Gynoid 2

Gynoid(ガイノイド)→アンドロイドの女性版と書いてありました。(某情報サイトによる)
アンドロイドと打つと、スマホのOSみたいになるのでどうしようかなと思っていたら、丁度いいのを発見しました。
ヒューマノイドでも良かったんですけど…なんとなくこっちにしてみました。








「手加減は出来ないと申し上げましたが?」
「でもね、キョーコ、手加減しないと君のパワーは凄いんだから、それを加減無しで使用したなら人が死んでしまう。」
「ですが、私には手加減するなどという概念は存在しておりませんし、これからも習得は出来かねます。」
「全く…頑固なのはどうしてなんだろう?」

相変わらずの無表情で、このガイノイドは戦闘に対する手加減は出来ないと言い切ったのだ。




Gynoid 2





―――昨晩のことだった-――


ガタッ!ガタガタッ!

「侵入者です。キッチンの窓から侵入しました。」

深夜に聞こえたキョーコの警戒で、目が覚めた。

「警戒態勢発動、侵入者を排除します。」

そう告げたキョーコは、ふわり…と身体を起こすと、猛スピードで移動を始めた。
慌ててガウンを羽織ってキッチンに降り立った時には既に3人の侵入者の意識はなく、後2分遅ければ、キョーコは侵入者を塵同然にしていただろう。




「どうしてマスターは侵入者の排除命令は下されなかったのですか?今考えても理解できません。」
「あのね、ヒトは殺すものではないから。どんな犯罪者であってもきちんとポリスに渡すのが常識なの!」

ティーポットから紅茶を注ぎながら、不服そうにキョーコが返事をする。

「そんなものですか?でも、手加減は出来ません」
「なぜ?手加減しなければ、人間は死んでしまうよ」
「そのようなプログラミングはされておりません」
「そう、なら、若干の修正が必要だね。まだデータ収集の段階でよかった。それをしなければ君は廃棄処分になるんだ。」

吐き捨てた俺をキョーコはじっと見た。

無表情な紅茶色の瞳が、冷たく俺を見据える…

「どうしても修正…が必要なのですか?そうですか…残念です」

声だけは、もの凄く寂しそうで、残念そうで…少しだけ俺の心は少しだけ痛んだ。
なぜなら、プログラムを修正する事は彼女の人工知能の学習成果を否定する事。
既にキョーコはそう知っている。
そして、オリジナルの…いや、キョーコの頑固さから判断すると、自己を否定する事は人工知能であるといってもダメージが大きいと推察される。

「キョーコ、でもこれは仕方がない。不審人物に当たるたびに、排除命令を待たずに人間を殺めてしまえば、家庭用ガイノイドとして安全とはいえない。即ちそれは君の実用化には至らないという事を分かってくれる?」

キョーコの肩からはしゅーん…というような効果音が聞こえてきそうだ。ただし無表情なので、それは蓮にしか分からないあからさまな気落ち。
もし今後、顔の表情でここまで感情表現が豊かに出来るならば、感情を表に出さなくてはならない場面でも、コミュニケーションの練習相手としてのツールとしても役に立つ。

蓮は無意識にキョーコの頬を撫ぜた。

キョーコに搭載された低出力原子炉のおかげで、常に36.5℃に保たれるキョーコの体温。
滑らかな人工皮膚を通して、それはまるで本当のキョーコのような温かみを感じる。

「君を危険なままで処分されるのはごめんだ…」

寂しそうな蓮の瞳の奥に潜んだ気持ちを理解できるガイノイド…
それを設計・プログラムしたのは間違いなく俺だ。

「分かりました…データの修正・及び再構築をお願いします。」

悲しそうな…でも無表情な温かいキョーコの身体を蓮は抱きしめた。
本当に人間だと…何も言われなければ勘違いしてしまいそうに華奢で、柔らかいキョーコのボディーは悲しいほどにリアルで、その腕に閉じ込めた蓮の心をおかしくする。

「ありがとう…明日、一度研究室に戻ろう。大丈夫、ほんの一部の修正だけだよ。心配しなくていいから」

キョーコは蓮の腕の中で、コクリ…と頷いた。







その晩…深く眠っている蓮の側に、人肌の温もりが寄り添った。

「…………ん…キョーコ?」
「マスター、お願いがあります」

「…どうしたの?」

ゆっくりとサイドライトのスイッチを押せば、目の前にキョーコの顔があった。
自分で作っておきながら、あまりに綺麗な顔から目が離せない。

あらゆるデータの中から最適とはじき出された過去の女性のものを模倣しているキョーコは、息を呑むほどに美しい。
その睫毛も紅茶色の魅力的な瞳も、小さな口から紡ぎだされる声のすべてに至るまで、研究者としてあろうとする蓮の心を掻き毟っていく。

(綺麗だ…)

蓮はキョーコから目を離すことができなかった。

ゆっくりと近付き、自分の唇に触れるキョーコの唇…

36.5℃の体温は、完全に人肌で
柔らかい人工の皮膚は、よりリアルに蓮の劣情を…
理性を刺激する


「…ッ…キョーコ!」

「………貴方が…私を作ったんですよ?」

ゴクリ…

「家庭用ヒト型ガイノイドとしての役割の全てを…私が知らないとでも思っていました?」

キョーコの柔らかい指先が蓮の腹筋の上をゆっくりとなぞる。
その刺激に浮かされるように荒くなり始める呼吸
ペロリと唇を舐めたピンクの舌先も、まるで人のそれのように蠢き、キョーコの無表情な紅茶色の瞳が妖しげに光を帯びる…


「まだ修正を加える前です。残念ですが手加減は………出来ませんよ?」





(続く)




何させる気だと突っ込まないで下さい(汗)
はい、次は限定…。(゚△゚;ノ)ノ
でも、2.5なので、お話自体は通じますから、安心してください。
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なんか、勘違いしてました

こんばんは。
アンドロイドと人間、という設定のため、何だかかってに悲恋もののように思ってしまってました。すみません。
次回限定トイウコトデ、、、あらら~そーいう機能付のアンドロイドだったのね~、ムフフ、と思うようになりました。
更新お待ちしてます~

Re: なんか、勘違いしてました

> harunatsu7711さま

いいのですよ、勘違いでも大丈夫。
そう、キョコさんはそういういう機能つきのアンドロイド、いやガイノイド。
なのでわざわざ女性体の呼び名を探してみちゃったりして…
本当に本当で思い切りギャグ風味の筈だったのです。それがなぜかこんなことに~~~。
明るいのよ?実は明るいお話なの!(多分)

次回限定もどうぞお楽しみくださいませ。
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