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続・嫁ものがたり12

ふう~!(*´∀`人 ♪ 

ようやく最終話にこぎつけましたよ。
結局不憫なクオン君は…どうなっちゃうんでしょうか?
(。Д゚; 三 ;゚Д゚)

続きよりお楽しみくださいませ。






さらりとした肌触りの寝具。
ホワンとした温かみがあって、鼻腔を擽るいつものクオンの香り…

キョーコは薄く眼を開けると真っ先に視界に飛び込んできたものに、目を見開いた。



“世界遺産「国宝・姫路城」”





続・嫁ものがたり 12






(え?ええっ?えええええっっ!??クオンの部屋?な…なんで?)

キョーコの記憶では、オルガのトレーラーにいたはず。
いつの間に家に戻ってきたのだろう?
しかも、自分の胸から首にずっしりとあるのは、鍛え上げたクオンの腕に違いなくて、そろり…と顔を右に回した。

「おはよう、キョーコ」

「……!……!??」
「やだな、いつもみたいにおはようのキス…してくれないの?」

神々しく微笑むのは、金髪碧眼の美青年
ちゅ…と悩ましげに額に口付けたクオンは、じぃーっと固まったまま動かないキョーコの頬を撫でた。


「あの…これは…どうして…ここに?」
「うん、覚えてないよね。」

「覚えて…?」

そろりそろり…とシーツをあげると…ほっ…穿いてる。

「何?やっちゃったかと思った?」
「や!?……っちゃったって…そんな言い方。」
「大丈夫、待つって言ったろ?…味見はしたけど…」

「……味見?何の?」

「いや、なんでもない。昨日大変だったんだからね、勝手に一人でオルガの所に行って、勝手にハイになって、勝手に社さんに抱きついて、それでもって俺を煽って…」
「勝手に…え?何?何が起きたの?」
「本当に大変だったんだ。凄く…心配した。」

クオンはぎゅ~~~っとキョーコを強く抱きしめた。

「う…えと…ごめんな…さい?」
「うん、オルガが君に謝っておいてって。それと、ありがとうって…」
「ハテ?私…謝られるような事ありませんでしたけど?」
「うん、まあ良いから。」

「???」

頭にクエスチョンマークを分かりやすく散りばめるキョーコの頭を優しく撫でた。

多分、キョーコは全く気が付いていないだろうと思う。
昨日吹きかけられた煙の正体までは…

社さんともよく相談した。

一度や二度ならば全く影響はないが、それが危険な入り口の一つであることは、アメリカ人ならば誰もが知っている。
いくら医療用のものに関しては合法…つまり、酒やタバコと同じように許可され、州によっては自動販売機まである代物とはいえ、日本の価値観では有り得ないもの。

たとえ自覚はなかったにせよ、それをキョーコが使用したとなると非常に問題が大きくなることが予想される。
だから、今回の事は始めから何もなかったのだと結論付けることにしたのだ。



「キョーコ、昨夜のこと、覚えてなくてもいいけど、何か俺に言う事はない?」
「言う事?」
「そう、言う事。」

ハテ…?何だろう?
勝手にオルガの所に行った事は怒ってないのよね?そもそも、オルガが35歳越えてもあのプロポーションとあの美貌って言うのが凄くて、それを話してただけだし、ニックとの会話の内容も、演技の事を褒めて貰っただけだし…

「ニックに褒めてもらったの?」
「はい…そうですよ?……え!?思考、もっ…漏れてた?」
「うん、駄々漏れ。」
「あやややや…」

「言う事って言うのはね、俺にしたいこととか、して欲しいこと…あるんでしょ?ってこと。」
「したい…こと?」
「そう、したいこと。して欲しいことも。」

「んー…」

ある…といえば、ある…。
いや、でもそれはちょっと口に出すのは憚られる様なことで…
いやっ!でも、もうそろそろ良いんじゃないかな~?と思わなくもないわけで…

「だから、もうそろそろ…いいんじゃない?」

「……………いいの?」

「愛しているなら…心も身体も繋がりたいと思うのは、自然な感情じゃないの?」
「つっ…繋がりたいなんて!」
「でも、そう思っても不思議じゃないよ?キスをたくさんしたいのも自然な感情でしょ?」

「自然な感情…」

「それとも、キョーコは心だけで満足?それ以外の俺は、必要ない?」



……必要ない訳ない
そして、気付いてしまった

心だけではもう満足できない事
いつも…キスを贈られるたびに、”その先”を期待している自分がいる
ただドキドキするだけじゃなくて、身体の中心からクオンを求める気持ちがもう押さえられないくらい膨らんでいる事を…

(それを、もう伝えてもいいの?)

クオンの緑の瞳をじっと見つめた。


「必要…です。凄く必要…だけど、引かない?破廉恥だって…思わない?」
「ぷっ…好きな女に迫られて堕ちない男はいないよ。破廉恥だとかそんな事、思う暇も余裕もない。」

「じゃあ、地味で貧相な身体だって、がっかりしない?呆れない?」
「どうしてそう自信が無いの。魅力的だって言ってるのに」

「あと、待たせすぎて、どんな女だよ!って思ったり…」
「しないってば。キョーコがその気になるまで待つって言っただろう?」

「………いいんだ…」

「勿論いいよ。寧ろ喜んでお迎えする。だから…どうぞ?キョーコがしたい事、してみて?」


触れたくて…触れて欲しくて…
最近のキスでは物足りなくなっていた。
そして、肌に触れるたび、もっと強く抱きしめて欲しいと願った。

抱きしめられるたびに変わっていく自分の身体。
ぎゅっと抱きしめられると嬉しくて……頭が真っ白になってしまいそうで、お腹と胸の奥のほうが熱くなり始める、不可解で意味不明な身体のサイン。
そのサインに戸惑いながらも、もうそれを無視できない。

クオンの体温にもっと包まれたいと、クオンの素肌に触れたいと、クオンに隅々まで口付けられたい、繋がりたい…
そう思うと、心臓が破裂してしまいそうなほど苦しかった。

ただ、ただ クオンに抱きしめられたい……


自分を待つといってくれたクオン。
見上げたクオンの綺麗な緑の瞳は、吸い込まれるように優しい


「クオン……好き…」

キョーコはクオンの頬を包み込んで、唇を寄せた。
優しく躊躇うように唇を食み、舌先で撫でる。
やがてクオンはもどかしい舌先を迎え、深く吸い付き、絡ませる。

やがてキョーコから漏れる息が浅い吐息に変わり、頬から耳朶…首筋へとキスを続けていくと、擽ったそうに首を竦めるキョーコの口から、時折可愛らしい声が聞こえ始めた。


「はっ……ん…」
「キョーコ…好きだよ。愛してる。」

「……ん…クオン…好き。」

身に付けていたシャツのボタンが一つ一つ外されて、鎖骨やデコルテにも落とされる柔らかなキス。
ブラの上から大きな手がやわやわと胸を包み込み、とろけるように不思議な気持ちよさを感じている時、ふと有り得ない事実がキョーコの頭をよぎった。



「あ…あの…クオン…」

「……なに…?(…ちゅ…ちゅ…)」
「ちょっと……………待って…?」

「もう…待てない…(ちゅ…ちゅ…ちゅ…)」
「えっ…!?でも…やだ………待って…お風呂に入ってない…」

「…うん…」
「うんじゃなくてっ!お願いだから待って!お風呂に入りたい!」


「………」

「やだっ!!!!お風呂~~~っ!!!!」








「~~~~~~~~~っっぅ…!」

ブラのホックを外して隙間に大きな手を滑り込ませ、ようやくその柔らかな膨らみに直に唇が触れようとした状態で、クオンは止まった。

いや……止められた。

グググッ…と、頭をなけなしの力で掴まれて、押し止められて止まらざるを得なかった。




「…………………何故…止める?」

「お風呂ですっ!だ、だだだ…だって!昨日入った記憶が全くありません!これから入ってきますから、そのまま!ちゃんとここに戻りますから!ね?ね?後生ですから~~~!」








「…………………分かった…待つ……」

クオンはボフン!と枕に顔を埋め、キョーコはあたふたとシャツのボタンを閉めながら部屋を出て行った。

ここまで来たのを嬉しく思う反面、簡単にさせてもらえるだろうかと些か不安に思ったことは事実だったが…

(まさか…本当にここまで来て、この段階になって姫が天守閣を開いた状態で、お風呂に逃げ出すとは思ってなかった…)

まさかとは思うが、本当に結婚式が終わるまでさせてもらえないんだろうか?
いや、そんな事はないと信じたい。

だって、ちゃんと姫は自分から天守閣の扉を開き、自分からクオンを招き入れてくれた。
そして、姫はクオンに待っているように言った。ということは、待っていればいい。
『ちゃんと!戻ってくるから』と言ったのだから。

だが、とりあえず姫がここに戻ってくるまでは…





………………生殺し、続行?







(続・嫁ものがたり 完)





…という結果なんでございますの~~!!(。Д゚; 三 ;゚Д゚)
テーマは不憫な…とても不憫なクオン君にございまする。
そして、もうひとつは難攻不落のお城!!
ふっと下りてきた時、なぜか姫路城でした。

皆さんは姫路城、行かれたことありますか?
私は、4~5回は足を運んでいると思います。
改修前と後と…なんだかんだ言って、西日本のお城は現存しているものも多いので、あちこちに行っているような気がしますね。
意外とお城も好きなんです。(でも、歴女ではありません。まったくもって疎いのです。)

このお話には、番外編もございますが、やっぱり不憫なクオン君かもしれません。

長い期間の連載でしたが、読んで下さり、ありがとうございました。o(^▽^)o
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コメント

えええ、、、、~~
完結おめでとうございます。

クオンさん、我慢ですね~。もっとラブラブな二人も読みたかったですが、これもありですね。
危険な煙の話も出たしある意味危険物!
番外編も楽しみです!
  • 2018-02-08│20:09 |
  • harunatsu7711 URL│
  • [edit]
No title
そりゃもう、約束は守らないと!
人として当然ですわ。

というわけで、続きを、、、、、よろしくお願い申し上げます。
  • 2018-02-08│22:15 |
  • ありす URL│
  • [edit]
No title
完結おめでとうございます☆

クオン、頑張れ!!(笑)。
どこまでも続く不憫なクオンが楽しいです。
番外編も楽しみにしてます♪

姫路城は一度だけ行きました。
もう10年くらい前ですけどね~。
改修後の白くなった姫路城に行こうと言いながら未だに行けてません。
  • 2018-02-09│11:34 |
  • めぐミン URL│
  • [edit]
Re: えええ、、、、~~
> harunatsu7711 様

うふふふ♪
今回は、不憫で仕方がないクオン君ですから!
えええ~って、言いたくなるのは仕方がないですねえ。

お話の中に、危険物があることって滅多にないのですが、まあ、それはそれということで!
次回以降の番外編に、甘い描写・・・あるかなあ?

コメントをありがとうございました。
  • 2018-02-09│19:41 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
Re: No title
> ありす様

ええ!「待つ」といったからには、待ってもらいましょうね。

続き///番外編では
無事に成し遂げてもらいたいと思います。
上手くいくとは限りませんが?
  • 2018-02-09│20:03 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
Re: No title
> めぐミン様

お越しくださり、ありがとうございます。
不憫なクオン君を楽しんでくださって、嬉しいです。

番外編ではまた姫路城を登場させてみようかと思います。
どうぞお楽しみ下さい。
  • 2018-02-09│20:11 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]
完結おめでとうございます!
そして、お疲れ様でした。

オルガさんが、自信満々正統派(?)肉食女優さんでよかったです。まあ、ちょっとやばい手は使われましたが、日本とは違う感覚なのは仕方がないでしょうね。

自分に気があった女優が両刀使いで、「好み外」だったはずのキョコさんの方を欲しがり、ばれたヘタレな所業を大爆笑されるクオン氏。

まあ、不憫ですが、結果オーライですよね。

ラストは良い雰囲気になって、「そういえばお風呂は?」と思ったところで、キョコさんストップがかかり笑いました。

水を節約するヨーロッパ人なら気にしないかもですが、お風呂と洗濯にこだわる日本人ですものね。

初めてなのに、しかも前日外で動き回った後なのに、そのままは無理…w

良い子で待ってる蓮くんに幸あれです!

姫路城は小学生の時ぐらいにもしかして遠足で行ったかもしれませんが、覚えていません。行ってないかも…w

どうやっていくんだろうと検索してみたら、阪急電車とJR乗り継ぎで1時間半ぐらいで行けるようです。(笑) JR路線移動は阪急での料金3倍で笑いました。(阪急沿線外に行くといつもびっくりします。)
  • 2018-02-10│20:13 |
  • まじーん URL│
  • [edit]
Re: 完結おめでとうございます!
> まじーん様

お越しくださり、ありがとうございます。

結果オーライといってくださって、ありがとうございます。
いやあ、予想に勝る不憫ぶりだったでしょ?
けれども、先輩女優にキョコさんを持っていかれなくてすみましたし、天守閣を開いてもらえましたし、これはコレでいいのかな~♪
多分鬱屈しながら、キョコさんのバスタイムをじりじりと・・・(おっと、ネタバレ禁物)

阪急電車とJRでは、本当にお値段が違って吃驚です。
私鉄ってありがたい存在ですね。


  • 2018-02-10│20:50 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]

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