恋しい夜 愛しい朝 6

あとはこれを含めて2話で完結…の予定。
需要の無い妄想…。自己満足に浸りまする。


ーーーーー



「おはよう、キョーコ…。」


キョーコが目を覚ますと、美しき神の寵児が、眩いばかりの神々しい微笑みを湛えてそこにいた。


(…朝から、心臓に悪い。)


だって、そんな甘い朝の挨拶は本当に久しぶりだったから…。



恋しい夜 愛しい朝 6




左手の薬指を見ると、間違いなく嵌っている 淡いピンク色の石。
頬を引っ張ると、
…いひゃい…。

( 夢じゃなかった…。)

ふにゃん…とキョーコの頬が緩む。

いつかは王子様が迎えに…なんて思ってた時代もあった。
自分を見初めたのは王子様よりも格好良くて、王子様よりもキラキラしている人。
神?いや、天上人?大魔王の時もあるけど…。


ぽや~~ん と妄想に浸りきって、ニヤニヤしているキョーコを見るのは、久しぶりだ。

最近はクールなキョーコや、セクシーなキョーコを見る機会も多くなってきてはいたが、蓮はこんなキョーコを見るのも好きだ。
出来るなら今日は、照れるキョーコを見つめながら、ベッドで1日中ゆっくりしたい。

だが、キョーコに残されたアメリカ滞在時間は、今日の夕方まで。
昨日の朝に到着して、夜はパーティー、今日の夕方には空港に行って、夜の便で帰る。
どこのビジネスマンだ?と聞きたくなるようなハードスケジュールだが、今のキョーコにはそれが最大限に譲歩されたスケジュールだったのだろう。

「キョーコ、ゆっくりしたいところだけど、そろそろ、準備して出ない?」

「はっっ…!そうでした!でも…蓮さん…。あの…聞きにくいのですが…その…、お洋服は…」

「うん。そろそろ届くと思うけどね。」

「…は?」

”キンコン・キンコン”

「ああ、来たみたいだ。ちょっと待ってください。」

(はえぇぇぇぇぇっ!!???? ま…、ましゃか?社さん???)

「…っ!!れっ…蓮さん。まさか!社さんですか?こんな格好で!※△○÷???」

「何をいまさら…。」

「だめっ、ダメです!いくらなんでも、シャワーを浴びてきますから!しばらく待ってもらってください!!お願いします!!後生ですから~~~!!!」

どたばたと、シーツを巻きつけてバスルームに駆け込む。
そんなキョーコの姿を見て、ふよっと笑いながら、蓮は社を出迎えた。


「おっはよう!キョーコちゃん!…って、あれ?」

「おはようございます。社さん。キョーコは今、シャワー中です。」

「(///)…悪い。ちょっと早かったか?」

「いえ、そろそろ準備しないと…、と思っていたので、いいタイミングでした。いつもすみません。どうぞ中へ。」

幸いなことに、ベッドルームの脱ぎ散らかしは、昨晩のうちに一通り片付けておいたから、キョーコが叫んで、慌てふためくことはなさそうだ。

「…で?うまくいったのか?」

に~んまりと社が聞いてくる。からかう気満々の顔。

「ええ、お蔭様で。受け取ってくれましたよ。」

「!!っ…そうかぁ~。そうだよな。うんっ!当然だな。嬉しいよ~。これでお前の起爆装置…いやっ!ジェラシーから解放される~~!!」

「何なんですか?それ?」

社が、自分の事のように喜んでくれることが嬉しい。何だかんだ言って、この敏腕マネージャーはキョーコのことも、自分のことも一番に考えてくれるのだ。

「社長にはいつ報告するんだ?俺から…じゃまずいよな。早めに報告しないと、人から聞くと機嫌そこなっちゃうぞ。」

「ええ、早めにキョーコと相談して考えます。服、頂いていいですか?」

社から洋服を受け取り、バスルームに足を運ぶ。
しばらくすると、顔を真っ赤にしたキョーコが、ドアの隙間から顔を出した。

「社さん、おはようございます。あの…すみません、面倒なことをお願いして…。」

「いいよ~!他ならぬ、キョーコちゃんのためだからね。」

「何ですか、他ならぬって…。」

「ああ、もう!ほら、プロポーズに成功した男が、焼きもち焼かない!小さい事を言わない!はい!準備!準備!キョーコちゃん、申し訳ないけど、午前中はちょっとだけ蓮の仕事に付き合ってね。」

社は、担当する俳優が長年の思いを遂げたことに、嬉しい気持ちを隠す気も無く、二人を急かした。


ーーーーー


蓮がキョーコへのプロポーズを“今”にしたのは訳があった。

そして、“それ”を社が知っていたのにも訳があった。

蓮のハリウッド進出、最優秀助演男優賞の受賞、授賞式へのキョーコの同席…それが何を意味するのか?
午前中はいくつかの受賞インタビューが入っていて、日本のメディアに向けてのものもある。
そんな仕事にキョーコを付き合わせることに、どんな意味があるのか?
何の約束も無いままキョーコを日本に帰らせれば、きっとキョーコを傷つけてしまうだろう。

勿論、二人の結婚が秒読み段階であることは、温かく見守る人たちの中では、今か今かと待ち望んでいた周知の事実。

それが、キョーコによる馬の骨の量産で、少しだけ早まっただけのことだ。

社がインターネットや本社から得るキョーコ情報は、恐ろしい程の物だった。
こんなものを蓮に見せれば、今すぐ日本に帰ると言い出しかねない。
どれだけ蓮がいない間に、魅力を振りまいたんだか…?

きっと、しばらくして蓮がアメリカから凱旋したとしても、馬の骨退治に悪戦苦闘することだろう。

それならば…

そう。それならば…

大魔王が降臨しない内に…、闇の国のお方が姿を見せない内に…

さりげな~く、情報を小出しにして蓮に伝え、ちょっとだけジェラシーを煽る。
さりげな~く、社長に手を回してもらって、スケジュールを調整する。
さりげな〜く、授賞式に参加できるようにしてもらう。
さりげなく、あくまでも、さりげな~く…

要はきっかけだったのだから。

今、このチャンスをモノにしてくれた男に、かつてのヘタレの姿は無い。

社倖一は誇らしい気持ち(?)で、涙が滲みそうだった。



(続く)



はい?なんでせう?
妄想が吹っ飛び過ぎますか?自覚しとります。すみません…;^_^A
勝手に指がこんなものを打ち始めてしまったのでございました。
社さんが出てくると、急にコメディに…
自分でもびっくりしています。終わるのか…な?
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コメント

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

本作のヤッシーいい仕事しましたね!(๑•̀ㅂ•́)و✧"ジョブ

これで、蓮さんも安心・・・?

続きや他の作品は、明日からまた少しづつ読ませていただきますね。今日はご挨拶がてら、こそこそ6話だけ拝読し、帰りま〜す。

  • 2016-01-06│22:04 |
  • まじーん URL
  • [edit]
Re: タイトルなし
あけましておめでとうございます!

> 本作のヤッシーいい仕事しましたね!(๑•̀ㅂ•́)و✧"ジョブ

本当に?やった〜!嬉しいです。
社さん、大〜好き。なのです。

何故にクールな社さんにならないか?不思議な位、我が家の社さんは、お茶目です。
一度位は、ブリザードを発動させてみたいものです。


  • 2016-01-06│22:27 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]

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