがとうございました(*^^*)

Re: こんばんは(^^)

> じゅんこさま

良いお話でしたか?喜んでいただけて嬉しいです!
カイン兄さん…味見しちゃうんでしょうかね?
蓮キョ推進部員としましては勿論味見だろうが、本番だろうが、ぐいぐいといって欲しい気持ち満載です!
ここから皆様の妄想力を存分に駆使してくださいませ。
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