こう見えても僕は…強い男なんです?(前編)

【リク罠174】 
190センチの長身に運動でついた筋肉。
この見た目のせいか、僕はいつも酷い目に合う。
いや、無理無理!僕はただのヘタレです!
とにかく僕を「強い男」として扱うのはやめてください!

リク魔人さまのところから罠を頂いてまいりました。
  リク魔人の妄想宝物庫 〈リク罠174〉

ちょこっと、うっかり、妄想しちゃいます。


こう見えても僕は・・・強い男なんです?(前編)


「ちょおっと~~~!!待ちなさいよ!」
「は…、はい?」
「そこのアナタよ、アナタ!何で無視して逃げるのよ?折角声掛けてるのに!」
「え…ぼぼぼぼぼ、僕?」
「そうよ!何?高校生?」

街中でちょっと綺麗なお姉さんに声を掛けられた。
髪が長くてピアスをつけた、いまどきのお姉さん。

「いや、大学生…です…ケド…。」
「ふう~ん、そうなの?アタクシ、えりか。アナタの名前は?」
「蓮。敦賀蓮といいます。あの…僕に何か用ですか?」
「いや、綺麗な顔してるなって思って。」

綺麗なお姉さんが俺のめがねを取る。

「うん…。いい感じじゃない?」
「なんですか?」

えりかが“ふふふっ”と笑って言う。

「アタクシの下僕にならない?」
「…は?下僕?」

何なんだ?このお姉さん。

「アタクシ、高円寺えりかって言うんだけど、綺麗なもの好きなのよね。ちょうど久しぶりに街に出かけたら、背の高い男がいるなって思って、近寄ってみたら、綺麗な顔だなって思ったの。それに、このいい筋肉…。逞しいって、いいわね。ふふ…。どう?」
「イヤ…下僕ってちょっと…趣味じゃないです。」
「はぁ?何言ってるの?この高円寺えりか様が欲しいって言ってるんだから、光栄に思いなさいよ!さ、ルビー!サファイア!ちょっと捕まえて頂戴。」
「「はい、お嬢様!」」

がっしと俺の両腕を掴む二人の男。どこから湧いて出たんだ?
しかも、ルビーとサファイアって…ピアスつけてるぞ?なんなんだ?これは?

「や…ややや…ちょっと…、なに?何?」
「うふふ♪ あなた結構綺麗だから、ダイアモンドのピアスを付けてあげるわ♪素敵でしょ?」
「わ~~!!ごめんなさい!!キョーコちゃん!助けて~~!!!」
「「こら!動くな!」」
「だめっ!やだっ!」

必死にもがく俺。
図体はでかくても、こんなに二人で脇を囲まれたら、逃げられるわけ無いじゃないか!
よし!奥の手だ。

「あ!あそこに、ビジュアル系芸能人が!!」
「え?どこどこ?」

緩んだ!いまだ!
ぴゅーっっ…

「あっ!!ちょっと、待ちなさいよー! ちょっと、ルビー、サファイア!追いかけなさい!」
「「えりか様 無理です!逃げ足は速いようです!」」

俺は必死で…ダッシュで逃げた…。

*
*
*

“カラン”
「いらっしゃいませ~…って、敦賀先輩じゃないですか。どうしたんですか?そんなに焦って。」
「いや、変な人に絡まれて…。」
「またあ?今度はどんな人です?」
「なんだか、僕を下僕にしたいって言う人。」
「下僕?」
「僕が身長高くて、綺麗な顔だからって…。」
「何ですか?それ。」

キョーコちゃんが、お冷を俺に出してくれる。ああ、優しい…。
(ごきゅ、ごきゅ…ぷは!)

「本当に敦賀先輩はよく絡まれますよね。この前は、やく○さんでしたっけ?その前は、けんかの仲裁でとばっちり?」
「そうなんだよ。参る…。あ、アイスコーヒー頂戴。」
「はい。お待ちください。」

ニコニコと笑うこの女性、最上キョーコちゃん。
俺が所属する空手部のマネージャーだ。
気立てが良くて、料理上手で、可愛い。
今は、大学に程近いこの喫茶店でアルバイトをしている。

「でも、先輩も本当に災難ですよね。折角、空手も凄いのに、何でそんなにしょっちゅう絡まれるんでしょうか?」
「僕にだって分からないよ。それに僕が空手をしているからって、強いわけじゃないよ。“型”だけだから、“組み手”は絶対しないし。」
「それがもったいないんですよ。折角全国レベルなのに、型しかしないなんて…。」

そうなのだ…。
俺は空手を小さい頃からやってきて、かなり鍛えている。
実は、筋肉ムキムキ。
そして、空手の“型”に関しては、全国大会でもいいところまで行く。
…が、如何せん、“組み手”は大の苦手だ。
だって、痛いじゃないか。
空手をずっとやってきた猛者がぶつかり合うんだよ?
相手を目の前にするだけで、膝が震える…。
怖い怖い…。組み手試合が得意なんて…。
俺は小学校の時の試合で組み手に挫折して、それ以来、ずっと“組み手”はやっていない。
だけど、空手の“型”は好きで、“型”だけはずっと続けてきた。
それなのに…なぜか、喧嘩の応援を頼まれたり、突然、勝負を挑まれたり…。
やめてくれ!俺は小心者なんだ!
喧嘩なんて、怖いんだ!
…と、言えたら良いけど、そうは上手くいかないんだな。

この前のや○ざは凄かった。神社の境内で屋台に並んでいるおじさんに怒声を浴びかけている。
周りの人たちも、そいつ何とか押さえつけようとして、俺が呼ばれた。
『ちょっと、そこの背の高い兄ちゃん!この男押さえて!』
(お…おれぇ?)
周りを見渡すが、周りに俺より背の高い人間なんて居やしない。
こんな時には、どうするんだっけ…?
そうだ!警察だ!一般人にどうにかできる問題じゃない!
警察、警察…

(ポチポチポチ・・)

冷静に電話を掛ける俺…。
周りの冷ややかな目線。

だって仕方ないじゃないか。怖いんだから…。
ヘタレだって言われていいんだもん。
だんだん開き直り始めた、今日このごろ…。


「ねえ、キョーコちゃん、今日は何時上がり?終わったら、デートしない?」
「え?先輩とですか?」
「うん。先約あり?」
「無いですけど…。今日は17時までです。そうですね。晩御飯、一緒に行きますか?」
「うん、行こう!あと、30分だね。ちょっと待ってるから。」
「はい。あ!いらっしゃいませ!」

パタパタと、ウェイトレスの仕事を始めた。

「蓮君。困るなあ…うちの看板娘を持っていっちゃ。」
「すみません、社マスター。キョーコちゃんが居るとやっぱり売り上げ伸びますか?」
「勿論、伸びるよ~。君みたいな厳つい男がわんさかいるからね。結構食べて売り上げに貢献してくれるよ。でも、君はキョーコちゃんにとって、別格みたいだけど?」
「そうですか?嬉しいです。」
「最近、うちにもキョーコちゃん狙いなのか、怪しい男も時々来るから、困ってるんだよね。その大きなガタイで守ってやってくれよね?蓮君。」

なにを物騒な…。
そりゃ、キョーコちゃんは守りたいさ。
腕力で?いや、無理だろう…。
話術で…いや、それも無理だな…。
うん、やっぱりいざとなったら警察呼ぼう。それが一番いい。

俺は、能天気にほくほくと、キョーコちゃんのアルバイトが終わる時間を待ったのだった。



(後編に続く)


うわ~、こんな感じでもいいのでしょうか?
どんな蓮君ですか?格好良いとこなし!
今回、人に言う時には『僕』、自分の心の声は『俺』と使い分けました。
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非公開コメント

早速のアップ有り難うございます!(ドボン宣言のコメント&メッセでのお知らせも有難うございます!)

僕ちゃんは、困ったら即警察に連絡なのですね!
ま、それが一番ですよね。(笑)

でも、果たしてお姫様のナイトはそれで乗り切れるのか。

今から拝読する後半も楽しみです。

ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ
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