はがゆい唇

敦賀さんにいつもキスされるばかりのキョーコではなくて、
キョーコも欲望があるはず!!!
なんて、キスをおねだり?するキョーコさんが書いてみたくなりました。

Bubble showerのピコ様企画

「Please kiss me ~◯◯なキスを私にして~ 」

に、参加しております。

人様の企画に応募するなんて、無謀とも思えるような拙い作品ですが、仲間に入れて頂き、感謝です。



【はがゆい唇】



「じゃあ、敦賀さん、今日は少し遅くなると思いますけど、お邪魔しますね?」
「うん、ありがとう。助かるよ。」
「いえ!食事の準備はお任せください!」
「うん。じゃ、行ってきます。」
「…(!)。行ってらっしゃいませ!!」

キュラキュラな微笑を投げられて、慌ててキョーコはバキンと音がしそうな勢いで、現場に向かおうとする蓮に向けて腰を折った。

(ふぅ~っ、あぶない。あぶない。変に期待しちゃうわ。)

「…あ、社さん、ちょっと先に行っててください。すぐに追いつきますから。」

キョーコの心の内を知ってか知らずか、蓮はくるっと向きを変えると、閉じかけたドアに滑り込んだ。

「(ちゅ…っ) じゃあ、行ってくるね。」

瞬時にキョーコの唇を奪ったかと思うと、一瞬ほくほくと嬉しそうにした後、クールな仮面を貼り付けて颯爽と控え室を出て行く蓮。
キョーコは真っ赤になりながら、最近の自分の困った感情について悶えていた。

(まずい…。まずいわ。何を期待しているの?キョーコ!!しっかりしなさい!だめよ、だめだめ。敦賀さんともっとキスしたいなんて!ナニ考えてるの?破廉恥だわ!!! いやあぁぁぁぁ!欲求不満なんてぇぇぇぇ~~~)

今をときめくLMEの看板俳優『敦賀蓮』から、告白をされること○十回。
誕生日のときにもう自分に嘘はつきたくないと、お付き合いをOKしたら濃厚なチューをお見舞いされ、速攻で目を回してしまった。
それからというもの、蓮は初心者のキョーコにあわせて、実にゆっくり、時間をかけて、ステップを踏んでくれている。
手をつなぎ、見つめあい、フレンチなキスを送り、抱きしめる。
二十歳を超えたいい大人が、そんな事で耐えられるのか?というような歩みだ。
キョーコも最近は蓮とキスするのが嬉しくて堪らない。
今みたいに仕事で別々に動くときに、時々隠れるようにキスを送られるのも、ドキドキして嬉しい。

…が、困ったことに、最初のキスの感触が最近やけにリアルに思い出されて、欲情をもたらすようになってしまったのである。


「社さん、お待たせしました。」
「ん?忘れ物だったのか?」
「ええ、ちょっとした忘れ物です。」
にこやかに、あくまでも爽やかに至極機嫌がいい。
「蓮?気ぃ抜くなよ?幸せオーラが駄々漏れだぞ?」
「大丈夫ですよ。社さんが思うようなことはしてませんから。(にっこり)」

キョーコと付き合うようになって、毎日幸せだなあと思う。さ
すがにOKされたときには舞い上がって、自分の欲望の赴くままに口づけた。酸欠(?)で目を回した彼女。それからはゆっくりとキョーコに合わせようと決めた。欲望と理性の狭間でずっと耐えてきた蓮にとっては、純情乙女のキョーコに合わせて、ゆっくり進むことは苦痛ではない。何も出来なかった片思い期間と比べると天国だった。
寧ろ、焦ってキョーコを失ってしまうことのほうが耐えられない。
(でも、そろそろ、俺も我慢の限界かもな…。)
キスするたびにほんわりピンクに花開くキョーコに、じわじわと男の欲望が頭をもたげ始めていた。

* * *

「ご馳走さま。おいしかったよ。」
「お粗末さまでした。片付けたら、すぐにコーヒー、お持ちしますね。」
「一緒に片付けよう。手伝うよ。」

二人で一緒に片付けて、二人並んでリビングのソファに座り、DVDを見る。これも最近のすごし方になっていた。
画面に食い入るように見入っていると、不意に蓮の腕がキョーコの肩に回されて、髪の毛先をくるくると持て遊ぶ。
キョーコは蓮の視線を感じて、蓮を見上げた。

「ん?」

蓮に見つめられて、高鳴る心臓。顔が赤らむのが自分でも分かる。
(キス…したいな…。してくれる・・かな?///)
ゆっくりと蓮の顔が近づいてくる。

「ちゅっ」

おでこに、瞼に、ゆっくりと鼻のほうに優しいキスが降りてくる。
(もうすぐ、もうすぐ…。)
目を閉じて、蓮の口づけを待つ。

・・・・(アレ?)

待っている筈のキスが来ない。キョーコがそっと目を開けると、唇の前ギリギリで止まっている夜の帝王の蓮がいた。

「ねえ…キョーコ。今日、泊まっていく?」
「……(ボン///!)」
「(まだ…なのか…)それとも、送っていこうか?」

すっと、立ち上がりかけたその時、キョーコは蓮の服の裾を思わず掴んでしまった。

「…あ…」

『泊まります』と言えないキョーコだったが、真っ赤になり目は潤み何か訴えようとしている。
その様子を蓮が見逃すはずがなかった。
嬉しい気持ちがこみ上げる。でも慎重に行きたいという気持ちがブレーキを掛ける。

「うん?どうしよう。もしかして煽ってる?」
「煽ってません!」
「ほんとに?」
「煽って…ないと思います。だけど…。」
「だけど?」
「……たい…です。」
「んー?聞こえないよ?もっと大きい声で言って?」

もじもじと目線を逸らして、キョーコが呟いた。

「キス…が、したい…です。」

蓮は目を見開いた。心臓が鷲掴みにされたみたいだ。
待ちに待ったキョーコの言葉。自分を求めてくれている。
堰を切ったように、欲望が溢れ出るのが分かった。

「キョーコ…。どんなキスがしたいの?」

蓮はキョーコの手を取り、甲に口付けた。そのまま手を握りこみ、背中を抱き寄せて髪に口づけ、優しくキスを落としていく。
耳たぶをそっと触られたキョーコはびくっと反応した。でも、蓮の唇は頬や瞼の上を優しく滑るだけ。

(焦らされてる…どうしよう、キス…がしたい。)

蓮の唇を自分の唇でなぞりたい。柔らかな唇の記憶がキョーコの脳裏を掠める。

もう自分の中の蓮へのキスに対する欲求を抑えることが出来ない。
蓮の頬にそっと手を添えて、蓮の上唇をついばんだ。

「…ちゅ…っ」

キョーコがくれたキス。蓮もそれに答えるようについばむようなキスを交わす。何度も唇の柔らかさを確かめるように…。
初めてのキスの時には、蓮が舌を滑り込ませてきた。今日はそれがない。キョーコはもどかしくて、少しだけ舌を伸ばしてみた。
遠慮がちにキョーコの舌が蓮の唇をぬらす。が、それ以上は踏み込んでこない。
蓮のほうも焦れったくなって、キョーコの舌を迎えに行く。

「んふっ…んっ…」

自然と洩れてくる吐息。無我夢中で手を蓮の肩越しに伸ばし、引き寄せる。
お互いの存在を確かめるようにキスを深めていく。
キョーコは頭の芯が痺れて、ただ、ただ、蓮の甘い口づけに酔いしれていた。



(終わり)





蓮の理性も木っ端微塵。

先日、高橋真理子さんの「はがゆい唇」をラジオで聞きまして、ついつい妄想。
手堅く、キョーコが熟していくのを待ったかいがあったという終わり方にしたかったのですが、うまく行ったのでしょうか?
その後二人がどんな夜を過ごしたか…。それはまた別の機会に…。
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Re: 感謝です!

メッセージを頂き、ありがとうございます。
先ほどは、空メッセージですみません。

こんな拙いものですが、載せて良いものかと、逆に心配しています。

いやはや、お恥ずかしい。
ゆっくり更新ですが、また見てくださいね。
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かばぷー

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