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温泉に行こう!4

ええ…若さゆえの過ちにございますよ。いや、暴走か…
(↑あら?どっかの赤い彗星のお方みたい?)

では、最終話です。
どうぞ~。







夢うつつのキョーコに口付けながら、ゆっくりと身体を離そうとしたとき、キョーコが小さく頭を振った。

「…ん?どうしたの?」

「お願い…もうちょっと…いて?」
「ごめん…嬉しいけどそのままだと不味いから、出すね。」
「や……ん…」

離れる瞬間、キョーコの身体がぶるりと震えた。




温泉に行こう! 4




「ごめ…なさい…。恥ずかしい…」
「どうして?」
「こんな…の、自分じゃないみたいで…」

あまりの破廉恥さに、恥ずかしくて泣きそうで、思わず両手で自分の顔を覆ってしまった。

「大丈夫…どんなキョーコも好きだよ。むしろ嬉しい。」
「でも…」

ちゅ…

「あのね、本当なら膜越しになんて繋がりたくないし、使いたくない。毎日キョーコと一緒にいられるなら、何度でも抱きたいし、一日中抱きしめていたいんだ。そんな俺もいるんだけど破廉恥だって軽蔑する?」

敦賀さんはそんな事を言いながら、私の手を取る。
私の苦手な“夜の帝王”ではなく、もう少し柔らかく、にっこりと微笑んでくるのが、また憎らしくて恨めしい。

「…しません。だって…嬉しいんですもの…」

軽蔑なんてしない。
軽蔑なんて出来る訳ない。

「でしょ?俺も一緒。キョーコが俺を気持ちよくしたいと思ってくれたのは凄く嬉しい。だけどね…う~ん…誤解しないで欲しいんだけど、キョーコは何もしなくても、そのままで十分、気持ちいいんだよ?」
「そのままでも…?」
「そう。そのままでも凄くいい。俺がキョーコを可愛がって、それに反応してくれるだけでも十分そそられるというか、満たされるんだ。あ、でもいい時にはイイって言ってくれる方が嬉しいかな。」

「言った方が…いいの?」
「まあ…その方が嬉しい。言わせたくて無茶しそうだから。」

「~~~///っ!!」
「だから、ずっと中にいて欲しいって言うのは寧ろ本当に嬉しいんだ。」

「破廉恥だとか…」
「思わないから。それこそ、俺限定じゃないと許さないけど?」

「敦賀さん以外となんて、考えた事ないです。」
「うん、もう俺も…キョーコだけが欲しい…」

「…あ…また…?」
「…………そう…また。いい?」


「………ダメって言えなくなりました…」

ああ、もう、こうやって、すぐにぐずぐずになってしまう私。
だって、触れられると何も考えられなくなる。
いえ、何も考えたくなくなる。

その後も何度か挑み挑まれて、互いの熱を貪り尽くした。
それほどに、敦賀さんと肌を重ねる事に一心不乱になってしまった。






「おはよう」
「……おはようございます…」

喉から出る声はガサガサしている。
それにくらべて、この人の煌びやかで艶やかな事って言ったら…一体、敦賀さんの中ではどんなミラクルな現象が起こってるんだろう?

「起きられる?」
「……あちこち、重いです…」
「うん、少し温まろうか?」

下半身に力が入らない私をいとも簡単に抱き上げて檜のジャグジーに入れてくれる敦賀さん。
そういえば、昨日階段を登るときも、重くなかったのかな…とふと気になってしまうけれど、抱き上げる敦賀さんの表情はなぜか嬉しそうなので、聞くのはやめておいた。

「温泉は三度入るのがいいんでしょ?」
「…と、一般的には言います。あの温泉マークがそうらしいです。」
「温泉のマーク?」
「ほら、湯船の中から湯気が三本でてるあれです。」
「ああ、あれ。なるほどね、ふふ…いい気持ちだ。」

はじめは短く、夜長く…朝はさっぱりと温泉を楽しむ温泉マークの流儀にのっとって楽しんだ敦賀さんは、当初の目的を達成したのか、やっぱり凄く嬉しそうな気がする。

「あ、でも朝の長湯はだめですよ。」
「そうなの?」
「そうです。」
「…ちょっと残念」
「どこが残念なんですか!?」
「え~?昨日の姿が思い出されて、いいかと思って。」
「な…!ちょっと、朝から何でそんな元気なんですか!?」
「そりゃ勿論、キョーコが可愛いから。」

さわさわと私の身体を撫でながら、まるで、カインのようにそんなに恥ずかしい台詞を惜しげもなく言う敦賀さん。
ああっもう!今更だけど、本当に私はこの神々しい人と、間違いなくお付き合いしているらしい。
そして、既に敦賀さんに甘やかされるのが当たり前になってきている自分がいるのが恐ろしい。

「朝はしませんよ?」
「うん、分かってる。」
「帰れなくなりますよ?」
「それも一度はやってみたいけど、間違いなく怒られるな。」
「怒られますね。」
「俺の場合、怖いのは社さんだけじゃないからね。」
「ぷふっ!だって、敦賀さん、前科ありすぎですからね?」
「一緒にいたいと思ってるだけなのにな。」

ぶくぶくと、泡を立て半分顔を隠しながら、私を抱きしめる手を強くする敦賀さん。

長湯はしないって言ったのに、結局少しだけ長くなってしまった。
そして、いつ頼んだのか、翌朝の朝食はごくごく軽いものが玄関先に準備してあった。

きっと、出される予定だったのは豪華な朝御飯だったに違いなくて、少々勿体無かったとは思うのだけれど、今日の私には軽い食事でも十分だった。
御飯を口に入れる私を見て、敦賀さんが嬉しそうに聞いてくる。

「ねえキョーコ、温泉、楽しかった?」

「……」

そんなの…楽しいとか楽しくないとか、そういうレベルじゃないに決まってるのにな。

チラリと見上げた私の表情で、すべてを悟ってくれたらしい恋人は、満足そうに笑う。

「また、一緒に来たいね。」

無言でコクン、と頷いた私に、更に神々しい笑みを向けてくれた。
そんな笑顔の裏側で、どんな風に考えていらしたかなんて、あまり考えたくないけど、少しだけ知りたい気もする。
そう思っていたら、すかさずキスが振ってきた。

「うん、楽しみだな。ねぇ、キョーコ…次は、どこに行く?」






(温泉に行こう! 終わり)



通常版のはずなのに、なんだかとっても破廉恥…(汗)
皆様の拍手に支えられています。
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コメント

No title
完結お疲れ様でした(*^^*)
今回も甘くて楽しいお話をありがとうございました☆原作のキャラのイメージを壊さずに素敵なお話が書けるのは本当にすごいことで尊敬します(^-^)v
  • 2017-10-24│21:32 |
  • あやめ URL│
  • [edit]
Re: No title
> あやめ 様

ねぎらいのお言葉、ありがとうございます♪
えへ、尊敬だなんて恐縮しちゃいます。
あまあまの萌え補充をしていただけたなら、とっても嬉しい~~!!
原作キャラのイメージ、壊れてませんか?
最近、コミックスでも本誌でも不足しがちな「萌え」要素。早く本物でキュンキュンしたいですね。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました。
  • 2017-10-27│09:08 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
素敵に破廉恥
甘い甘い、二人の旅行。( ̄∀ ̄*)

きっと行き先はどこだって良いんでしょうね。

ふたりの時間を楽しめる環境ならば。

この二人は次にどこへいくのか。シリーズの次回作も楽しみにしてます。( ̄▽+ ̄*)
  • 2017-10-29│21:15 |
  • まじーん URL│
  • [edit]
Re: 素敵に破廉恥
> まじーん様

お越しくださり、ありがとうございます。
こちらのシリーズも、まじーん様のネタから一気に進展しました。
それまでは、もどかしいほどの両片思いっぽい内容だったのに…

> きっと行き先はどこだって良いんでしょうね。

ええ、どこだっていいんです!
二人が思いを確かめ合って、イチャラブできたらどこへでも~~!!!
片思いバージョンでも、両思いバージョンでも
デートを楽しむ二人は、こっそり付いていって覗き見したくなりますね♪
  • 2017-10-30│20:44 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]

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