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絵画と裸体と承認欲求4

harunatsu7711様からのリクエストでございます。

だんだんと…むふふふなことに?
いえいえ、ギャグです!期待なんかしちゃいけません!

では、続きよりどうぞ~(^∇^)ノ







「ぶッ…ぶふふふふっ!!!」
「笑い事じゃありませんよ!」
「すまん、すまん!ぶふっ…で、お前はそれで了承したのか?蓮」

「しましたよ……あんな恥ずかしいモデル、初めてです。」
「ぶはッ!!!……だろうなあ!!!」




絵画と裸体と承認欲求 4






『“これ”つけてください。』

そう言ってごそごそと取り出されたものに、唖然とした。
声を発する事さえできずにいる蓮に、お構いなしで続ける。

「敦賀先生のお顔が美しいのは存じ上げているのですけれど、リアルにお顔を拝見しながらだと、やはり緊張しますし……その、目を見なければ、恐怖心も薄れるのではないかと自己分析しまして…」
「………だからって!」
「あ!ご心配なさらなくても大丈夫です!それ、自前ですから。」
「そういうことを言ってるんじゃ…」

「………だめ……ですか?」

「………ッ…!?」





「……じゃ、無さそうですね?」

そう言って、上目遣いで目を潤ませた上に、にこりと笑う最上キョーコに負けたのだった。






「……いくらなんでも、ドラ○もんのお面をつけたヌードモデル……ぶふふふっ!!ウケル!!」
「………大失敗です。」

「ぷくくくくっ!!…他には?」
「アン○ンマンにするか、ウル○ラマンにするか…それとも、ひょっとこにするか、二枚目は選んでいいと言われました。」
「ひょっ…ひょっとこ!?よく見つけたなそんなの!!ドジョウ掬いでもさせる気だったのか!?」
「恐ろしい事をいわないで下さい。出来ませんよ、そんな芸当。」

「むしろ、そっちの方がボディーが強調されてトラウマを呼び起こすんじゃないか?」
「俺もそうかと思ったんですが、最上さんが……やたらと笑いをかみ殺してスケッチするので、そういう心配は無さそうでしたけど。」
「へぇ~~~!それで、お面の次は?」

「…………フレーム枠持たされて、上半身のみ、顔なし!」

「ぶっふうぅぅぅ~~!!!」
「本当に笑い事じゃないんです!わずかながらのプライド、ズタズタですよ。」
「うん、すまん、すまん…。喉から手が出るほど、お前のモデル姿を拝みたい輩もいるってのになあぁ~~!!……っと、すまん。」
「いいですよ、俺もモデルをしようって気になったのは、久しぶりですから。」

「パリコレモデル、華麗なる転身……ってか?」
「昔の事ですよ、もう忘れました。さて…と、そろそろ行きます。」
「今日はどんな羞恥プレイが待ってるかね~~?」

「全く……冗談が過ぎますよ…」








「はい!描けました!こういうのでいかがでしょう?」
「見せて?」

キョーコの描いたシャツの前半分を肌蹴た男性……顔はお面のドラ○もんがそこにはいた。



「……………………」




「ぶふっ!!」

「ねえ、真面目にやってる?」
「はい!(キリッ!)書いている本人、いたって真面目です!」
「そう、ならいいけど……質感、上手くできそう?」
「いや~…流石に、敦賀先生の肌の質感は表現できなさそうです。あとは、バランスが難しいです。」
「顔と一緒に描くと、バランス取れると思うけれどね…」
「いえっ!それはまだハードルが高いです!」
「何で?」
「それは……」

キョーコは言えやしないと思った。敦賀先生の身体はダビデより逞しく、ダビデより艶やかで……思わず見蕩れてしまった。男性の裸の、例えば肌蹴たシャツの奥に見える上半身の胸元だけを描いているだけなのに、凄く照れくさかった。
被写体として、キョーコの叫ばない範囲内の露出に留めてくれているのがもの凄~~~くありがたい。けれど、それが、まともにあの顔を乗せたなら…一気に破廉恥なものが出来上がるに違いないほど、どっちも整いすぎているのだと……。

「別々に描いても……アリ…なのではないでしょうか?」
「それは、学生を教える者として、ナシ、だね。」
「はあ…」

「いつになったら、裸体の美しさを認めてくれるんだろうね?」
「うッ……申し訳ございません。敦賀先生のがどうのこうのというわけでは!」
「そうなの?ちょっとは慣れてる?」
「…はぁ…………多少…?」

「ふう……じゃあさ、そろそろ胸元は描き飽きただろうから、背中、描いてみる?」
「う…はい、かたじけないです。」
「じゃあ、準備するから、向こう向いてて」
「はいっ!準備が整いましたら、教えてください」

くるり、と蓮に背を向けて、準備を待つ。
背中の方で、いくら絵画モデルだといっても男性が服を脱いでいる気配は、微妙に緊張する。
そうこうしている内に、ふっと部屋の明かりが一段暗くなった。

「準備できたよ、これくらい離れてれば、平気?」

そう言われて、そろそろと振り返ると、蓮はアーチ型の腰高窓に身体を預けるように、後ろを向いて立っていた。
少し手前には、シャツを無造作に置いた椅子…
それは、こんな画が描いてみたいと蓮に見せたイメージ図にとてもよく似ていた。

(………どうしよう、綺麗…)

逆光になっているせいで、横を向いた蓮の表情ははっきりと見えない。
けれど、窓の向こうから照らされた蓮の裸の上半身は、あまりに美しかった。
身体のラインと筋肉の陰影が綺麗に浮き上がって…



………かたん……

キョーコは黙ってイーゼルの前に腰を下ろすと、白いカンバスに下絵を走らせた。

(そのまま…そのままで……)

何も言わずに作業を始めたキョーコに,蓮は何も言わなかった。
ただ、窓辺にもたれているだけ。
裸の上半身で、右手を窓枠に置いて…少し外を見るようにそこにいるだけだった………








「出来た?」
「ひゃ………!?」

鉛筆を置いてしばらく放心していたキョーコに声をかけると、驚いたように跳ねた。

「見せて」

一心不乱に描いていた下絵は、キョーコらしい繊細さを浮かべていた。

「凄いね、描けたじゃない。」
「は……い………って、ぎゃ!先生!服着てください!服!!破廉恥です!」

「でたね、破廉恥」
「んなっ!だって、目の毒ですよ!」

必死で目を瞑っている上に手で顔を覆って、必死に顔を背ける仕草に何気に傷つく…

「目の毒…って、そうだろうか?毒ほど醜くないつもりではいるけれど?」
「違います!!醜い、醜くないとかそういう意味ではなくて、目を覆いたくなるって言う意味です!!」
「もう、とっくに隠してるくせに…」
「だからっ!!服着てくださいってば!!」

真っ赤になって、下を向いて顔を覆って…先程の一心不乱に自分を見つめて描いていた瞳は一体どこに行ったのかね?
と、相変わらずの拒絶反応に、クスリ…と笑みが漏れた。

「いい加減、慣れてくれたらもっといい画が描けるのにね?」

「………先生」
「ん?」
「そういえば、あの…先生は私のモデルをしてくださっているんですが、その、先生のモデルは…いつごろから?」

ああ…と、蓮は今更気がついたように答えた。

「俺は、こういう姿と決めて彫るわけじゃないんだ。例えばそこの丸太ね、これが次の作品になるのは決まっている。女性を彫るのも決まっている。だけど、その丸太がどんな風に彫られたがっているか…その中に姿が見えてからじゃないと彫れないんだ。」
「姿が…見える?」
「そう。だから、いつってわけじゃなくて、この丸太がそうなりたいって言った時に彫り出してあげる。だから、安心して君は卒業制作を仕上げたらいい。納得いくものができるまで付き合うから。」







「で?敦賀先生の裸体デッサンがこれ?」
「そう!」
「へー…よくここまで描けたわね。」
「えへへへへへ、モー子さん、もっと褒めて?」
「やあよ。何でライバルをそこまで褒めなくちゃいけないのよ。ねえ?天宮さん」
「そうですよ。キョーコさん、やっぱり上手い…これ、レイアウトもいいですよね。」
「そ……そうかな、えへへへ、ありがと」

そうなのだ。
ただ、そこに蓮が立っているだけ。
けれど、アトリエの風景とリラックスした様子の蓮の姿は、あまりに絵画的で…写真にとってもきっと綺麗だろう…

「うん、凄く綺麗。だけどこれ、敦賀先生のファンたち、やきもきするでしょうね…」
「え………?」
「まあ、そうですよね。ここのところ、研究室を退室される時間が早いって噂ですから。」
「そう、なんだ?」
「ま、それほどアンタとの共同作業にご執心ってことでしょ?じっくり観察させてもらったんでしょうし?」

奏江の言葉にキョーコの思考は一瞬停止した。
その後………ボボボボッ…と顔が茹で上がる。

「やだ、キョーコ、一体何を思い出したのよ」
「なッ…何も!??」

クスクスと笑う奏江と千織に、キョーコは焦りまくった。

(あ~~、くわばら、くわばら。どうか、肌をちょっとだけ触らせてもらった事……ばれませんように!!)





(続く)




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コメント(2)
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2018/05/31 01:56 編集返信
かばぷー
Re: タイトルなし
> GR○EN 様

はい♪触っておしまいになったのですよ♪……いえ、触るよう誘導されたとも言いますけれど…

ちなみに、私自身は全身○○な露出大好きな男性は見たことはありませんが、女性の身体の方が好きです。
こういうと語弊がありますが、女性のヌードはいいですよねえ!!!男性はマッチョのみ限定ですから、ちょっと蓮さんの講釈には違和感がありました。マッチョがいいの!!これは、譲れない。女性はスレンダーでもグラマラスでも、どんなんでもいいの!!な、我輩です。

かばぷー

2018/06/01 19:15 URL 編集返信
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