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それは受難か恩恵か 1

みなさまこんばんは
かばぷーです。

これまた、訳の分からないモノが降りました。
何だそりゃ?の原作沿い、成立後のお話となっております。

では、どうぞ。





ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

頭元でアラームが鳴る。
どこか遠くでその音を聞きながら、温かい人肌の感触にホッとして、キョーコは手を伸ばそうとした。

(あれ…?)

そこに感じるいつもとは違う違和感。

右手が痺れて動かない…
…というか、なぜか重みを感じる。

おかしいなと思って左手を伸ばしたが、いつもあるはずの位置より遠くに手が届いた。
そして、その違和感の正体に気がつくまで、ゆうに5分は費やしてしまったのかもしれない…。





それは受難か恩恵か 1





「ひ…!?」

己の身体の全貌を把握して、慌ててキョーコは自分の口を噤んだ。
だって、そこから聞こえた悲鳴は明らかに自分のモノではなかったから。
もそもそと、胸元で動く茶色のサラサラの髪。
ふんわりといい匂いが漂うのは昨日自分が使ったはずのシャンプーとコンディショナーの匂いに違いなくて、いつも蓮がいい匂いだと髪に口付けるもの。

しっかりと抱きしめているから、右腕が若干痺れているような感じがするけれど、痛いわけじゃない。

自分の視界に入るのが自分の頭な訳だから、当然今見ているのは愛しい恋人目線な訳で…
確かに逞しい腕はいつも見る蓮のものであるし、朝っぱらから下半身になにやら違和感があるような無いような…?


「ん…キョーコ…?どうしたの?」

もぞもぞと動き出す頭。
そこから聞こえる口調は、間違いなく愛しい恋人のものだけれど、ちょっと待って…それは、その声は…

「…………声…が……」

そして、キョーコのみならず、蓮も一瞬の間の後、絶句した。







「笑い事じゃないんですよ。」

困ったように頭を抱える最上キョーコ。

「う…ん、笑い事じゃないけど、どう反応していいやら…」
「ですよね?思わず凄くパニックになってしまって、二人で呆然としちゃったんです。」

お茶を出した後のお盆を胸に、本当に困ったように頭をかしげる美麗の担当俳優…

(いやさ、状況は笑えないんだけど、二人の口調が…姿が…ぶふふっ…!!)

「「社さん!!」」
「やっ…ごめん、ごめん。」

とりあえずまだ時間の余裕があるからと社さんにマンションまで上がってもらい、事の次第を報告した。

そこで社が目にしたのは、打ちひしがれたようにソファーにいるキョーコの姿と、いそいそとお茶の準備をして、「どうぞ…」なんて、いつものキョーコのようにお茶を差し出す蓮の姿。

何だ、何だ?痴話げんかの仲裁でもしなくちゃならないのか?と一瞬焦ったけれど、口を開いたキョーコが述べたのが、「社さん、すみません…困った事になってしまって…」と担当俳優を思わせる口調で、「こんな事、社さんにしか相談できなくて、キョーコとどうしようかと悩んでいたところなんです…」とのたまうキョーコの姿のおそらく敦賀蓮であろう人物は大きく溜め息をついたのだった。





「しかし…なんでまたこんな事に…仲良いのも大概にして欲しいんですけど?」
「社さん…どうしてそう冷静に…」
「知らないよ。そりゃまあ盛大に驚いた事は間違いないけれど、二人が俺を呼んだってことはそれほど重大で困ったってことでしょ?だったらすぐにでも解決策を編み出さなくちゃマネージャーとして失格だと思ったら、妙に冷静に受け入れは出来るんだな。だけど俺も実際、半ば信じられないような不思議な心境には間違いない。断言する。」

「流石といいますか、何といいますか…」
「蓮さん、社さんに来て貰って正解でしたね!何とかなりますよ。」

「うん、でも今日の二人の仕事はキャンセルが難しいってのは理解できてる?」
「ええ、勿論。」
「はい、分かってます。」

「そうするとね…当然二人には仕事をしてもらわなくちゃならないわけだよ。蓮はドラマの撮影がメインになるし、キョーコちゃんはCM撮りが一本と雑誌のインタビュー。」

「やっぱりお互いがお互いを演じきるしかなさそうですね。」
「簡単に言うけど、キョーコは今から台詞覚えられる?」
「う~ん…一応台本を頂いてから読み合わせの練習に付き合ってたので、何とか大丈夫かと…」
「でも、キスシーンがあるよ?今日…」

「ふむっ…!!」

「俺はいいけど、キョーコ…女性とキスできる?」
「うっ…!出来ないとは言いません!」
「まあ、やるしかないかな…キョーコの仕事は?」
「一応インタビューに答える内容はざっと紙に書いてあるので、それを覚えていただけたらいいですが、どうですか…?」
「んー、出来なくはないけど、もう一つのCM…女子高生じゃなかった?」
「はい、セーラー服を着る予定になってます。」

「スカート…」

「出来ますよ!蓮さんならスカート姿の女子学生!!」
「一応ビジュアルキョーコだし?」
「そうそう!」

「ふう…仕方がない。どうせだから楽しむしかないのか、幸いキョーコの身体だしね。」
「んなっ!私だって楽しんじゃいますよ!折角蓮さんの身体を手に入れたんですから!こんなに視界が広がるとは思いませんでしたけど、慣れれば結構快適です!」
「俺だってある意味凄く嬉しいよ?すぐにキョーコの身体にさわれるんだから」
「ちょっ…勝手に触らないで下さいよ!」
「だって、今は俺についているんだから、触ってもばれないよね?」
「ダメダメダメダメ!ぎゃ!そんな揉まないで!」

「あのー…俺の事忘れないで?」

「「忘れてません!」」

そうしてひとしきり笑った後、三人は盛大な溜め息をついた。




(続く)





と、まあこんな感じです。
湧き上がったきっかけのイメージは「君の名は」なんですよね。
自分でおっ○い揉みもみ…な蓮さん?(←マジで言葉にすると恐ろしい!)
しばしお付き合いくださいませ。
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コメント

No title
新しいお話☆
楽しみにしています(*^^*)
  • 2017-09-25│21:51 |
  • あやめ URL│
  • [edit]
やっぱりトイレ問題
こんばんは。びっくり仰天!なお話、続き楽しみにしてます。

蓮にとっては恩恵、
キョーコにとっては受難、
かもしれませんね。
トイレ問題が心配です~。
  • 2017-09-26│20:48 |
  • harunatsu7711 URL│
  • [edit]
Re: No title
> あやめ様

返事が遅くなりました。
楽しみにしてくださって嬉しいです。新しいお話は、なんだか不思議世界なのです。
コメントありがとうございます。
  • 2017-09-30│21:07 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
Re: やっぱりトイレ問題
> harunatsu7711 様

びっくり仰天!していただきましたか?
> 蓮にとっては恩恵、
> キョーコにとっては受難

そうなのです!!
そして、困ったのはズバリ!トイレ問題!
妄想の発端はおっ○い揉み揉み…&トイレ困惑。ってなことなんですよ。
凄い読みです!大当たり~~!!

返事が遅くなりましたが、いつもコメントありがとうございます。
  • 2017-09-30│21:17 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]

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