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こう見えても僕は…強い男なんです?(後編)

【リク罠174】 
190センチの長身に運動でついた筋肉。
この見た目のせいか、僕はいつも酷い目に合う。
いや、無理無理!僕はただのヘタレです!
とにかく僕を「強い男」として扱うのはやめてください!

リク魔人さまのところから罠を頂いてまいりました。
  リク魔人の妄想宝物庫 〈リク罠174〉

筋肉ダルマかどうか、分かりませんが、ヘタレな事は、確実です。
格好良い蓮さんでは、ありませんので、あしからず。;^_^A


こう見えても僕は…強い男なんです?(後編)



キョーコちゃんとのデート。
ウキウキ♪デート。
俺は浮かれまくりだ。
まだ、告白はしてないけど、デート♫
ちょっとだけお洒落な店で、食事を食べて、これから映画。
まだ、時間が有るから、ウィンドウショッピングもいいかな?


「敦賀先輩。これから、映画まで、どこに行きましょうか?」
「キョーコちゃん、どこに行きたい?」
「そうですねえ。ちょっと、そこのお店をのぞいてもいいですか?」

かっわいい…。
気を良くして、ウインドウショッピングに興じる。
彼女が目的の店に入って行った。外から眺める俺。
こんな可愛いお店は、敷居が高いな。

「ねぇ、其処の背の高い君。」
「あの…、僕ですか?」
「うん、君。何かスポーツやってる?」
「え…、イキナリ何?」
「いや、あそこで女の子が、絡ま…「失礼します!」」

危ない、危ない。
厄介事は、御免だ。
だってせっかくのキョーコちゃんとデートなのに…。
それに、俺が行っても、役立たず。
警察呼ぶことしか、出来ないからね。

「先輩、顔色が悪いですよ?大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。」

さあ、次の店に行こうか?
洋服を選ぶキョーコちゃんの横顔を見ていると、なんだか幸せな気分だ。

「ねえ、ちょっといいですか?」
「はい?」

また、声をかけられた。今日は朝から何なんだ?

「やだ!ちょっとー!格好良い!。ねえ、これから私たち、食事に行くんですけど、一緒にどうですか?」
「え…、いや、ちょっと今彼女と居るんで…。」
「え=?うそ~。残念。じゃあ、連絡先教えて?」
「いや、それもちょっと…。」
「え〜?いいじゃない、別に…」

何だ…。逆ナン…時々されるけど、苦手だ。
背が高いせいか目だってしょうがない。
容姿のせいで軽い男と思われるみたい。
最近は眼鏡をかけたり、帽子をかぶるんだけど、ちょっと積極的な女性はご遠慮したい…。
普段は、自分から声を掛けるなんてもってのほかだけど、キョーコちゃんには別。
俺は、キョーコちゃんと、穏やかな人生を歩みたいのだ。

「先輩…、敦賀先輩?お知り合いですか?」
「ああ、ごめんキョーコちゃん。知り合いでもなんでもないよ。」
「ナンパ…ですね。先輩、もてますもんね。」

おや?やきもち?ちょっとほっぺが脹れて可愛い。

「なに?キョーコちゃん、俺がもてると思ってるの?もてないよ。残念だけど。」
「もててます。」
「勘違いされるだけだよ。」
「知りません!」

ああ、もう、可愛くて仕方ない。
キョーコちゃんは、怒ってちょっと俺より先に店を出てしまった。
それが失敗だった…。

「彼女~、一人?俺たちと遊ばない?」
「え?」
「あれぇ~、いつもの喫茶店の彼女だよね?ねえ、俺たち、一緒に遊びたいんだよね。どお?」
「あの…、一人では、ないです。」
「嘘お〜、彼氏いたんだ?そんなのほっぽって、行こう?」
「上手い飯屋にいこうぜ?さっきの飯屋、まずくてさあ…。店主殴られても仕方ないよねえ?」
「え、あの…、ちょっと離して下さい。ちょっ…敦賀さん!」
「なに…?敦賀…?」

わかめ頭の男が、追いついた俺のほうを見てくる。どこかで見たような…。

「な~んだ。敦賀蓮君じゃないの。可愛い彼女、貰っていって良~い?」
「何でお前がこんなところにいるんだよ?」
「いいじゃ~ん♪、それより、敦賀君、まだ空手やってるの?“型”だけ空手。くくっ、ウケル。お前、ヘタレだったもんなあ。」
「そんなことより、キョーコちゃんを放してくれ。」
「何強がってんの?大体は彼氏君は俺ら相手にすると、譲ってくれるんだよ?」
「何だよ…、それ…。」
「え~~、だって、自分のほうが可愛いもんなァ?だから、敦賀君も譲って?」
「嫌です!離して!敦賀先輩、助けて。」

マッチョdeランボーな男が、キョーコちゃんの腕を掴んで、ニヤニヤしている。
やばい…膝が震える…。
喧嘩はイヤだ。痛いのもイヤだ…。
でも、キョーコちゃんは…。

「カズ君、ちょちょいとやっちゃってよ。こいつ、ヘタレでさ、喧嘩とか、ビビッて出来ないやつなんだよ。弱いもんなア…。でかい図体して、いっつも後ろで小さくなってやんの。弱っちヘタレの敦賀く~~~ん。」



ズザァァァァッ…!


なんだ?何の音だ?
気がつくと、キョーコちゃんの周りのオーラが変わっている…。

「敦賀先輩は、弱くない…。おんどりゃぁ、何しゃべっとんねん…。」
「「「ひぃっっ…!!!」」」
「ええ加減にせえよ?あぁ?」

ごごごごご…と効果音を背中にしょって、キョーコちゃんが仁王立ちになっている。

「アタシと遊ぼうなんざ、10年早いわ~~~!!」

と、カズ君と呼ばれた男を、くるりと腕を回して地面に投げつけ、もう一人の男の鼻を足先が掠めて、鼻血を飛ばす。
目を見張るほどの鉄拳を繰り出しているキョーコに唖然としてしまう。
仲間たちの劣勢にはっと気付いたわかめ男が、ジャキッっと伸縮パイプを取り出した。
キョーコちゃんの背後から忍び寄るわかめの男…。
(やばい!武器だ!キョーコちゃん、あぶない!!)

「キョーコちゃん!あぶない!逃げて!」

とっさに俺は声を出すことしかできない。
声も震える…。膝も震える…。
キョーコちゃんが危ない…!!
わかめの男が振りかぶってキョーコちゃんにパイプを振り下ろそうとし、
キョーコちゃんが振り向いたけど、もう間に合わない!殴られる!と思ったその時…、

咄嗟に放った俺の右手刀が、振り下ろそうとしたパイプの根元を反対側から捉え、その反動でそのままパイプはわかめ男の顔面に入っていった。

すこーん!ばったん!

わかめ男は、自分の振り降ろそうとしたパイプが、逆に顔の正面にまっすぐに飛び込んできて顔面に当たり、そのまま後頭部からひっくり返って白目を向いて倒れてしまった。

そして、俺もその場に膝からへたりと崩れ落ちた…。

「(ふーっ…、ふーっ…。)」

ジーンとする拳を握ったまま、身体ががたがたと震えて、涙がでる…。

「敦賀先輩…。ありがとうございます…。」

「(ふーっ…)」

キョーコちゃんが、心配そうに、俺の背中をさすさすしてくれる。
だんだんと呼吸が落ち着いてきたみたいだ。

「やっぱり敦賀先輩は強いです…。守ってくださって、ありがとうございました。」

キョーコちゃんの目にうっすらと涙が見える。

「キョ…キョーコちゃん、怪我はなかった?」
「はい。ありませんでしたよ?」
「あの…俺…。」
「はい。守ってくださいましたね?」
「ごめん…、弱くて…。」
「いいえ?ぜんぜん弱くないです。昔から、敦賀先輩は強いです!」
「昔…から?」
「はい、昔から…。女の子とは組み手出来ないって、わざと負けてくださいました。」
「え…?あの時…。」
「はい。ずっと強くて優しい敦賀先輩が好きでした。」

そんな…、自分でさえ、忘れていた組み手を嫌った本当の理由を、この子が覚えていた…。
自分だって痛いのに、相手が痛いのがもっと嫌だなんて。
そして、まさかあの時の女の子だなんて…。
確かあの子はあの全国大会で優勝したはずだ。

「何で、すぐに言ってくれなかったの?」
「え?だって、悔しかったんですもの。強いのに、弱い振りして…。」
「振りじゃないよ…俺は弱虫で、ヘタレで…。」
「…ん?私の中の悪鬼を呼び起こしたいですか?」

にっこりと笑うキョーコちゃん…。

…怖い…。

「これからは、普段は私が先輩を守って差し上げます。その代わり…」

「(いざという時には守ってくださいね?)」

俺の額にキョーコちゃんが小さく口付けた。

平穏な生活は無理かもしれないけれど、
これからは守ってもらう…のかな?



(終)



えへへ。こんなんどうでしょう?やたらと強いキョーコちゃん。
そして、わかめの男…懐かしいでしょ?
まさか出演することがあるなんてと思いましたが、この中では、ヘタ蓮君と同級生ということにして見ました。
やたらとチャラくて弱い蓮君。(←おっと、キョーコちゃんに怒られる…)
お楽しみいただけたら、嬉しいです。
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Comment

あははは。

キョコさんは、(蓮くんが知ってるのは小学生時代だけのようですが)全国大会の優勝の猛者でしたか。

咄嗟でも、彼女の危機に、ただ見ているだけじゃなくちゃんと腕が出せてヨカッタですね。蓮くん。

痛みや血でこのやろうと興奮し戦闘態勢になるのではなく、「痛い怖い」となってしまうタイプの人が、腕力を100パーセントいかせるとは思えませんが、このキョコさんなら普段は守ってくれる上に、蓮くんが少しだけ頑張っただけで喜んでくれそうですね。

この度は初ドボンを有難うございました!
またのウッカリドボンをお待ちしてます。

あ、ご紹介記事ですが、通常通りの単独記事もアップはしていますが、現在のお品書き上では目立たないので、他の方同様ガッツリのまとめ読み記事にも転載させていただきました。
  • 2016-01-10│18:45 |
  • まじーん URL
  • [edit]
Re: タイトルなし
ありがとうございます。

目立つところに貼って頂きましたね。

こんな蓮さん、ないわ〜〜と、自分でも突っ込みました。強いようで弱く、弱いようで強い。
そんな事を考えていました。
キョーコちゃんのドスが効いた声が、書きたかったかも。どんな趣味ですか?(>人<;)
まあ、推察された通り、惚れた弱みできっとこれから蓮さんは鍛えてもらえるよ。うん。
しかも、ちょっと頑張って褒めてもらうのね。羨ましい。
うっかり妄想ネタをありがとうございました!
  • 2016-01-15│23:49 |
  • かばぷー URL│
  • [edit]

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